(左から)北山雅康、山田洋次監督、劇団ひとり(C)エンタメOVO
映画『男はつらいよ』シリーズのファン感謝祭イベントが27日、東京都内のMOVIX亀有で開催され、同シリーズの山田洋次監督、寅さんの大ファンを自認する劇団ひとり、三平役として出演した北山雅康が登壇した。
ファン感謝祭は、1969年8月27日に『男はつらいよ』の第1作が劇場公開されたことにちなみ、毎年同日に行われ、この日が3年連続3回目の開催となった。
山田監督は、熱烈な寅さんファンで埋まった客席に向かって、「寅さんを作ってから何十年もたっている。この中には、第1作の時に生まれていなかった人もいるんでしょうけど、いまだにこうして『ファンですよ』と言って、来てくださる人たちがたくさんいることは、作り手として、監督として幸せだと思います」と感謝の言葉を述べた。
この日は、イベント終了後に『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(76)が上映されるため、劇団ひとりが、寅さんこと車寅次郎(渥美清)と、同作のマドンナの芸者ぼたん(太地喜和子)について熱く語った。
それを聞いた山田監督は「あの女優だから、できたというのもある。いい役者だった。太地喜和子さんの、ああいう芝居を見ていると、僕も涙ぐんでいた」と当時を振り返った。
また、劇団ひとりが、寅さんが車の窓越しに「ぼたん。いつか所帯を持とうな」と言うシーンについて語ると、山田監督は「太地喜和子さんが、寅さんが車で出て行って、手を上げるでしょ。『さよなら』って言う時、両手を上げてピョンピョン飛び上がるのね。あれは前もって、僕が指示していない。うわぁ、すてきな芝居と思って車の中で見ていた」と明かした。
来場者からの質問コーナーでは、若い女性ファンが「令和の時代に寅さんが生きていたら、どんな物を売ってもらいたいですか」と質問した。
山田監督は「令和の時代に売るものはなかなかない。寅さんの売る物はみんなインチキだからね。強いて言えば古本かな。どういう本かというと『AIの利用の仕方』という本じゃないかな。もちろん、寅さんがAIの本を売るということは、AIの内容は全部インチキなんだけどね」と語って笑わせた。
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