来年はデジタル賽銭に挑戦しよう!
四国地方には、コードや電子マネーなどを使う「デジタル賽銭」が可能な神社・寺院があります。一方で「デジタル賽銭って何?」という人もいるでしょう。この記事では、デジタル賽銭の概要や手順、四国地方でデジタル賽銭が可能な神社・寺院を紹介します。
神社・寺院もデジタル化が進行、「デジタル賽銭」とは?
インバウンド需要やコロナ対策を踏まえたキャッシュレス化の影響で、神社・寺院でもデジタル化が進んでいます。そのうちのひとつが、デジタル賽銭です。ここでは、デジタル賽銭の概要について解説します。
デジタル賽銭は、コード決済や電子マネー、クレジットカードを用いてデジタルで賽銭を行う仕組みのことです。キャッシュレス決済が浸透し、現金を持ち歩かない人も増えています。さらに、海外からの観光客の増加により、神社・寺院でも外国人が使いやすい決済手段の導入が求められていたこともあります。
そのような背景から導入が進んでいるのは、デジタル賽銭です。神社や寺院がキャッシュレス化に対応することで、参拝者の利便性向上にもつながっています。
デジタル賽銭のメリット・デメリット
デジタル賽銭のメリット・デメリットは、次の通りです。
・現金を持っていなくてもスマホやクレジットカードでお賽銭を納められる
・決済ツールさえ持っていれば、海外からの観光客もお賽銭を納められる
・スマホの操作が苦手な人には不向きである
・スマホの故障やバッテリー切れ、ネットワーク障害などでデジタル賽銭を利用できない可能性がある
メリット・デメリットを理解して、自分に合った方法でお参りしましょう。
デジタル賽銭をする流れ
デジタル賽銭を採用している神社・寺院では、コードを利用した方法が一般的です。ここでは、コードを使ったデジタル賽銭の手順を紹介します。
具体的な手順は、次の通りです。
(1)境内に設置されたコードをスマホのカメラや決済アプリで読み込む
(2)決済画面がスマホに表示される
(3)自分が納めたいお賽銭の金額を入力する
(4)「送金」または「支払う」のボタンを押して決済を完了する
決済が完了したら、普段どおりに手を合わせてお参りしましょう。
デジタル賽銭をする際の注意点
デジタル賽銭をする際の注意点は、主に次の2点です。
(1)参拝予定の神社や寺院がデジタル賽銭を導入しているか、事前にホームページや電話で確認する
(2)事前にアプリをインストールしておく、または必要なカード類を持参する
すべての神社・寺院がデジタル賽銭を採用しているわけではありません。参拝予定の神社・寺院が対応しているかどうかは、事前に確認しておきましょう。
また、決済方法も神社・寺院ごとに異なります。普段自分が使っている決済ツールではない可能性もあるため、必要に応じてインストールしておきましょう。
四国地方でデジタル賽銭が可能な神社・寺院
四国地方でデジタル賽銭に対応している神社・寺院は、次の3カ所です。
・平等寺
・妙法寺
・善勝寺
あわせて決済ツールも紹介するので、参拝時の参考にしてください。
平等寺
平等寺は、四国八十八カ所の第二十二番札所としても知られ、徳島県阿南市にあるお寺です。薬師如来を本尊とし、心や体の病を癒やすご利益があるとされています。
平等寺では、「Amazon Pay」や「d払い」などのスマホアプリ決済サービスを用いたデジタル賽銭が可能です。
妙法寺
香川県丸亀市にある天台宗妙法寺は、「PayPay」でのデジタル賽銭に対応しています。こちらは、開基から約1300年を数える由緒あるお寺です。江戸時代半ばには、俳人で画家の与謝蕪村が滞在。その際、複数の作品を残したため、「蕪村寺」との別名もあります。
善勝寺
愛媛県松山市の善勝寺は、日切地蔵で知られるお寺です。日切地蔵とは、願いを叶えてほしい具体的な期日を定めて祈願する地蔵菩薩のことで、例年県内外から多くの参拝者が足を運びます。
善勝寺では、いよてつグループが手がけた「みきゃんアプリ」を使ったキャッシュレス決済が可能です。みきゃんアプリは、愛媛県内の店舗や公共施設、交通機関で使うことができるアプリ。キャッシュレス決済やイベント、暮らしの最新情報をチェックできます。
善勝寺では「若い世代にも寺参りを身近に感じてもらおう」と、みきゃんアプリを使ったデジタル賽銭が導入されました。
四国地方でもデジタル賽銭が可能な神社・寺院は増えている
四国地方の神社・寺院では、全国的に有名なキャッシュレス決済やローカルのキャッシュレス決済に対応しています。デジタル賽銭を利用したい場合には、まず参拝予定の神社・寺院で対応しているかどうかを確認しましょう。
デジタル賽銭は、今後拡大が予想されます。今後を見据えて、デジタル賽銭について理解を深めておくとよいでしょう。







