20代~60代の男女1,000人に聞く「2026年上半期における資格・検定・スキルに関する実態調査」

資格・スキルの情報サイト「BrushUP学び」を運営する株式会社パセリは、全国の20代~60代の男女1,000人を対象に、「資格・検定・スキル」に関する実態調査を実施しました。

人生100年時代といわれるなか、転職・就職、収入アップ、現在の仕事でのスキルアップ、将来への備えなど、学びの目的は多様化しています。今回の調査では、資格・検定・スキルの取得状況や人気ジャンル、学習方法、学習時間・費用、学びに関する悩み、今後注目されるジャンルについて分析しました。
主な調査結果は以下の通りです。
1.資格・検定・スキルへの関心
「今後取得してみようと考えている」が43.6%で最多。
・20代は「現在勉強している」が37.5%、60代は「今後取得したい」が56.5%
・若年層は実行層、シニア層は検討層の傾向が見られる。

2.人気の資格・検定・スキルジャンル
・人気ジャンルTOP3は「語学」「会計・経理」「IT・Web」という結果に。
・20代は「IT・Web」、60代は「語学」への関心が高い。
・取得理由は「興味・関心がある分野だから」36.4%が最多。

3.資格・検定・スキル取得に対するお金と時間について
・独学で勉強した人が49.7%で最多。
・1日あたりの学習時間は「30分~1時間程度」27.9%が中心。
・総費用は「1円~1万円未満」23.2%が最多。

4.資格・検定・スキルに関する悩み
・最大の悩みは「勉強を続けられるか不安」24.0%
・次いで「学習時間の確保」「独学への不安」が続く。
・継続・時間・独学不安が主な課題。

5.今後注目の資格・検定・スキルジャンル
・今後取得したいジャンルは「語学」22.1%が最多。
・「IT・Web」「パソコン」「AI・データ・DX関連」も上位。
・今後はデジタル領域への関心がさらに高まる傾向。

6.特別コラム
資格ソムリエ林先生に聞く、 「資格・検定・スキル取得のススメ」

1.資格・検定・スキルへの関心

■43.6%が「資格・検定・スキル」の取得を検討

現在の「資格・検定・スキル」の勉強状況・取得状況を聞いたところ、「今後取得してみようと考えている」と回答した人が43.6%で最も多くなりました。



この結果から資格・検定・スキルは、すでに取得した人や現在学習中の人だけでなく、これから学び始めたいと考える層にも広く関心を持たれていることが分かります。転職・就職に備えるためだけでなく、現在の仕事でのスキルアップ、将来への備え、趣味や生活に役立つ学びなど、目的の広がりが背景にあると考えられます。

■20代は“現在学習中”、50代~60代は“これから取得したい”が高い傾向

年代別に見ると、20代では「現在勉強している」が37.5%で最も高く、実際に学習・取得に動いている割合が高い傾向が見られました。一方、「今後取得してみようと考えている」は30代で40.5%、50代で51.0%、60代で56.5%と、年代が上がるにつれて高くなっています。



若年層ではすでに学習を始めている人が多い一方、ミドル層・シニア層では、仕事でのスキルアップや将来への備え、自分らしい働き方・暮らし方を見据えて、これから学び直しを検討する人が多いと考えられます。
2. 人気の資格・検定・スキルジャンル

■人気資格・検定・スキルジャンルTOP3は「語学」「会計・経理」「IT・Web」

現在取り組んでいる、または過去1年以内に取り組んだ「資格・検定・スキル」のジャンルを聞いたところ、最も多かったのは「語学」で18.6%でした。次いで「会計・経理」が14.8%、「IT・Web」が12.5%、「パソコン」が12.4%となりました。



語学は、仕事だけでなく、旅行、趣味、国際交流など幅広い目的で学びやすいジャンルです。一方、会計・経理、IT・Web、パソコンなどは、就職・転職や現在の仕事に活かしやすい実務系ジャンルとして選ばれていると考えられます。
また、「AI・データ・DX関連」も8.0%となり、近年のデジタル化や生成AI活用の広がりを背景に、新しいスキル領域への関心も見られます。

■年代別でみると20代は「IT・Web」、60代は「語学」が人気

年代別に見ると、20代では「IT・Web」が22.0%で最も高くなりました。若年層では、プログラミングやWebデザインなど、デジタルスキルを身につけ、就職・転職やキャリア形成に活かしたい意識がうかがえます。



30代では「会計・経理」が22.0%、40代では「語学」が21.0%と高くなりました。50代では「語学」「会計・経理」「不動産・法律」などに関心が分散しており、生活や趣味につながる学びと実務に活かしやすい学びの双方が選ばれていると考えられます。60代では「語学」が26.5%と全年代で最も高く、趣味や旅行、交流など生活を豊かにする学びとして関心を集めていることがうかがえます。

■取得理由は「自己成長・スキルアップのため」が最多に

資格・検定・スキルを取得しようと思った理由を聞いたところ、「自己成長・スキルアップのため」が51.9%で最も高くなりました。
次いで「興味・関心がある分野だから」が38.6%、「将来に備えて」が30.2%と続きます。



資格取得は、転職や収入アップといった実利的な目的だけでなく、自分自身の成長や興味のある分野を深めるためにも選ばれていることが分かります。

■20代はキャリア形成、60代は生活充実を目的とした学びが目立つ

年代別に見ると、すべての年代で「自己成長・スキルアップのため」が高く、資格取得が幅広い世代で前向きな学びとして捉えられていることが分かります。



20代では「就職・再就職のため」「収入アップのため」がいずれも30.5%と高く、キャリア形成を意識した取得理由が目立ちました。30代では「収入アップのため」が39.0%、「将来に備えて」が37.0%と高く、仕事経験を重ねる中で、収入面や将来への備えを意識した学習ニーズが見られます。

40代では「現在の仕事でのスキルアップ・評価向上のため」39.0%、「興味・関心がある分野だから」41.5%が高く、実務活用と関心分野の学びの両方が見られました。60代では「興味・関心がある分野だから」44.5%、「好きなこと・趣味を深めたい」20.0%が高く、趣味や生活の充実を目的とした学び直しニーズが目立ちます。
3. 資格・検定・スキル取得に対する時間とお金について

■学習方法は独学が中心。年代が上がるほど情報収集・比較検討の傾向も

過去1年以内に行ったことを見ると、全体では「独学で勉強した」が最も高く、資格・検定・スキルの学習はまず自分で始める人が多いことが分かります。



性年代別では、20代は独学に加えてオンライン学習や講座申し込みの割合も比較的高く、実際に行動へ移している層が目立ちます。30代・40代では、独学を中心にしながらも、通信講座・オンライン講座、講座・スクールの利用や情報収集を組み合わせる傾向が見られました。
50代・60代では「資料請求・情報収集」の割合が比較的高く、まずは情報を集めて比較検討する慎重な姿勢がうかがえます。

■通信講座・オンライン講座は柔軟性、講座・スクールは安心感が選択理由に

学習方法を選んだ理由を見ると、通信講座・オンライン講座では「自分のペースで学習したかったため」「費用を抑えたかったため」「効率よく短期間で学びたかったため」が上位に入りました。時間や場所に縛られず、生活に合わせて学べる点が選ばれていると考えられます。



一方、講座・スクールでは「スケジュールが自分に合っていたため」に加え、「初心者でも理解しやすいサポートがあったため」「質問・添削などのサポートが充実していたため」も挙がりました。独学だけでは不安な人にとって、学習計画を立てやすいことや、分からない点を相談できる環境が安心材料になっていることがうかがえます。

■多くのジャンルで学習時間は1日あたり「30分~1時間程度」が中心に

現在取り組んでいるジャンルTOP10の1日あたりの平均学習時間を見ると、多くのジャンルで「30分~1時間程度」が中心となっており、資格・検定・スキルの学習は、日々の生活の中で短時間を確保しながら進める傾向が見られます。



ジャンル別では、語学や健康・ヘルスケアでは「10分~30分程度」が高く、スキマ時間を活用しながら学ぶ人も多い可能性があります。

一方で、パソコン、不動産・法律、医療、AI・DX関連では「1~2時間程度」も比較的高く、実務に活かしやすいジャンルでは、ややまとまった学習時間を確保して取り組む傾向も見られました。

■学習期間は長期化も、費用は低額から。ジャンル別では学び方に差

学習期間は「1年以上」が21.3%で最も高く、長期的に取り組む人が多い一方、「1~3か月程度」「3~6か月程度」も一定数見られ、学習期間には幅があることが分かります。費用は「1円~1万円未満」が23.2%で最多となりました。



ジャンル別(図3-5)では、「会計・経理」「IT・Web」「AI・DX」は「1~3か月程度」、「パソコン」「ビジネススキル」「介護・福祉」は「3~6か月程度」が主な傾向でした。一方、「語学」「不動産・法律」「医療」は「1年以上」が主な傾向となっており、継続的な学びが求められる分野といえます。
総費用は、多くのジャンルで「1円~1万円未満」が中心で、全体傾向と一致しています。



4.資格・検定・スキル取得に対する悩みについて

■最大の悩みは「勉強を続けられるか不安」

資格・検定・スキル取得に関する悩みを聞いたところ、最も多かったのは「勉強を続けられるか不安」で24.0%でした。次いで「学習時間を確保できるか不安」23.3%、「独学でできるか不安」22.9%となりました。



また、「費用がどのくらいかかるか不安」は20.3%、「費用に見合う効果があるか不安」は19.9%となり、費用面への不安も大きいことが分かります。

■30代は時間確保・独学不安、60代は年齢への不安が目立つ

年代別に見ると、20代では「勉強を続けられるか不安」が30.0%と高くなりました。学びへの関心が高い一方で、継続できるかどうかに不安を感じる人が多いことが分かります。



30代では「学習時間を確保できるか不安」が29.5%、「独学でできるのか不安」が29.0%となりました。仕事や家庭の負担が増えやすい年代であり、限られた時間の中で効率よく学ぶ方法が求められていると考えられます。40代では「仕事や家事と両立できるか不安」が26.5%と高く、50代・60代では「年齢的に遅くないか不安」が高まる傾向が見られました。年代によって不安の内容は異なるため、それぞれのライフステージに合った情報提供が重要です。
5. 今後注目の資格・検定・スキルジャンルについて

■今後取得を検討しているジャンルは「語学」「IT・Web」「パソコン」という結果に

現在興味がある、または今後取得を検討している「資格・検定・スキル」のジャンルを聞いたところ、最も多かったのは「語学」で22.1%でした。次いで「IT・Web」が20.2%、「パソコン」が19.3%、となりました。



現在取り組んでいるジャンルと比較すると、「IT・Web」「パソコン」「AI・データ・DX関連」など、デジタル領域への関心が今後さらに高まる可能性があります。特にAIやDXは職種を問わず業務効率化やキャリアアップに関わるテーマとなっており、今後の学び直しニーズを支えるジャンルの一つになりそうです。

■今後の資格・検定・スキル取得検討理由は「自己成長」「興味関心」「趣味」が中心

資格・検定・スキルに興味を持った、あるいは取得しようと思った理由を聞いたところ、「興味・関心がある分野だから」が36.4%で最も高くなりました。次いで「自己成長・スキルアップのため」が32.9%、「好きなこと・趣味を深めたい」が25.8%となっています。



この結果から、資格・検定・スキルへの関心は、転職や収入アップなどのキャリア目的だけではなく、自分の興味を深めたい、成長したい、趣味や生活を充実させたいといった前向きな学びのニーズにも支えられていることが分かります。
6.資格ソムリエ林先生に聞く、「資格・検定・スキル取得のススメ」
■今回の調査結果をご覧いただき、資格ソムリエとして特に注目した点を教えてください。数字だけでは見えにくい、今の資格・スキル取得ニーズの変化をどのように捉えていますか?
(林 氏)
今回の調査結果で特に注目したのは、資格やスキル取得の目的が、単なる「転職のため」「収入アップのため」だけではなく、「自己成長」「将来への備え」「興味関心を深めること」へと広がっている点です。

実際に私自身、資格ソムリエとして多くの方の学びを見ていても、最近は「今すぐ転職したいから資格を取る」というより、「今の自分に足りないものを補いたい」「将来の選択肢を増やしておきたい」「仕事にも生活にも役立つ学びを持っておきたい」という相談が増えています。

数字だけを見ると、語学、会計・経理、IT・Webといった定番ジャンルが上位に見えますが、その背景には「変化に対応できる自分でいたい」という意識があるように感じます。

特に、20代はキャリア形成、30代・40代は仕事での実務力や収入面、50代以降は将来への備えや生活の充実といったように、同じ資格取得でも年代によって目的が少しずつ変わっています。

つまり、今の資格・スキル取得ニーズは「肩書きを増やすための学び」から、「自分の働き方や生き方を整えるための学び」へと変化しているのではないでしょうか。
■調査では「勉強を続けられるか不安」「学習時間を確保できるか不安」「独学でできるか不安」が上位でした。資格取得で挫折しないために、意識すべきことは何でしょうか?
(林 氏)
「勉強を続けられるか不安」「学習時間を確保できるか不安」「独学でできるか不安」という悩みが上位に入った点も、とても現実的な結果だと思います。資格取得で挫折しないために大切なのは、最初から完璧な学習計画を立てようとしすぎないことです。

多くの方は「毎日2時間勉強しよう」などと意気込んで始めますが、新しい習慣を身につけるのは簡単ではありません。また、余裕のない計画では仕事や家庭の予定が入るとすぐに崩れ、そこで自信をなくしてしまいます。
まず意識してほしいのは、「続けられる量」から始めることです。1日10分でも、通勤中に1問解く、寝る前にテキストを2ページ読む、昼休みに動画を1本見るといった形でかまいません。

勉強は、長時間できる日を待つよりも、短時間でも生活の中に置き場所を作るほうが続きます。また、独学にこだわりすぎないことも大切です。独学で始めてみて、分からないところだけ講座や動画、問題集、模試を使うという「部分的に頼る学び方」でも十分です。

資格取得は根性勝負ではなく、仕組み作りです。続かない自分を責めるのではなく、続く形に学習方法を調整していくことが、挫折を防ぐ一番のポイントです。
■今回の調査では、「語学」「会計・経理」「IT・Web」が人気ジャンルとして上位に入り、今後取得したいジャンルでは「AI・データ・DX関連」も注目されました。2026年下半期以降、社会人の学び直しにおすすめしたい資格・スキルを3つ挙げるとしたら何ですか?それぞれの理由も教えてください。
(林 氏)
2026年下半期以降、社会人の学び直しにおすすめしたい資格・スキルを3つ挙げるなら、まず1つ目は「生成AI・DXリテラシー」です。

生成AIパスポート、ITパスポート、DX推進パスポート、データサイエンティスト検定リテラシーレベルなどが代表的です。AIやDXは、もはや一部の専門職だけのテーマではなく、営業、事務、企画、人事、士業、教育など、あらゆる仕事に関わる基礎知識になっています。特に生成AIは、使える人と使えない人の差が、仕事のスピードや情報整理力に直結しやすい分野です。ただし、便利さだけでなく、情報漏えい、著作権、出力結果の確認といった注意点もあるため、体系的に学んでおく価値があります。

2つ目は「会計・経理、数字を読む力」です。日商簿記3級・2級、ビジネス会計検定、FPなどが入り口になります。会計・経理は、経理担当者だけのものと思われがちですが、実際には営業でも管理職でも個人事業主でも役立つ、非常に汎用性の高いスキルです。売上、利益、コスト、投資対効果といった数字を理解できると、仕事の見え方が変わります。AIやDXが進むほど、単純な入力作業は効率化されていきますが、「数字を見て判断する力」「数字で説明する力」はむしろ重要になります。キャリアアップや副業、独立を考える方にもおすすめしやすい分野です。

3つ目は「語学・コミュニケーション力」です。TOEIC、英検、ビジネス英語、観光英語などが代表例です。今回の調査でも語学への関心が高いことが示されていますが、語学は仕事だけでなく、旅行、趣味、国際交流、情報収集など、生活の幅を広げる学びでもあります。AI翻訳が発達している時代に語学が必要なのかと思う方もいるかもしれませんが、むしろAI翻訳を使いこなすためにも、最低限の語感やニュアンスを判断する力は重要です。また、語学学習は毎日少しずつ積み上げやすいため、学び直しの習慣を作る入口としても相性が良いと感じます。
■最後に、資格・検定・スキル取得に興味はあるものの、まだ一歩踏み出せていない方へメッセージをお願いします。
(林 氏)
資格や検定、スキル取得に興味はあるものの、まだ一歩踏み出せていない方には、「最初から人生を変える資格を探そうとしなくて大丈夫です」とお伝えしたいです。

資格選びで迷う方ほど、「取ったら絶対に役立つもの」「失敗しないもの」を探しがちですが、学びの価値は、合格した瞬間だけで決まるものではありません。調べる、申し込む、少し勉強してみる、そういった過程で自分の興味や得意不得意が見えてきます。
まずは、今の仕事に少し役立ちそうなもの、前から気になっていたもの、生活が少し豊かになりそうなものから始めてみてください。いきなり難関資格を目指す必要はありません。短期間で取れる検定や、基礎レベルの資格でも、学び始めるきっかけとしては十分です。

資格はゴールであると同時に、自分の可能性を広げる入口でもあります。「いつか勉強しよう」と思っている方は、まず今日、資料を見てみる、過去問を1問だけ解いてみる、学習アプリを開いてみる。その小さな一歩が、半年後、一年後の自分の選択肢を大きく変えてくれるはずです。


資格ソムリエ(R) 林 雄次(はやし ゆうじ)

社労士、中小企業診断士、行政書士、情報処理安全確保支援士等として企業向け支援を行いつつ、保有資格・検定は【680】を超え、「資格ソムリエ」「デジタル士業」として各メディアで活躍中。
スキルアップ、リスキリング、モチベーション、時間術、勉強法、効率化、DX、AIなど幅広いテーマで講演・執筆に従事。

著書:『かけ合わせとつながりで稼ぐ 資格のかけ算大全』
   (実務教育出版)他

公式サイト:https://h-office.biz/
Xアカウント:https://x.com/yujihys



■調査概要
・調査期間:2026年5月
・調査対象:全国に居住する20代から60代の男女一般個人
・サンプル数:1,000サンプル(有効回答数)
・調査方法:インターネット調査
・調査機関:株式会社サーベイリサーチセンター
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