
近年、収納不足や住環境の変化を背景にトランクルームの需要が高まっています。中でも屋外型トランクルームは首都圏・地方問わず各地で見かける機会が増えています。車での出し入れのしやすさや大型荷物への対応力、コストパフォーマンスの良さから、家庭用倉庫の延長として多くの方に活用されています。
本レポートではアンケートをもとに、屋外型トランクルームの認知・利用意向・用途・収納物・利用時の課題について分析します。
調査のポイント
- 屋外型トランクルーム認知率:91.3%
- 屋外型トランクルーム利用経験率:19.3%
- 屋外型トランクルーム利用意向層:36.3%
- 用途ごとにトランクルームを使い分けたい人:36.8%
屋外型トランクルームは全国的に高い認知率を持つ一方で、利用経験は約2割にとどまり、実際の利用には慎重姿勢も見られました。
一方で、「タイヤ・カー用品」「アウトドア用品」「引越し時の一時保管」など、用途を限定した場合の適性評価は高く、実用品収納としてのニーズが広がっています。
また、「精密機器」「思い出品」などは屋内型を選びたいという声も多く、今後は用途に応じた“使い分け型収納”への需要拡大が期待されます。
第一章:屋外型トランクルームの認知率と利用率
屋外型トランクルームは全国で9割超の高い認知率

トランクルーム全体の認知率は全国で97.3%となり、サービスが広く浸透していることがわかりました。特に屋外型トランクルームの認知率は91.3%と高く、屋内型(57.0%)を34.3ポイント上回る結果となっています。
- 屋外型の認知率は全国で91.3%:
コンテナ型施設は屋外で視認しやすく、ロードサイドなど生活圏内で目に触れやすいことが背景にあると考えられます。
- 地方では屋外型と屋内型の認知差が拡大:
東海では屋外型の認知率92.5%に対し屋内型30.2%で62.3ポイント差、九州・沖縄でも48.9ポイント差となるなど、地方部ほど屋外型の存在感が強い傾向が見られます。
- トランクルーム全体の認知率は97.3%:
トランクルーム全体は全国的に高い認知率となりました。屋外型の認知率が約9割(91.3%)かつ屋内型の認知率が約6割(57.0%)であることを踏まえると、「トランクルームといえば屋外型」のイメージを持つ方が多いともいえるでしょう。
屋外型トランクルームは利用経験率も優勢(約2割)

トランクルーム利用経験では、屋外型が全国19.3%※1となり、屋内型(12.3%)を上回りました。
認知率に続き、実利用でも屋外型優位の傾向が見られ、特に地方部では差が広がる傾向が見られます。
- 全国で屋外型利用率が屋内型を上回る:全国では屋外型19.3%、屋内型12.3%となり、屋外型が7.0ポイント高い結果となりました。近畿(同率14.7%)以外の地域はすべて屋外型が上回っています。
- 北陸・北海道では屋外型利用率が高水準:北陸では屋外型31.6%、北海道では26.3%となり、屋内型との差も大きい結果となりました。
- 東海では屋外型中心の利用傾向:東海では屋外型15.1%に対し、屋内型は利用回答が見られませんでした。九州・沖縄でも屋外型14.9%、屋内型10.6%となっており、屋外型優位の傾向が見られます。
- トランクルーム利用経験率は全国31.3%※2:全国では約3割が利用経験を持つ結果となりました。認知率97.3%と比較すると、利用にはまだ拡大余地があることがうかがえます。
- 認知率と利用率には一定の関連も:北海道・北陸・中国など、屋外型認知率が高い地域では利用率も比較的高い傾向がありました。
※1 本調査はインターネット上で全国の回答者を募集して実施したものであり、トランクルームをテーマとしたアンケートであることを事前に告知しています。そのため、収納サービスへの関心が高い方や、トランクルームの利用経験者が回答しやすい構造となっている可能性があります。屋外型トランクルームの利用経験率は19.3%(400名中77名)となりましたが、この数値は全国の世帯普及率や利用率を示すものではなく、調査対象者の属性や回答傾向を反映した結果である点にご留意ください。
※2 本調査の利用経験率は、トランクルームの全国世帯普及率(約1%)と比較すると高い水準ですが、本アンケートはインターネット調査であり、回答者には東京など都市部在住者や収納サービスに関心のある層が一定数含まれている可能性があるため、全国平均との単純比較には留意が必要です。
全国世帯普及率について:https://www.syuno-pit.biz/example/trunkroom189.html
第ニ章:屋外型トランクルームのメリットと適した用途
屋外型は「大型収納」と「車アクセス性」に強み

屋外型トランクルームの良い点としては、「大型の荷物を収納できる」が全国63.5%で最多となりました。
また、「車で横付けでき、出し入れしやすい」(43.8%)、「料金が比較的安い」(37.8%)も上位となり、実用性・利便性が評価される傾向が見られます。
- 「大型荷物を収納できる」が全国最多:全国63.5%となり、甲信(83.3%)、北海道(79.0%)、北陸(73.7%)などで特に高い結果となりました。タイヤ・アウトドア用品・大型家具などを収納できる点が評価されていると考えられます。
- 車での出し入れのしやすさも高評価:全国43.8%となり、中国・甲信では50.0%、近畿47.1%、関東45.2%となりました。車利用との親和性が屋外型の大きな魅力となっていることがうかがえます。
- 「料金が比較的安い」も主要評価ポイント:全国37.8%となり、甲信(66.7%)、四国(60.0%)、北海道(52.6%)などで高い結果となりました。地方部を中心に、「低コストで利用しやすい収納」として認識されている傾向が見られます。
「屋外で使うもの」「大型のもの」の収納に最適

屋外型トランクルームは、屋外利用や大型用途との相性が強く認識されていることが分かりました。
- アウトドア用品が最多:全国59.0%で最も高く、北海道(73.7%)、甲信(66.7%)、北陸(63.2%)などで高水準となりました。キャンプ・レジャー用品など、かさばりやすい屋外用品との親和性が高いと考えられます。
- タイヤ・カー用品も高い支持:全国51.5%となり、北海道・北陸では73.7%、東海でも64.2%となりました。車社会地域を中心に、季節タイヤやカー用品の保管ニーズとの相性がうかがえます。
- 「一時保管用途」への適性認識も強い:「引越し時の一時保管」は全国43.3%となり、甲信(66.7%)、四国(60.0%)、中国(58.3%)などで高い結果でした。
- 大型収納用途も一定の需要:「家具・大型家電」は全国33.8%となり、北海道(47.4%)、中国(41.7%)、近畿(39.7%)などで比較的高くなりました。
- 「災害備蓄」用途への関心も:全国20.0%ながら、東海(32.1%)、近畿(30.9%)では比較的高い結果となりました。
「温湿度による劣化」「盗難リスク」は避けたい

屋外型トランクルームでは、「高価なもの」「精密機器」など、劣化や盗難リスクを想起しやすい物品への不安が強い結果となりました。利用に際しては、衛生的で温湿度の心配がない保管環境と、安全性の高さが求められています。
- 「高価なもの」への不安が突出:全国81.3%と最も高く、九州・沖縄(91.5%)、中国(91.7%)など、ほぼ全地域で高水準となりました。
- 精密機器への不安も高水準:全国69.3%となり、東北(79.2%)、中国(75.0%)、東海(73.6%)などで高い割合となりました。温度・湿度変化による故障や劣化リスクが懸念されていると考えられます。
- 書類類も「保管不安」が強い:全国42.5%となり、中国(54.2%)、九州・沖縄(55.3%)では半数を超えました。湿気・災害・汚損などへの不安が背景にあるとみられます。
- 「大切なものは屋内型」という認識も:自由記述では、「タイヤやアウトドア用品向き」「思い出品や精密機器は屋内型向き」といった声も多く見られました。保管物によって屋外型・屋内型を使い分ける意識もうかがえます。
保管環境に配慮したいものは屋内型に

屋外型トランクルームではなく屋内型に預けたいと感じるものが何かについても調査しました。
屋内型トランクルームは、「衣類」「精密機器」「思い出品」など、保管環境への配慮が必要な用途との相性が強く認識される結果となりました。
- 「衣類・寝具」が最多:全国54.3%で最も高く、北海道・東北・北陸では60%超となりました。屋内型の自宅に近い保管環境が評価されていると考えられます。
- 精密機器・思い出品も屋内型支持:屋外型で保管不安が見られていた「精密機器」は43.5%、「思い出品」は42.3%となりました。
- 長期保管用途への適性認識も:「長期保管」は全国41.3%となり、中国(70.8%)、九州・沖縄(61.7%)、東海(52.8%)で高い割合でした。
- 書類保管ニーズも一定数:全国37.0%となり、四国(80.0%)、東北(50.0%)などで比較的高い結果となりました。
- 屋外型との役割分担も鮮明に:屋外型は“利便性・経済的・大型収納重視”、屋内型は“保管品質重視”という形で、用途による使い分け意識が明確になっている様子がうかがえます。
第三章:屋外型トランクルームの利用意向と重視点
屋外型の利用意向は約4割・慎重姿勢も

屋外型トランクルームの利用意向は約3割となり、「やや利用したい」が最も多い結果となりました。
- 「やや利用したい」が最多:全国では「ややそう思う」が32.3%で最多となり、「非常にそう思う」を含めた利用意向層は36.3%となりました。一方、「どちらともいえない」も29.5%となっており、利用イメージを持ち切れていない層も一定数存在しています。
- 北陸は利用意向が比較的高い:平均値は2.6と全地域で最も低く、「ややそう思う」が52.6%と半数を超えました。タイヤ・カー用品用途との親和性が、利用意向につながっている可能性があります。
- 利用意向は用途によって変化:タイヤ・アウトドア用品などでは適性評価が高い一方、「高価なもの」「精密機器」への不安は強く、“何を預けるか”が利用判断を左右していると考えられます。
利用時に重視するのは「自宅からの距離」と「価格」

屋外型トランクルームでは、「自宅からの距離」と「価格」が特に重視される結果となりました。
- 「自宅からの距離」が最重要:全国76.5%で最多となり、九州・沖縄(87.2%)、東海(79.3%)、関東(77.8%)などで高い結果となりました。自由記述でも「近くにないと使いづらい」という声が多く見られました。
- 価格重視も全国的に強い:全国75.5%となり「自宅からの距離」と僅差でした。屋外型は「比較的安価」という認識が強く、コスト面が重要視されている傾向が見られます。
- 出し入れのしやすさも高評価:全国63.5%となり、車で横付けできる点や大型荷物を搬入しやすい点が評価されていると考えられます。
利用にあたって気になるのは「セキュリティ」と「温度・湿度管理」

屋外型トランクルームでは、「セキュリティ」と「温度・湿度管理」が大きな懸念点となりました。
- ・セキュリティ不安が突出:全国87.0%で最も高く、ほぼ全地域で高水準となりました。自由記述でも「盗難」「夜間利用」など、防犯面への不安が多く見られました。
- 温度・湿度管理への懸念も強い:全国76.0%となり、中国(87.5%)、北陸(84.2%)、近畿(82.4%)などで高い結果となりました。高温・湿気・カビなどへの不安から、「精密機器や衣類には不向き」という認識も見られます。
- 衛生面への意識も半数超:全国54.5%となり、屋外環境特有の不安も一定数存在しています。
- 用途に応じ利用したい傾向も:タイヤ・アウトドア用品・一時保管などでは適性評価が高く、“用途を選ぶ実用型収納”として認識されている様子がうかがえます。
第四章:用途別に使い分ける可能性
屋内型・屋外型の用途による使い分けをしたい人が約4割

第二章では、屋外型・屋内型それぞれに敵すると考える用途の差が明らかになりましたが、アンケートでは、トランクルームは「用途によって使い分けたい」というニーズが一定数存在する結果となりました。
- 全国では約4割が「使い分けたい」と回答:
全国では36.8%が「用途ごとに使い分けたい」と回答しました。
一方で、「どれか1つでよい」も49.8%となっており、“シンプルに1種類を利用したい層”と、“用途別に最適化したい層”に分かれる構造が見られます。
- 北陸・中国・四国では「使い分け」意識が高い:
四国(80.0%)、北陸(63.2%)、中国(54.2%)では、「用途ごとに使い分けたい」が過半数を超える結果となりました。
同地域では「預ける物によって適したタイプを選びたい」という傾向が見られます。
- 全国的には「1種類で十分」派も多数:
東海(58.5%)、近畿(55.9%)、北海道(52.6%)などでは、「どれか1つでよい」が半数超となりました。
価格や近さ、出し入れのしやすさなど、利便性を優先して選びたい層も一定数存在しています。
- 「用途による使い分け」認識は全体傾向とも一致:
これまでの設問では、
「屋外型=タイヤ・アウトドア用品・大型荷物」
「屋内型=精密機器・思い出品・衣類」
といった用途別イメージが強く見られました。
今回の結果からも、利用者側に“保管物によって最適なタイプが異なる”という認識が広がっている様子がうかがえます。
理想のトランクルーム利用法は「使い分け」が約3割

トランクルーム利用の理想形としては、「用途ごとの使い分け」が最多となりました。
- 「用途ごとに使い分けたい」が最多:
全国では27.5%となり、「利用予定なし」を除くと最も高い割合となりました。
北海道・北陸(ともに42.1%)、四国(60.0%)、中国(37.5%)などで特に高く、保管物に応じて屋内型・屋外型を使い分けたい意識が強く見られます。
- 屋内型志向は屋外型を上回る:
「屋内型を中心に利用したい」は全国21.8%となり、「屋外型を中心に利用したい」(17.5%)を上回りました。
これまでの設問でも、精密機器・思い出品・衣類などは屋内型への適性認識が高く、“安心感重視”のニーズが一定数存在していることがうかがえます。
- 屋外型中心利用は一部地域で高い:
全国平均は17.5%ながら、甲信(66.7%)、北陸(26.3%)、東海(24.5%)などでは比較的高い結果となりました。
タイヤ・アウトドア用品・大型荷物など、屋外型との親和性が高い用途イメージが背景にあると考えられます。
- “適材適所”意識が全体傾向に:
ここまでの結果では、
「屋外型=大型・実用品・短期利用」
「屋内型=長期保管・精密機器・思い出品」
という役割分担が一貫して見られました。
今回の結果からも、利用者側では“用途に応じて最適なタイプを選びたい”という意識が広がっている様子がうかがえます。
第五章:今後の屋外型トランクルームの需要
約5割が需要拡大を予測

屋外型トランクルームの将来的な需要については、約5割が需要拡大を予測し、「緩やかに伸びる」と見る層が多い結果となりました。
- 全国では「やや需要が高まる」が最多:全国では「ややそう思う」が40.3%で最多となり、「非常にそう思う」を含めると45.3%が需要拡大を予測しました。一方、「どちらともいえない」も38.3%となっており、期待と慎重姿勢が混在しています。
- 北陸・九州沖縄は期待感が高い:北陸・九州沖縄はいずれも平均2.4となり、比較的前向きな傾向が見られました。
- 関東・甲信も比較的前向き:関東・北海道は平均2.6、甲信は2.5となりました。用途適性や実用性への評価が、需要期待につながっている可能性があります。
- 慎重姿勢が強い地域も:東北・四国は平均3.0となり、セキュリティや温湿度管理への不安が影響していると考えられます。
- “用途特化型収納”として期待も:アウトドア用品・タイヤ・一時保管など、屋外型と相性の良い用途への評価は高く見られました。“用途に合わせて活用する収納サービス”として、今後も需要拡大が期待されます。
調査結果を受けてのまとめ
今回は「屋外型トランクルームの利用意識と需要動向」について解説しました。
調査からは、屋外型トランクルームは「大型荷物を手軽に保管できる実用的な収納」として認識されている一方で、セキュリティや温湿度管理への不安も明らかになりました。特に、タイヤ・アウトドア用品・一時保管などの用途での評価は高く、今後は利便性と安心感を両立したサービスへの期待が高まっていくと考えられます。
【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2026年05月01日から05月08日までの8日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査
■会社概要
社名 :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/ ;)
所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
代表者 :代表取締役会長 兼 社長 田中 正
資本金 :4,000万円
設立 :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/)
不動産コンサルティング業
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