学校指導のみで合格8割、外部支援利用2割――独自アンケートで見えた「AO入試特有の知見」の重要性

株式会社sharedが運営する東北大専門塾Elevate(以下、当塾)は、東北大学のAO入試(総合型選抜)II期・III期に合格し、現在同大学に在学する1年生64名(2025年度合格者)を対象に独自アンケートを実施しました。

独自アンケートの結果、合格者の情報収集・準備行動には共通するパターンが見られ、塾の有無にかかわらず「AO入試特有の対策・知見にどれだけアクセスできていたか」が鍵になっていた可能性が示唆されました。あわせて、合格者が実際にどのように準備を進めていたのか(意識し始めた時期・勉強時間・費用感・部活動との両立など)も明らかになりました。

東北大学は2000年に国内の国立大学に先駆けて総合型選抜(AO入試)を導入し、2024年時点で募集人員の31.4%を総合型選抜が占めています。同大学の理事・副学長は2025年1月、報道の取材に対し、将来的に全ての入試を総合型選抜へ移行していく方向性を示しており、国内の大学入試改革の最先端を走る存在として注目を集めています。

こうした流れを受け、東北大学のAO入試は今後さらに重要性を増していくと考えられます。しかし、その実態は大学発表の統計だけでは十分に見えてきません。そこで当塾は、東北大専門塾として蓄積してきた合格者ネットワークを活かし、AO入試合格者本人の声に基づく実態調査を独自に実施することにしました。今後も継続的に本調査を実施し、AO入試の最新実態を発信してまいります。
調査概要
調査対象:東北大学AOII期(2025年11月実施・現役生中心)合格者38名、AOIII期(2026年2月実施・既卒生も対象)合格者26名 計64名(いずれも現在は東北大学1年生)
調査期間:2026年6月
調査方法:Googleフォームによるインターネットアンケート
調査主体;東北大専門塾Elevate(株式会社shared)
学部内訳:工学部27名、教育学部6名、理学部8名、医学部6名、農学部5名、経済学部4名、薬学部3名、法学部2名、文学部2名、歯学部1名
※本調査は任意回答によるものであり、東北大学AO入試合格者全体を代表する統計標本ではありません。
調査結果詳細
1. 塾の有無より、情報を広く集めていたことが共通

AOII期合格者の76.3%、AOIII期合格者の80.8%は、塾・予備校を使わず学校の指導のみで合格していました。



本調査は合格者のみを対象としているため、対策の質と合否の関係を直接検証することはできません。ただし、合格者の情報収集行動を見ると、AOII期は平均3.6種類、AOIII期は平均3.0種類の情報源を組み合わせて活用しており、単一の情報源に頼らず複数の経路から情報を集めていたことがうかがえます。




学校の指導のみで合格した合格者も、学校の先生からの指導だけでなく、大学公式サイトやオープンキャンパスなど複数のチャネルを併用しているケースが多く見られました。

塾に通うかどうかにかかわらず、情報を広く集めて対策に反映させていたことは、今回の合格者に共通する行動パターンとして言えそうです。

2. 自信がなくても、合格している人は多い
「正直どのくらい受かると思っていたか」という設問に対し、AOII期では38名中11名(28.9%)、AOIII期では26名中13名(50.0%)が「五分五分未満(0~50%)」と回答しました。





一次試験で上位につけていながら合格確度をごく低く自己評価していた合格者もおり、自信の有無と結果は必ずしも一致しないことがうかがえます。


少なくとも、自信が持てなかったことが合格の障壁にならなかった合格者が一定数いたことは事実です。自信の有無だけで出願をためらう必要はない、という一つの参考情報にはなりそうです。

合格者は実際に何をしていたか――対策の実態

1.いつから意識し始めたか

AOII期は「高2の10~12月」「高3の4~6月」「高3の7月以降」「高2の1~3月」がいずれも15.8%ずつと、意識し始める時期が幅広く分散していました。

学年単位で見直すと、「高2」の間に意識し始めた合格者が50.0%(19名)と半数を占め、「高1」から動き出していた層も13.2%(5名)存在します。特定の一時期に集中するというより、高2のうちから準備を始めるケースが多い傾向がうかがえます。





一方AOIII期は「高3の7月以降」が53.8%と過半数を占め、共通テスト後に直前で決める人が多い傾向が見られました。学年単位では「高3」になってから意識し始めた合格者が76.9%(20名)に達し、AOII期(高3からは31.6%)と対照的です。


これは、AOIII期が共通テスト後の出願制度であるため、共通テストの結果を見てから急遽AO入試を検討し始める合格者が多いことを反映していると考えられます。準備期間はAOII期より短くなりがちですが、それでも合格者が多数存在する点は、直前からの集中的な対策でも十分に間に合う可能性を示しています。
2.受験期の1日の平均勉強時間(学校がない日)
AOII期は「7~8時間」(26.3%)、「9~10時間」(23.7%)の中時間帯に合格者の半数(50.0%)が集中する一方、「1~4時間」という短時間の回答も18.4%あり、勉強時間の長さだけが合否を決めるわけではないことがうかがえます。11時間以上の長時間学習をしていた合格者は10.5%にとどまりました。




AOIII期は「9~10時間」(38.5%)が最多である点はAOII期と同様ですが、11時間以上の長時間学習層が26.9%(7名)存在し、AOII期(10.5%)より明確に多い結果となりました。AOIII期は「高3の7月以降」という短い準備期間の中で合格を目指す構造上、限られた時間で対策を仕上げるために勉強時間を伸ばす合格者が相対的に多かった可能性が考えられます。

3.外部指導を利用した場合の費用感

外部指導を利用したと回答した合格者のうち、費用を具体的に回答した例では、追加費用がかからなかったケース(通っていた予備校のサポートに含まれていた等)から、80万円程度になったケースまで幅がありました。




金額を明記した回答の中では15万円~50万円程度の範囲が比較的多く見られましたが、件数が少ないため参考値としてご覧ください。

対策の詳細(筆記試験の勉強法、活動報告書・志望理由書の作成プロセス、面接準備の進め方など)は、東北大専門塾Elevate公式サイトの詳細レポートで公開しています。

4.高校時代の部活動について
高校時代の部活動を集計したところ、AOII期合格者は「運動部」が52.6%、「文化部」が28.9%、「部活動なし」が10.5%でした。一方AOIII期合格者は「文化部」が57.7%、「運動部」が34.6%と、AOII期とは傾向が逆になっていました。





いずれの制度でも部活動をしていない合格者も一定数存在しており、「特定の部活動をしていないと不利」というわけではないことがうかがえます。

これから受験する高校生へ
今回の調査から見えてきたのは、東北大AO入試の合格者に共通していたのは特別な環境や華々しい実績ではなく、実際に足を運んで得た経験を書類や面接で語れるようにしていたこと、そして専門的な内容を知ったかぶりせず自分の言葉で説明できる範囲にとどめていたことでした。

面接練習は複数の相手に本番の1~2週間前から集中的に行い、一次試験で出遅れても面接・総合評価で挽回した例も少なくありません。

一般入試対策との両立を意識しながら、自信を持てないまま本番を迎えた合格者が数多くいたことも踏まえると、情報を幅広く取り入れ、「対策の質」を高めておくことが、自信の有無にかかわらず挑戦を後押しする材料になると言えそうです。

詳細レポートはこちら



東北大専門塾Elevateについて
東北大専門塾Elevateは、東北大学合格者が専属コーチとなり、出題傾向に基づいた参考書ルートと演習戦略で志望学部合格までの道筋を伴走するオンライン特化型の受験指導サービスです。
会社概要
会社名: 株式会社shared
設立年月日: 2022年11月28日
代表取締役社長:難波諒太朗
住所:〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央4丁目4−19 アーバンネット仙台中央ビル3F YUINOS内
株式会社shared公式サイト:https://shared.168style.co.jp/
東北大専門塾Elevate公式サイト:https://tohokudai-juken.com/
本件に関するお問い合わせ
お問い合わせ:info@168style.co.jp
免責事項
本調査は回答に協力いただいた64名を対象とした任意回答のアンケートであり、東北大学AOII期・III期の合格者全体を代表する統計標本ではありません。学部別の集計など、回答数が少ない項目(1~5名程度)については参考値としてご覧ください。

得点・順位は回答者の自己申告に基づくものであり、大学が公式に発表した統計ではありません。制度・募集要項に関する一般情報は、東北大学アドミッション機構の公式発表(2026年度募集要項、学部アドミッション・ポリシー等)に基づいています。「2050年までに全入試を総合型選抜へ移行する」という方向性、および2024年時点の総合型選抜比率(31.4%)については、東北大学の公式発表ではなく、同大学理事・副学長のコメントを報じた報道に基づく情報です。
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