57.5×85mmに大型化したQR乗車券のイメージ

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、新たな技術イノベーションを活用した駅サービスの高度化に向け、2027年春から、近距離乗車券を磁気乗車券から「QR乗車券」へと順次置き換えるとともに、券売機スペースをより使いやすく整理・統合し、駅をリデザインする。

近距離乗車券のQR化を推進 駅のリデザインも

24年5月29日に、JR東日本を含む鉄道事業者8社は、26年度末以降、磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを順次実施すると発表。東武鉄道は4月30日に発表した26年度の鉄道事業設備投資計画において、27年春からQR乗車券に置き換えると示していた。JR東日本は今回、東武鉄道同様、具体的な時期を示し、さらに導入するQR乗車券の詳細を発表した。

JR東日本のQR乗車券は、自動改札機での「かざしやすさ」を考慮し、現行の小型券(30×57.5mm)から、一回り大きいサイズの大型券(57.5×85mm)に変更する。利用方法は、自動改札機にきっぷを「投入」する方式から、改札機のリーダー部分に「かざす」方式へと変わる。

磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるため、リサイクルにあたり磁気層の分離・廃棄が必要であり、一定の環境負荷がかかっている。JR東日本をはじめとする鉄道事業者8社は、よりリサイクルが容易で、環境負荷を低減できる用紙に変更可能なQR乗車券への置き換えを通じ、持続可能な鉄道サービスを目指す。

このほか、駅におけるサービス高度化の一環として、将来的に生成AIを搭載した機器によって、顧客の要望の確認から発券までの一体的対応を目指す「みどりの窓口 AI 対応サービス(仮称)」の実現に向け、現在の駅係員が担っている顧客の要望の整理・確認業務を生成AIが補完・支援する実証実験を今年7月からJR立川・大宮駅で実施する。