シラクマ
コーヒー器具・デザイン雑貨・ガジェットなどを中心にレビュー。使い心地の良さと佇まいを大切にしていて、機能とデザインが結びついた、ミニマルで美しいものに惹かれます。京都で文章を書いたり編集したりしながら、スペシャルティコーヒーショップ「ネオキ」を運営しています。

音楽やポッドキャストを聴くのが好きで、オーディオ機器も新作が出るたびに家電量販店などで試しています。

普段はオープンイヤーイヤホンやスピーカーを使うことが多いのですが、作業に集中したいときや、逆にしっかり音楽と向き合いたいときには、やはりヘッドホンが欠かせません。

そんななか最近購入して、自分でも想像していた以上に愛用しているのが、Nothingの新作ヘッドホン「Headphone (a)」です。

デザインに一目惚れしたヘッドホン

Nothing 「Headphone (a)」 27,800円(税込)

「Headphone (a)」は、イギリス発のガジェットメーカー・Nothingの新作ヘッドホン。

フラッグシップモデル「Headphone (1)」より価格を抑えたモデルという立ち位置ですが、それでも27,800円。決して安価なモデルではありません。

それでも購入を決めたのは、何よりこのデザインに一目惚れしてしまったからです。

カセットテープを思わせるスクエア型のフォルムに、ビビッドなイエロー。

ヘッドホンらしい存在感はありつつ、どこかガジェットっぽさもあって、都会的な印象です。

部屋に置いてあるだけでも、首元にかけているだけでも、程よくアクセントになってくれるのが最高……!

ほかにもホワイト、ブラック、ピンクがあり、ファッションや好みに合わせて選べるカラー展開が魅力です。

物理ボタンの操作感がやっぱりいい

Nothingのヘッドホンシリーズで気に入っているのが、物理ボタンの操作感。

右側の側面には、横向きに動くローラーとパドルが付いています。

ローラーを回すと音量調整、押し込むと再生・停止、長押しでノイズキャンセリングのモード切り替え。

パドルは短いクリックで曲送り・曲戻し、長押しで早送りなどの操作に対応しています。

こちらはCMF Headphone Proの物理ボタン。

これはフラッグシップモデルの「Headphone (1)」にも搭載されている仕様で、若干仕様は異なりますが、サブブランドの「CMF Headphone Pro」でも採用されています。

最近のヘッドホンやイヤホンはタッチ操作が主流ですが、物理ボタンは誤操作が少ないのが魅力。

また、触るたびにきちんとフィードバックがあるので、操作しているだけでテンションが上がるのも大好きなポイントです。

長時間つけても疲れにくい

こちらはCMF Headphone Proのクッション部分。

もうひとつ気に入っているのが、クッション性のよさです。

以前使っていた「CMF Headphone Pro」も装着感は気に入っていましたが、質感に合皮っぽいチープさを感じる部分もありました。

それに対して「Headphone (a)」は、よりしっとりとした質感で、肌当たりも上質な印象です。

ヘッドホンの着用感は、本体の重さとクッションの質感に大きく左右されるもの。

「Headphone (a)」は約310gと軽量で、長時間つけていても頭や耳まわりのストレスが少なく、作業中も使いやすく感じています。

そして長時間の使用を支えてくれるのが、最大135時間の音楽再生に対応するロングバッテリー。

購入してから約2カ月経ちますが、「そういえば最後にいつ充電したっけ……?」と思うほど、バッテリーで困った記憶がありません。

毎日のように使うヘッドホンとして、この安心感は大きいです。

音はイコライザーで自分好みに

ワイヤレスではLDAC(※1)に対応し、24ビット/96kHz(※2)の高品質オーディオをコードなしで楽しめます。

有線接続では、USB-Cと3.5mmオーディオジャックの両方が使えるのも便利です。

そして、今や必須機能のアクティブノイズキャンセリングや外音取り込みモードも、日常使いには十分なクオリティ。

電車や飛行機の音を完全に消し去る、というほどではありませんが、カフェや移動中、作業に集中したい場面ではしっかり役立ってくれます。

※1 LDAC(エルダック): 従来のワイヤレスの最大約3倍のデータを送れる技術で、無線でも音が劣化しません。LDACに対応した機器間では、ハイレゾ音源をはじめ、高品質なサウンドを楽しめます。
※2 24ビット/96kHz: CDの約3倍の情報量を持つ「ハイレゾ音源」のこと。スタジオの空気感までリアルに再現します。
参考:sony公式サイト

音質にも満足していますが、個人的にはイコライザーで調整してからが本領発揮だと思っています。

正直なところ、使いはじめは低音がやや強調気味で、中高音域は少し曇っているような印象を受けました。

ただ、これはこれまでNothingやCMFのオーディオを使ってきたときにも感じたファーストインプレッションに近いもの。

Nothing製品の楽しいところは、専用アプリで調整できるイコライザーの幅が広いことにあると感じています。

ここを整えると、中高域にキラッとした透明感が出て、私の好きなジャズのピアノが跳ねるような心地いい音で聴けるようになりました。

イコライザーは自分で細かく調整することもできますし、簡易設定や、専門家・ユーザーが登録したプロファイルをダウンロードして使うこともできます。

「音作りって難しそう」と感じる人でも、まずはプロファイルを試すところから楽しめるのがいいんですよね。

自分好みに育てていけるのが好き

「Headphone (a)」は、ただ音楽を聴くだけのヘッドホンというより、使うたびに気分が上がるガジェットだと感じています。

調整しながら自分の好きな音へ育てていける楽しさがあり、ファッション的な要素も楽しめる。

集中して作業したいときにも、音楽とじっくり向き合いたいときにも、つい手に取りたくなるヘッドホンでした。

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