本人端末で暗号化し、鍵を分割。当社自身も中身を開けない設計。「請求コード・異議申立期間・書類確認」の3条件が揃うまで開示せず、ご遺族の開示手数料は0円
株式会社ニュウジア(本社:東京都中央区、代表取締役:柏口之宏、以下「当社」)は、当社が運営するグリーフケア/終活サービス「TalkMemorial.AI(トークメモリアルAI)」において、デジタル終活のための新機能 継承金庫(キーバトン) の提供を2026年8月14日より開始しました。
継承金庫は、スマートフォンの暗証番号、ネット銀行・ネット証券のID、サブスクリプション契約、SNSアカウントといった「本人しか知らない情報」をご本人の端末内で暗号化したうえでお預かりし、逝去が確認された場合にのみ、あらかじめ指定されたご家族(継承者)へお渡しする仕組みです。現在無償でご利用いただけ、ご遺族が情報を受け取る際の開示手数料は0円です。
継承金庫の公開ページ:https://talkmemorial.ai/keybaton

デジタル終活のための新機能 継承金庫(キーバトン)
1.背景:年間160万人が亡くなり、その多くが「開かないスマホ」を遺している
厚生労働省「人口動態統計速報(令和7年12月分)」によると、2025年の死亡数は160万5,654人でした(2026年2月26日公表)。その一人ひとりのポケットに、スマートフォンがあります。
株式会社GOODREIが2025年3月に実施した調査(Webアンケート/故人のスマホのロック解除を試みた遺族381名)では、76%が解除に成功した一方、成功しなかった遺族が挙げた理由の上位3項目は「解除が現実的に不可能だと分かった」「解除に労力がかかりすぎる」「パスワード誤りの上限回数に達した」で、合計74%を占めました。
同調査では、成功した手法の上位が「故人が普段使っていたパスワードを試す」(76%)「生年月日などから推測する」(54%)でした。
つまり開いた人の多くは、"推測できた"から開いただけです。
同調査に寄せられた弁護士のコメントでは、今後スマートフォンのセキュリティはより強固になり、遺族による解除はさらに難しくなると予想されています。
同調査で苦労を経験した遺族に「故人が亡くなる前にしておいてほしかったこと」を尋ねた設問では、最多の回答が「スマートフォンのロック解除方法を教えておいてほしかった」でした。
また株式会社林商会が2025年6月9日~12日に実施したインターネット調査(遺品整理経験者N=191)では、約39%がデジタル遺品で困った経験があると回答し、そのうち(n=74)約4割は最終的に解決できなかったとしています。
独立行政法人国民生活センターも2024年11月20日、「今から考えておきたい『デジタル終活』-スマホの中の"見えない契約"で遺された家族が困らないために-」を公表し、ネット銀行の口座確認のためにロック解除を依頼したが断られた事例、故人のサブスクリプションをIDとパスワードが分からず解約できなかった事例などを紹介しています。
同センターが挙げる対策の一つは、名刺サイズの紙にパスワードを記入し修正テープでマスキングした「スマホのスペアキー」を、万一の際に家族が見つけられる場所に保管しておく、というものです。
公的機関が推奨せざるを得ないほど、この問題に対する安全な選択肢が存在していませんでした。
継承金庫は、この「紙のスペアキーを、自宅のどこかに置いておく」という状態を、より安全で、確実に届く形に置き換えるために設計されました。
2.これは「亡くなったあと」だけの話ではありません
「終活はまだ早い」と感じる方にこそ、お読みいただきたい点があります。家族がパスワードで困るのは、亡くなった時だけではありません。
- 入院して意識がない期間がある:家族が保険証券の保管場所も、加入先も分からない
- 認知症の診断を受ける:ご本人が暗証番号を思い出せなくなる
- ネット銀行・ネット証券は通帳が届かない:口座の存在自体が知られないまま相続手続きが終わる
- サブスクリプションが引き落とされ続ける:解約にはIDとパスワードが必要で、遺族には手が出ない
これらはすべて、ご本人が元気なうちにしか準備できないことです。
「周りに使っている人がいない」のは、この問題そのものが新しいからです。
いま亡くなられている世代が20~30代だった頃、スマートフォンもネット銀行も存在しませんでした。
エンディングノートという文化が生まれたのと同じように、デジタルの引き継ぎもこれから当たり前になります。
3.60秒でわかる、あなたに必要かどうか
以下に一つでも当てはまる方は、ご家族が困る可能性があります。- スマートフォンにロック(暗証番号・パターン・生体認証)をかけている
- ネット銀行・ネット証券・暗号資産のいずれかを利用している
- サブスクリプションを2件以上契約している
- 家族が知らないメールアドレスやSNSアカウントを持っている
- スマートフォンの暗証番号を、家族の誰にも伝えていない
3つ以上当てはまり、かつ5に該当する方は、いま万一のことがあった場合、ご家族がご自身のデジタル資産に到達できない可能性が高くなります。

終活60秒チェック
4.継承金庫(キーバトン)とは
継承金庫は、TalkMemorial.AIのデジタル終活機能です。ブランド名「キーバトン」(英字表記:KeyBaton)は、鍵(セキュリティ)とバトン(継承)を組み合わせたもの。タグラインは「いつか、開く鍵。」です。
お預かりできるもの(例)
スマートフォン・パソコンの暗証番号/ネット銀行・ネット証券・暗号資産のIDと口座の存在/契約中のサブスクリプションと解約に必要な情報/SNSアカウントとその後の扱いに関する意思/保険証券・実印・権利証などの「しまい場所」/ご家族へのメッセージ
エンディングノートや遺言書には、性質上パスワードを書き込めません。書けば、その紙自体が危険物になるからです。
継承金庫は、遺言書やエンディングノートには書けない情報を安全に預けるための場所として設計されています。
5.使い方は、3つだけ
1. 預ける 「あいことば」を決め、伝えたいことを書きます。入力内容はご本人のブラウザの中で暗号化されてから送信されるため、平文(そのまま読める状態)がインターネット上を流れることはありません。2. 見守る 定期的にメールまたはLINEで生存確認のご連絡を差し上げ、ワンタップでお返事いただきます。TalkMemorial.AIへのログインや編集も、生存のしるしとして記録されます。
3. 渡す 継承者を指定すると、ご本人の端末で 「継承キー」 がPDFとして生成されます。これを印刷してご家族へ手渡しします。この紙に印字された鍵の断片は、当社のサーバーへ一度も送信されません。

キーバトンの使い方
6.「預けても安全」である理由:二重鍵の構造
継承金庫の設計思想は「当社は預かる。しかし、あいことばを知らない当社には開けない」です。(1)端末内での暗号化(AES-256-GCM) 入力された情報は送信前にブラウザ内で暗号化され、当社のサーバーが受け取るのは暗号文のみです。
(2)鍵の分割(秘密分散) ご家族へ引き渡す鍵は、シャミアの秘密分散法により2つの断片に分割されます。断片1は印刷した「継承キー」の紙で、当社は保持しません。断片2は当社サーバーが暗号化して保管し、開示の条件が揃った時にだけ放出します。片方だけでは復元できません。 ご家族が中身を読む際の復号も、当社のサーバーではなくご家族の端末の中で行われます。
(3)あいことば(Argon2id) ご本人が生前に閲覧するための鍵は、ご本人だけが知る「あいことば」から生成されます。当社はあいことばを保持していません。
(4)改ざん検知可能な監査記録と、分離された保管環境 同意・請求・凍結・書類審査・鍵の放出といった重要な操作は、ハッシュを連結した追記専用の監査記録に残り、書き換えると整合性の検証で検知されます。継承金庫のデータベース・鍵管理・書類の保管領域は、既存サービスとは分離して運用しています。
7.生きているうちに、勝手に開くことはありません
デジタル終活サービスに対して最も多いご不安は「自分が生きているのに、勝手に開いてしまうのではないか」というものです。継承金庫では、開示は次の3つがすべて揃った場合にのみ実行されます。
- 請求コードの照合 - 継承キーに記載された、ご本人が事前にお渡しした固有のコード
- 異議申立期間の満了 - 請求が始まるとご本人へメールとLINEで即座に通知。既定14日間(7~30日で設定可)のあいだ、ご本人はワンタップで請求を停止し金庫を凍結できます
- 書類の確認 - 死亡届記載事項証明書、除籍謄本、死亡診断書の写しなどの提出と承認
生存確認への無応答だけでは、開示は発動しません。
長期の入院、旅行、端末の紛失、通知の見落とし--こうした状況で情報が家族に渡ってしまう事故を防ぐため、この3条件はシステムの状態遷移そのものに組み込まれています。ご本人はいつでも金庫を凍結できます(パスワードの再認証が必要)。
8.ほかの方法と、どう違うのか

なお大手プラットフォームの死後アクセス委任機能では、パスワードそのものが引き継ぎ対象から除外されている場合があります(Apple公式サポート情報)。
また無活動を条件とする自動開示については、提供元自身が「死亡を直接確認できないため、長期入院や端末紛失など死亡以外の理由でも作動しうる」と案内しています(Googleアカウントヘルプ)。
世界最大級の事業者が「パスワードだけは渡さない」と判断している領域に、当社は「事業者が読めない構造」と「3条件の開示審査」という二つの安全装置で臨みました。
9.できないことも、先に申し上げます
TalkMemorial.AIは「誠実さがサービスの耐久性になる」を設計原則としています。以下は、継承金庫ができないことです。- あいことばを忘れた場合、当社を含むいかなる方法でも、ご本人による閲覧は復元できません(ご家族へお渡しする継承キーは別に発行されるため、もしもの時のお引き渡しには影響しません)
- 遺言書の代わりにはなりません。 相続の法的効力は遺言書にあります
- 相続手続きの代行はしません。 口座の解約や名義変更は各金融機関等の正規の相続窓口をご利用ください。継承金庫は「どこに何の契約があるのか」を伝えるためのものです
- 提出書類の確認は形式的なもので、真正性を保証するものではありません
- 見守り機能は、死亡を医学的に判定するものではありません
また、故人のIDやパスワードを無断で使用してログインする行為は、不正アクセス禁止法に抵触するおそれがあります。継承金庫ではご本人による「継承者の使用を許諾する」旨の明示的な同意を記録し、開示直前の画面でも継承者に法令遵守と正規の相続窓口の利用を案内しています。ご家族を違法行為に誘導しないための設計です。
10.料金:現在無料、開示手数料は0円
- 継承金庫のご利用:現在無料- ご遺族による開示(継承の実行):0円
- 将来の想定価格:スタンダード 年額9,800円/プレミア 年額19,800円(いずれも予定)
開示手数料を0円とした理由は、費用が発生する瞬間が、ご家族にとって最も余裕のない時期と重なるからです。
葬儀・届出・手続きが同時に押し寄せるその時に、当社が請求書をお送りすることはありません。
費用はご本人が元気なうちに完結する構造にしています。
年額9,800円は1日あたり約27円です。事後にデジタル遺品の調査やロック解除を専門業者へ依頼する場合、費用も時間もかかり、しかも成功は保証されません。
事後の対処より、生前の準備のほうが、確実で、安価です。
11.保険・金融・介護・葬祭・士業の事業者さまへ:提携パートナーを募集します
継承金庫は開発初期から事業者との協業を前提に設計しており、紹介コードの発行、ブランドカラーの差し替え、審査担当者のロール分離、提携管理の仕組みを既に実装済みです。想定する提携の形は3つあります。
1. 第三保管者(トラステッド・カストディアン)
鍵の断片を第三者としてお預かりいただく役割です。「鍵の一部を貴社がお持ちください。お客様は、当社に万一のことがあっても、貴社がいる限り安心です」という構造をご一緒につくります。現在の実装は2分割で、第三保管者を加えた3分割(2-of-3)構成を準備中です。
2. 書類確認パートナー(生命保険会社・信託銀行・士業)
死亡診断書や戸籍の確認は、保険金支払業務としてすでに日常的に実施されている業務です。当社の弱点である「書類確認の人手」を既存のオペレーションがそのまま埋めます。契約者向けの付帯サービスとしてもご活用いただけます。
3. 生存シグナルパートナー(介護事業者・見守り警備)
訪問記録・センサー・通話応答を生存確認のシグナルとしてご提供いただくことで、判定精度が上がります。「見守りの、その先」を商品化できます。関連サービスである高齢者向けAI見守り通話「Care-Call.AI」との連携も可能です。

AI見守り通話「Care-Call.AI」
葬儀社・霊園さまにはご遺族への開示案内チャネルとして、自治体・社会福祉協議会さまには終活支援事業への組み込みとして。ホワイトラベル提供にも対応します。
お問い合わせ:https://talkmemorial.ai/contact
12.代表コメント
株式会社ニュウジア 代表取締役 柏口之宏「この機能をつくるにあたって最初に決めたのは、『何を実装するか』ではなく『何を実装しないか』でした。
パスワードを預かるサービスをつくるなら、事業者が読める構造にしてはいけない。読めてしまえば、いつか必ず読まれます。だから私たちは、自分たちに開けない設計を選びました。技術的な誠実さであると同時に、お客様への約束です。
もう一つ決めたのは、ご遺族から開示手数料をいただかないことです。ご家族が最も消耗するのは亡くなった直後の数週間だと、遺族向けサービスの運営を通じて知っています。その時期に請求書を送る事業者にはなりたくありませんでした。
終活は、死の準備ではありません。残される人への、最後の思いやりです。」
13.今後の展開
外部の第三者による脆弱性診断と暗号実装レビュー、サイバー保険への加入、第三保管者を加えた鍵の3分割(2-of-3)構成への拡張、Care-Call.AIの見守り通話との連携、提携事業者向けパートナーポータルとホワイトラベル提供を予定しています。なお当社は現時点で外部監査を完了していません。この事実を伏せて「安全です」と申し上げることはしません。完了した段階で改めてご報告します。
サービス概要
機能名:継承金庫(キーバトン/英字表記:KeyBaton)タグライン:いつか、開く鍵。
提供開始:2026年8月14日
提供サービス:TalkMemorial.AI
URL:https://talkmemorial.ai/keybaton
料金:現在無料、ご遺族の開示手数料0円
対応環境:PC・スマートフォンのWebブラウザ
関連サービス:Care-Call.AI(高齢者向けAI見守り通話)https://care-call.ai
TalkMemorial.AIについて
「あの人が、まだここにいる。」をコンセプトに、故人の記憶・言葉・価値観を学習したAIとの音声対話、生前のメッセージを指定日に届ける「未来への手紙」、デジタル終活のための「継承金庫」を提供します。AIが利用者に卒業を提案する設計、危機介入システム、毎セッション後のAI限界開示など、依存を防ぎ心理的安全を守る仕組みを標準搭載。これまでに17件のメディアで紹介されています(2026年8月14日時点・自社集計)。
出典
- 厚生労働省「人口動態統計速報(令和7年12月分)」2026年2月26日公表
- 株式会社GOODREI「故人のスマートフォンロック解除実態調査(2025年)」/調査企画・実施:株式会社GOODREI/調査時期:2025年3月/調査方法:Webアンケート/調査対象:故人のスマホロック解除を試みた遺族381名(平均年齢44歳)
- 株式会社林商会「遺品整理経験者アンケート」/調査主体:株式会社林商会/調査期間:2025年6月9日~12日/調査方法:インターネット調査/有効回答数:191名(うちデジタル遺品で困った経験がある74名)
- 独立行政法人国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』-スマホの中の"見えない契約"で遺された家族が困らないために-」2024年11月20日公表
- Apple公式サポート「故人アカウント管理連絡先」に関する案内
- Googleアカウントヘルプ「アカウント無効化管理ツール」に関する案内

株式会社ニュウジア
【会社概要】会社名: 株式会社ニュウジア
設立: 2008年12月
代表取締役: 柏口之宏
URL: https://www.niusia.co.jp/
所在地: 〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目27番8号 セントラルビル703号
主な事業内容: AI技術の研究開発、コンサルティング、映像制作、AIソリューション販売、AIエージェント販売
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