西郷菊次郎役の城桧吏
戊辰戦争が終結し、薩摩に戻って“隆盛”と名を改めた西郷吉之助(鈴木亮平)。故郷で暮らす彼の下にやって来たのが、奄美大島で愛加那(二階堂ふみ)との間に生まれた息子・菊次郎だ。やがて、父・隆盛の期待を背負ってアメリカ留学に旅立つこととなる。演じるのは、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いた『万引き家族』(18)で、世界の注目を集めた城桧吏。初めての大河ドラマ出演の感想を語ってくれた。
-出演が決まったときの気持ちは?
初めての大河ドラマ出演だったので、最初はとても緊張しました。でも、現場に行ったら実際はすごく楽しくて、皆さんとても優しくて、居心地がよかったです。
-菊次郎を演じた感想は?
今まで、菊次郎のことは全く知らなかったのですが、演じることが決まって勉強するうちに、どんな人生を送ってきたのかが分かり、面白くなってきました。
-菊次郎と自分が似ているところ、もしくは見習いたいと思った部分はありますか。
似ているところはあまりないです。菊次郎はお母さん(=愛加那)から離れて、薩摩に行くと決めたところがすごいなぁと。僕はお母さんから離れるのは、寂しいから嫌です(笑)。でも、もっと勇気を出せるように、菊次郎を見習いたいと思いました。
-菊次郎は母・愛加那の下を離れ、糸(黒木華)に連れられて薩摩に行くことになりました。その場面を演じた感想は?
薩摩に行くときは、お母さんから「行きなさい」と言われるんです。菊次郎は緊張して少し不安ですが、お母さんが糸さんにも「立派な薩摩の男にしてください」と言うので、行かなくちゃいけないんだな…と思いました。撮影の休憩中は、黒木さんも二階堂さんもとても優しくて、一緒に手遊びなどをして遊んでくれました。
-菊次郎の父・西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんの印象は?
鈴木亮平さんは、とてもカッコよくて、男らしくて、すごく強そうです。撮影のときは、「お父さんに語りかけるように」と、アドバイスをしてくれました。菊次郎はお父さんのことを「父上」と呼ぶのですが、鈴木さんは本当の父上みたいです。
-撮影では、菊次郎が生まれ育った奄美大島に行く機会はありませんでしたね。
「西郷どん」のオープニング映像の奄美の海も、奄美ことば指導の先生から見せてもらった映像もすごくきれいで行ってみたくなりました。
-撮影は西郷家の場面が多いと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか。
とても面白いです。特に熊吉さん(塚地武雅)が面白くて…(笑)。菊次郎が外国に行く前、英語のレッスンをする場面があって、僕が「マイ・ネーム・イズ・キクジロー」と言った後、熊吉さんがまねをするんです。そこが、とても面白かったです(笑)。
-熊吉さんとはどんな話を?
とても仲が良くて、大人のキャストの方で一番よく話をしたのが熊吉さんです。熊吉さんとは、持っていたルービックキューブで真ん中の色だけを変える方法とか、全面同じ模様にそろえる方法とか、そういう話をたくさんしました。
-初めて時代劇に出演した感想は?
普段は標準語で話しているので、薩摩の言葉と奄美の言葉が難しかったです。でも、教えてもらって一生懸命練習したおかげで話せるようになりました。
-また時代劇に出演してみたいですか。
はい、またやりたいです!セットがとても素晴らしかったし、歴史のこともいろいろ知ることができたので。今まで知らなかった菊次郎の人生が分かったのも面白かったです。
-どんな時代劇に出演してみたいですか。
だいぶ昔ですけど、縄文時代が面白そうだなと思って…。縄文時代はいろんな道具が工夫されているところがすごいので、ぜひやってみたいです(笑)。
-これから活躍する菊次郎の見どころは?
菊次郎は外国に行くことになるのですが、お父さんから「異国に行かないか」と言われた後、糸さんからも「自分でちゃんと考えなさい」と言われます。そこで、自分で考えて決心して、お父さんに「異国に行きます」と伝えるんです。そこは僕が大好きなシーンなので、ぜひ見てほしいです。
(取材・文/井上健一)
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