気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の熊谷心所長(左)と及川淳之助館長(右)

株式会社日比谷花壇(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮島浩彰)は、当社が代表企業を務める気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館管理運営グループで受託し、管理運営を行う「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」(所在地:宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1)が、国土交通省が認定する『第2回NIPPON防災資産』において優良認定されたことをお知らせします。宮城県内の施設としては初の受賞となります。

≪「NIPPON防災資産」認定制度(※)について≫

内閣府、国土交通省では、地域で発生した災害の状況を分かりやすく伝える施設や災害の教訓を伝承する活動(語り部、防災に係る催事、防災ツアー等)などを「NIPPON防災資産」として認定する制度を令和6年5月に新たに創設しました。 認定された防災資産を通じて、住民の方々が過去の災害の教訓や今後の備えを理解することで、災害リスクを自分事化し、主体的な避難行動や地域に貢献する防災行動につなげていくことを目的としています。
(※)NIPPON防災資産:https://www.mlit.go.jp/river/bousai/bousai-shisan/index.html

≪選定理由≫


気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 施設全景


施設内部1

施設内部2

「被災した気仙沼向洋高校旧校舎を『ありのままの姿(折り重なった車、破壊された校舎等)』で震災遺構として現状保存、公開し、地震や津波の恐ろしさを強いインパクトで伝えている。また、防災減災体験プログラム(語り部ガイド、防災セミナー)により継続的に災害の教訓を伝え続けているとともに、地域の語り部メンバーと協力しながら、地元中高生の語り部ガイド育成に取り組むなど若い世代への継承にも取り組んでいる点などが特に優れている。」と評価いただきました。

≪「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」施設の特徴≫

当施設では、遺構保存に加え、次世代への継承を軸とした独自の活動に注力しています。

1.震災を知らない世代が紡ぐ、100人の語り部ネットワーク

中高生語り部の子どもたち

語り部の様子1

震災後に生まれた、あるいは当時の記憶がほとんどない中高生たちが「自分たちが伝えなければならない」という使命感を持ち、地元の語り部から成る「けせんぬま震災伝承ネットワーク」の語り部メンバーとともに活動しています。中高生の語り部は、現役生約30名、卒業生を含めると100名を超える規模に拡大。語りの技術は先輩から後輩へと直接受け継ぐ独自の文化が根付いています。毎月、東日本大震災の発生日である11日に近い土日などに実施する「月命日活動」において、来館者へ無料で語りを行う「みんな語り部」という企画を継続。全体の約8割を占める関東圏など県外からの来館者からも高い関心が寄せられています。


2.多くの犠牲者を出した杉の下地区での語り

杉の下地区

震災遺構の校舎内だけでなく、実際に多くの犠牲者が出た杉の下地区などの現地に足を運び、当時の状況を肌で感じながら語りを聞く屋外プログラムを実施しています。遺構の外へ飛び出し、実際の地形や避難経路を確認しながら学ぶことで、より実践的でリアリティのある防災意識の醸成を図っています。


3.地域教育の場としての役割

語り部の様子2

語り部活動は、ボランティアにとどまらない多面的な教育効果を生んでいます。多様な来館者に伝える経験を通じ、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が飛躍的に向上します。自分の話に大人が真剣に耳を傾ける経験が、子供たちの大きな自信につながっています。高校卒業後、多くの生徒が県外へ進学・就職しますが、進学先で防災サークルを立ち上げたり、帰省時にワークショップを企画したりと、経験を糧に活動を継続する卒業生も少なくありません。現在は地元の学校や教育委員会とも深く連携し、今後は部活動の地域移行の流れに合わせ、「語り部部(かたりべ部)」として地域活動の一環に位置づけることも検討しており、世代を超えて持続する伝承モデルの構築を目指します。


4.親しみやすさを追求した「手作り防災かるた」

オリジナル防災かるた

防災かるたを使って遊ぶ様子

震災の教訓をより身近に感じてもらうため、分かりやすい言葉と親しみやすい絵札で構成されたオリジナル「手作り防災かるた」を導入。近隣の保育園などで使ってもらうことで、子供から大人まで、楽しみながら防災意識を育める工夫を凝らしています。


≪今後の展望≫

今回の認定を糧に、日比谷花壇は、記憶の種を未来の安全という花として咲かせる活動を加速させてまいります。震災を知らない世代や中学生以下の子供たちが増え続ける今、当施設を、命の尊さを学び、未来への希望を育む場として親しめるよう、中高生による発信や体験型プログラムを一層充実させてまいります。当社の事業は、人と地域社会に貢献し、人・想い・未来に「はなやぎ」をつくることが使命です。施設での体験が皆様の頭の片隅に残り続けることで、いつか直面する災害時に命を守る判断へ繋がると信じています。「語り部部(かたりべ部)」の地域移行など持続可能な仕組みを構築し、花とみどりが象徴する豊かな未来を守るための防災教育に、地域と共に取り組んでまいります。

≪施設概要≫





株式会社日比谷花壇
1872年創業、1950年に東京・日比谷公園本店の出店後、株式会社日比谷花壇を設立。現在、全国約190拠点で展開。ウエディング装花、店舗及びオンラインショップでの個人/法人向けフラワーギフト・カジュアルフラワーの販売、お葬式サービス、緑を通じた暮らしの景観プロデュース、フラワーグラフィックサービス、地域のまちづくり事業等を行っています。今後も花や緑の販売、装飾にとどまらず、暮らしの明日を彩り、豊かなものへと変えていく提案を続けていきます。

企業サイト:https://hibiya.co.jp/
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日比谷花壇オンラインショップ:https://www.hibiyakadan.com
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