2023年からピアノ・ソナタをテーマとする「ソナタ・プロジェクト」をスタートし、ついにゴール地点に達するシリーズ最終回

大絶賛を博したベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ全曲シリーズ」の後、水・火・風・土の4元素に基づいた「Four Elementsシリーズ」を自ら企画し、鋭く、深く音楽を掘り下げてきた小菅優が、2023年からピアノ・ソナタをテーマとする「ソナタ・プロジェクト」をスタートさせました。
バロック時代から現代まで、様々な作品に彩られたソナタの歴史を俯瞰し、小菅優ならではの視点で各回のプログラムを構成。これまでに「開花」「夢・幻想」「神秘・魅惑」というテーマで、大作曲家たちのソナタの創作に迫ってきました。
最終回は「黄昏」。
モーツァルト、ウェーバーの晩年の傑作を経て、ピアノ・ソナタというジャンルのひとつの金字塔とも言えるシューベルトの最後のソナタに到達します。
この偉大な作品をゴールに見据えてプロジェクトに取り組んできた小菅優は、どのような境地に至るのでしょうか。
日 時 2026年3月22日(日) 14:30 開場・15:00 開演
会 場 水戸芸術館コンサートホールATM(水戸市五軒町1-6-8)
料 金 全席指定 一般4,000円 U-25(25歳以下・要身分証提示)1,500円
※U-25チケットの取り扱いは水戸芸術館のみ
※未就学児入場不可
出 演 小菅 優(ピアノ)
曲 目 モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K.576
ウェーバー:ピアノ・ソナタ 第4番 ホ短調 作品70
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
H P https://www.arttowermito.or.jp/hall/lineup/article_4690.html
チケット購入
【窓口】水戸芸術館 エントランスホール内チケットカウンター(9:30~18:00/月曜休館)
【電話】水戸芸術館 チケット予約センター TEL: 029-231-8000 (9:30~18:00/月曜休館)
【WEB】水戸芸術館 インターネット予約 https://www.arttowermito.or.jp/ticket/
e+(イープラス) http://eplus.jp
Vol.4(最終回)黄昏に向けて 小菅優からのコメント

(C)Takehiro Goto
ついにソナタ・シリーズのゴール地点に達した。 演奏会一つ一つが大きな課題だったが、最終回では更に大きな目標が私を待っている。
晩年に達すると、人は何を考え、感じるのだろう。今の私には想像しかできないが、最終回で取り上げる究極の3つのソナタには次のようなことが思い浮かぶ。どの作品も死神のような怖い存在と同時に、葛藤や苦悩を耐え忍んだ境地を超えた、寛大な優しさを。それぞれの凝縮された内容の中には、「まだ」というか、最後だからこそ訴えようとする、内なる炎が燃えている。
見事な対位法を用い、快活さを装いながらも、どこか寂しいモーツァルトの最後のソナタ。苦悩と恐怖、和解と優しさを、ピアノの持ち味を使って華やかに表すウェーバーの最後のソナタ。そして青春の喜びや懐かしさ、苦境と哀しみの間を彷徨い、人生の全てを語る、儚いシューベルトの最後のソナタ。
抒情。この上ない完成度。そして哀しみを垣間見せながらも常に生きることへの愛を感じさせる深い感情。作曲家たちの最後の静かな訴えを、皆さまに聴いていただきたい。
小菅 優
vol.1~vol.3 小菅 優「ソナタ・プロジェクト」シリーズを振り返る

Vol.1 開花【日時】2023年2月26日(日)
【曲目】J.S.バッハ:ソナタ ニ長調 BWV963
ベートーヴェン:〈選帝侯ソナタ〉WoO.47 より 第2番 ヘ短調
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品1
ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5
初回となる「開花」では、それぞれの作曲家の原点に焦点を当てます。すでに稀有な才能を発揮している大作曲家たちの初期は、意欲と情熱に溢れています。私たちのすでに持っている巨匠たちのイメージは、この初期の傑作を聴くことでより深まり、未知な一面を発見しながらそれぞれの冒険的な野心を探求します。

Vol.2 夢・幻想【日時】2023年11月11日(土)
【曲目】メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 作 品28〈スコットランド・ソナタ〉
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2〈月光〉
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894〈幻想〉
19世紀ヨーロッパでは大人になる前に旅に出されたらしい。
そこで情熱に溢れる若者は様々な初めての人生経験をする。未知なる地での体験によってさまざまな感情が激しく迸(ほとばし)り、その思い出からは美しい幻想が生まれる。そして苦難に満ちた生い立ちを乗り越え、人生の険しい道のりに悩まされると、想像力に縋(すが)ることもある。人間の想像力は限りない。遠い人に思い焦がれたり、厳しい現実から空想の世界へと逃れることもある。
音楽はそのような夢を蘇らせる。
小菅 優

Vol.3 神秘・魅惑【日時】2025年3月20日(木・祝)
【曲目】スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番 作品68〈黒ミサ〉
藤倉 大:ピアノ・ソナタ(委嘱日本初演)
ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
皆様に秘密を打ち明けよう。以前から一度ちょっと危ないリサイタルをしてみたかった。全部が単一楽章というサブテーマもあるが、いきなりお客様に恐怖を感じさせるリサイタルだ。それこそが今回の「神秘・魅惑」。
スクリャービンのソナタ第9番〈黒ミサ〉で思い浮かぶのは、それまでの作品の色彩とエクスタシーとは異なる悪夢、倒錯、暗黒。そして藤倉大のソナタが続く。これまでに演奏してきた大さんの作品から私がまず思いつくのは官能と絶頂だが、大さんならではの美しいハーモニーが続く中に、この作品には何だかダークなところも垣間見えると思う。
そしてベルクの悲観的でエクスタシーに溢れる感情的なロ短調のソナタに続き、同じ調性のリストのソナタ。この大曲はゲーテの「ファウスト」のストーリーとよく結びつけられるが、やはり悪魔や誘惑の炎が迸る。でも“悪”には“善”も伴い、暗黒の世界にも希望があるのではないだろうか?
小菅 優
小菅優(ピアニスト)プロフィール

(C)Takehiro Goto
9歳より演奏活動を開始し、2005年カーネギーホールで、翌2006年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。ドミトリエフ、デュトワ、小澤征爾、ノリントン、オラモ、ノットらの指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、BBC響、NDRエルプフィルなどと共演。2010年ザルツブルク音楽祭で、ポゴレリッチの代役としてヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演。2010年より2015年3月まで、東京、大阪でベートーヴェンの
ピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を行った。録音は、ソニーから発売している「ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集」、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団との「メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番他」をはじめ数多い。第13回新日鉄音楽賞、第17回出光音楽賞などを受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門文部科学大臣新人賞、17年第48回サントリー音楽賞受賞。2023年よりピアノ・ソナタに焦点をあてた新プロジェクトを始動。
公演に関するお問い合わせ
水戸芸術館〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
(代表電話) TEL:029-227-8111
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