山の知恵を次世代につなぐクラウドファンディングを開始。地域の人と訪れる人が、共に学び、手を動かす約15坪の拠点をつくります

山梨県早川町で古民家一棟貸し宿「月夜見山荘」と、手打ち蕎麦と山の食「おすくに」を営む鞍打大輔・佳子は、地域に受け継がれてきた山の暮らしの知恵や技術を、地域の人と訪れる人が共に学び、実践する拠点「山の共同よろず小屋」の建設を計画しています。建設資金の一部を募るため、2026年8月18日(火)からCAMPFIREでクラウドファンディングを開始しました。募集期間は10月15日(木)まで。All-or-Nothing方式で、第一目標は1,000万円です。
プロジェクトページ:
https://camp-fire.jp/projects/953517/view
公開24時間で45人、127万3,000円。8月24日現在、88人から240万8,000円の支援
本プロジェクトには、公開から24時間で45人、127万3,000円の支援が寄せられました。8月24日現在では、支援者88人、支援総額240万8,000円となり、第一目標の24%に到達しています。
建設プロジェクト全体の事業費は約2,000万円を想定しています。既存建物の解体費と設計費は自己資金で負担し、クラウドファンディングでは、建築工事、電気・給排水設備、什器・備品などに充てる1,000万円を第一目標としています。第二目標は1,500万円です。
人が山に入る理由を、暮らしの中につくり直す
日本で最も人口の少ない町・山梨県早川町は、人口約800人、36の集落が点在する山間の町です。人口減少と高齢化によって山に入る人が減る一方、鹿や猪、猿、熊などの野生動物が集落近くに現れる機会が増えています。
かつては、草を刈り、畑を耕し、山道や水路を手入れし、山菜、きのこ、川魚、獣などの山の恵みを得るために、人が日常的に山へ入っていました。そうした暮らしの営みが、人の生活領域と自然との境界を支えてきました。しかし現在、その関わりは少しずつ失われています。
本プロジェクトは、獣害への直接的な対処だけを目指すものではありません。人が山に入り、自然の変化に気づき、山の恵みや厳しさを知る機会そのものを、今の時代に合った形でもう一度暮らしの中につくり直す試みです。

山梨県早川町・月夜見山荘とおすくにのある西之宮集落
地域の人と訪れる人が、共に手を動かす「山の共同よろず小屋」
「山の共同よろず小屋」は、月夜見山荘・おすくにの敷地内に建設する、床面積約49.6平方メートル(約15坪)の木造平屋です。屋根付きの半屋外土間を中心に、本棚、作業スペース、蕎麦打ちスペース、バックヤードを備える計画です。
観光客がサービスを受けるだけの施設ではありません。地域の人と訪れる人が一緒に山へ入り、手を動かし、食べ、語り、それぞれの知恵や得意なことを持ち寄る共同活動の場を目指します。
かつて山の家々には、道具を直し、収穫物を広げ、味噌や保存食を仕込む農作業小屋がありました。また集落には、水車小屋、豆腐小屋、共同水場、共同の釜場など、人々が集まり、働き、技術を伝え合う場所がありました。「山の共同よろず小屋」は、そうした地域の共同の場を、現代の暮らしに合った形でつくり直すものです。

完成したよろず小屋での活動イメージ
よろず小屋で行う4つの活動
1.狩猟採集に関する体験会
山菜採り、きのこ採り、渓流釣り、狩猟などを通じて、山にある資源と、その活用方法を学びます。

山菜採りを通じ、地域の人から山の恵みと活用方法を学ぶ様子
2.保存食・食品加工に関する体験会
蕎麦打ちなどの郷土料理、味噌仕込み、豆腐づくり、乾物や漬物などの保存食づくりを通じて、山の食文化の知恵と技術を学びます。

地域の水車小屋で蕎麦の実を製粉する様子
3.山や集落周辺の手入れ
畑仕事、山道や水路「せぎ」の手入れ、石積みの修復など、集落周辺の環境を維持する活動を行います。

地域の人と訪れる人が一緒に取り組む石積み
4.講演会・上映会・交流会
全国各地の山の暮らしの実践者から話を聞く講演会や、記録映像の上映会、参加者同士が語り合う交流会などを開催します。

山の暮らしや地域文化を学ぶ上映会の様子
鞍打大輔・佳子 コメント
「私たちは早川町で約30年間暮らす中で、山菜やきのこ、狩猟、保存食づくり、道や水路の手入れなど、山と共に生きるための多くの知恵と技術を地域の方々から教わってきました。
それらを記録として保存するだけでなく、地域の人と訪れる人が一緒に山へ入り、実際に手を動かすことで次の人たちへ手渡していきたいと考えています。
よろず小屋を、人々が山に関心を持ち、山と関わり始めるきっかけとなる場所にしたい。そして、山と関わりながら楽しく暮らす仲間を、一人、また一人と増やしていきたいと思っています」

月夜見山荘/手打ち蕎麦と山の食「おすくに」を営む鞍打大輔・佳子
クラウドファンディング概要
- プロジェクト名:山との関わりを暮らしの中に取り戻す「山の共同よろず小屋」建設プロジェクト
- 実施期間:2026年8月18日(火)20:00~10月15日(木)23:59
- 第一目標:1,000万円
- 第二目標:1,500万円
- 実施方式:All-or-Nothing方式
- 主な資金使途:建築工事費、電気・給排水等の設備工事費、作業・交流スペースの整備費、什器・備品、記録・広報制作費、リターン準備費、CAMPFIRE手数料等
- プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/953517/view
今後の予定
- 2026年8月18日:クラウドファンディング開始
- 2026年10月15日:クラウドファンディング終了
- プロジェクト成立後:実施設計、工事準備
- 2026年12月ごろ:既存母屋の解体開始予定
- 2027年中:「山の共同よろず小屋」完成予定
- 完成後:支援者向け見学会、体験会、講演会、上映会などを順次開催
月夜見山荘/手打ち蕎麦と山の食「おすくに」について
鞍打大輔は1999年に早川町へ移住し、日本上流文化圏研究所で19年間、地域づくりや文化継承に携わってきました。2019年から佳子と共に、古民家一棟貸し宿「月夜見山荘」と、手打ち蕎麦と山の食「おすくに」を運営しています。
宿泊や食事を通じ、囲炉裏の火、山の静けさ、満天の星空、山菜、川魚、きのこ、鹿や猪、手打ち蕎麦など、早川の山の暮らしの豊かさを伝えています。
- 所在地:山梨県南巨摩郡早川町西之宮1094
- 公式サイト:https://tsukuyomi-osukuni.com/
- Facebook:https://www.facebook.com/tsukuyomisansou
- Instagram:https://www.instagram.com/tsukuyomi_osukuni/
取材について
現地取材、オンライン取材、計画地や既存施設の撮影、鞍打大輔・佳子へのインタビューに対応可能です。早川町における山の暮らし、過疎・高齢化、人と自然との境界、獣害、地域文化の継承、関係人口づくりなどについてお話しできます。
本件に関するお問い合わせ先
月夜見山荘/手打ち蕎麦と山の食「おすくに」
担当:鞍打大輔
所在地:山梨県南巨摩郡早川町西之宮1094
電話:0556-45-2021
メール:kurauchi53@gmail.com
公式サイト:https://tsukuyomi-osukuni.com/
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