モラハラ被害者の実態とは?

Aさん(男性/38歳/化学メーカー)は、友人の紹介で知り合った女性と一年の交際期間を経て結婚。開発中の駅前、一等地に家を購入したものの約半年後にはスピード離婚。その理由は元奥様のモラハラにあったのだとか。

A「結婚前から、職場の男性のことを『あいつは仕事ができない』『価値がない』などと小馬鹿にした表現をする女性ではありました。僕に対しても『デートの段取りがなってない』とか『なんでできないの?』というような発言は多々ありましたが、当時はそれを“しっかりした女性”なんだと勘違いしていたんです。

いざ結婚して一緒に生活をしてみると、僕の通帳や印鑑、貯金などは『すべて管理するから』と没収され、一日五百円以内で生活するよう強いられました。お弁当を作ってはくれましたが、量がものすごく少なくて夕方には空腹で耐えられなくなってしまうんですよ。それを訴えると数日間話してもらえなくなってしまうので、言うこともできませんでした。

お風呂もシャワーを使うのは許してもらえず、お湯の電源も切られてしまうので、湯船に溜まっているお湯を使ったりしていました。飲み会や病院へ行くためのお金を請求すると、封筒に入ったお金を投げつけられることもあり、『なんとか夫婦らしくがんばろう』と意気込んでいたときもありましたが、次第に愛情が冷めていってしまいました。

それでもやはりもう一度夫婦として向き合い、話合う機会を作るようにしようとしたある日、彼女の言い分に反論したんです。すると彼女が突然泣き出してしまい、僕のことを“DV加害者”と言い始めたんです。怒鳴ったわけでもなく、『それは違うんじゃないの?』とごく普通に言い返しただけですよ。

すると翌日、帰宅すると署名がされた離婚届がダイニングテーブルに・・・。またさらに翌日、帰宅したら一枚のカーテンと自分の荷物だけが残され、家具家電の全てと妻が家からいなくなっていました。私が会社に行っている間に実家に引っ越していたんですね。それからは泥沼離婚劇のはじまりです」