AI時代もPDF 文書ファイルの定番 誕生から33年 「PDFの日」記念イベント開催
アドビとPFUは6月15日、「紙からPDF、そしてAIへ:PDFの日記念」と題したイベントを都内で開催した。実は15日はアドビが制定した「PDFの日」。当日は、紙文書を取り巻く現状や、デジタル化とAI活用につながるワークフローについて、それぞれの関係者が発表を行った。
画像をスキャンするだけじゃない OCRで「AIが検索できるPDF」に
アドビからは、製品マーケティング本部 プリンシパルプロダクトマーケティングマネージャーの立川太郎氏が登壇。「AI時代のPDF活用」と題し、これまでと現在、生成AIが登場したことによりPDFの見られ方が異なってきていることを説明。また、文書は画像PDFとして保存する方法もあるが、最近は光学文字認識(OCR)により、AIが使える・探せる「検索できるPDF」が登場してきた。AIが正確に情報を読み取り、情報を参照しやすくなるため、「検索できるPDF」は、業務用として優れていると語った。
次にPFUのドキュメントイメージング事業本部 グローバル戦略統括部 統括部長の轡田大介氏は、そんなPDFとともに歩みを進めてきたイメージスキャナー「ScanSnap」シリーズについて紹介。ワンタッチでPDFを実現してきた同シリーズだが、2004年にOCRを導入した製品をリリースし、最新シリーズではAI時代に即して紙を「使えるデータ」に変換する方向性にシフトしているという。こうした流れを踏まえ「PFUとアドビは『AI×PDF』を掲げ、スキャン起点で仕事と暮らしを動かしていきたい」と今後の展望を語った。
実際にScanSnapとアドビの「Acrobat」を使用したデモンストレーションも実施した。論文をスキャンし、PDF化。スキャンデータを基にAIアシスタントに質問すると、引用付きで回答し、該当箇所にジャンプすることができた。また、スキャンした論文のみを参照するため、課題となっているハルシネーション(架空情報の生成)も起きず、安心して使用できることが示された。
なお、具体的な導入事例の部分では、長野県 浄土宗善立寺の副住職を務める小路竜嗣氏が登場。送られてくる依頼はがきの管理や寺報のデジタル化・管理のほか、月間誌「浄土」のデジタルアーカイブ作成などにOCRやPDFを活用しているなど、「お寺のDX」のリアルを語った。






