大阪市立科学館では、9月19日(土)よりイタリア文化会館-大阪と共同主催による企画展「月から火星へ 宇宙探査におけるイタリア」を開催します。

2026年は日伊修好160周年および大阪・ミラノ姉妹都市提携45周年の記念すべき年です。イタリアは現在、人類が月や火星を目指す宇宙開発において重要な役割を担っています。
本展では、大切な瞬間をとらえた写真をとおして、宇宙探査の長い歩みをたどるとともに、イタリアの宇宙開発を紹介します。
▶アクシオム次世代宇宙服、日本初公開!
アメリカの宇宙開発企業の一つアクシオム・スペースがイタリア・ミラノで創業された世界的ファッションブランドのプラダ(PRADA)と共同開発した次世代宇宙服「Axiom Extravehicular Unit(AxEMU)」の精密なレプリカを日本で初めて展示します。この宇宙服は、50余年ぶりの有人月面探査を目指す「アルテミス計画」で使用される予定です。有人月面探査を想定して、月面南極地域の過酷な環境に耐えうる高い保護性能と、より優れた柔軟性を備えるよう開発されました。

開催概要
日伊修好160周年/大阪・ミラノ姉妹都市提携45周年記念企画展「月から火星へ 宇宙探査におけるイタリア」
- 会 期:2026年9月19日(土)~2026年10月25日(日)
- 時 間:9:30~17:00(展示場の入場は16:30まで)
- 休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)
- 会 場:大阪市立科学館 展示場1階
- 観覧料:展示場観覧料でご覧いただけます。
大人400円・学生(高校・大学生)300円・中学生以下無料
- 主 催:大阪市立科学館 イタリア文化会館-大阪



見どころ
▶イタリアの宇宙開発について知ろう!現在、アポロ計画から50余年ぶりの有人月面探査を目指すアルテミス計画が進められています。アルテミス計画はアメリカだけではなく、様々な国が参加しており、イタリアはオリオン宇宙船の熱制御や飲料水・酸素供給といった居住に重要な役割を担っています。
本展では、宇宙探査におけるイタリアの貢献を紹介しています。

▶スキアパレッリの火星スケッチを見よう!
ジョヴァンニ・スキアパレッリ(1835 - 1910)はブレラ天文台で火星を観測し、詳細な火星の地図を作成しました。溝を意味するイタリア語「canali」が、運河を意味する英語「canals」に誤訳され、その後の火星人の話が生まれるきっかけとなりました。今回展示しているスキアパレッリの手書きの火星の観測日誌の複写を見ると、実に注意深く火星の地形を観測していることが読み取れ、当時の火星観測の最先端に挑む天文学者の素顔を感じられます。

担当学芸員からのメッセージ
ヨーロッパの宇宙開発は、欧州宇宙機関(ESA)があるために欧州でひとまとまりにされることが多いです。しかし、ESAは各国が参加する形で構成されており、それぞれの強みを活かして協力して宇宙開発を行っています。イタリアは、国際宇宙ステーションに設置された天窓「キューポラ」を製造しており、アルテミス計画のオリオン宇宙船では、温度制御や水や酸素の供給システムといった重要な部分の製作を担うなど、宇宙開発で重要な役割を果たしています。また、次のミッションであるアルテミスIIIでは、4名の宇宙飛行士のうち1名がイタリアから選ばれており、存在感が高まっています。
本展では、月から火星へと続く宇宙開発におけるイタリアの貢献を紹介しています。ぜひ、宇宙開発に取り組む、イタリアの新たな一面を知ってください。
大阪市立科学館 学芸員 鈴木 裕司(すずき ゆうじ)
展示構成
■ 天文学者たちの月ガリレオ・ガリレイは、1609年に望遠鏡を使って月を観測し、描写した月の図面を1610年に「星界の報告」で出版します。
その70年後にはジョヴァンニ・カッシーニが「大月面図」という、さらに詳細な月の地図を制作しました。
現代の探査機による詳細写真と比べてみましょう。

■ 探査機の到達
1959年から1966年にかけて、失敗を重ねつつも数多くの探査機が月に送られます。
やがて1969年のアポロ11号によって人類初の月面着陸を果たします。その後も更に6回のミッションが実施され、アポロ計画は1972年末に終了しました。
ここではアポロ計画の歴史的瞬間を振り返ります。

■ 再び月へ
1990年代初め、月の南極のクレーターの底に水の氷が存在することが確認され、2009年には月の立体マッピングが行われます。
月への関心が再び高まり、今では国際協働によってアルテミス計画が進められています。
これからの月探査と、そこでのイタリアの貢献を見ていきましょう。

■ スキアパレッリと火星の運河
ミラノにあるブレラ天文台のジョヴァンニ・スキアパレッリは、1877年から火星を観測し、それまでより精緻で詳細な火星の地図を作成しました。これが後に火星の運河、さらには火星人という話につながっていきます。
スキアパレッリのスケッチや観測ノートからは、火星の地形を慎重に観察する姿勢がうかがわれます。

■ 火星へ
月での有人探査は、火星に向かって飛び立つための足がかりとするという未来の目標を見据えています。
ヨーロッパも欧州宇宙機関(ESA)が主導するエクソマーズ計画で、火星に生命の痕跡を探すために「ロザリンド・フランクリン」ローバーを送ることを計画しています。
これまでの火星探査で見えた火星の姿と、探査におけるイタリアの貢献を紹介します。

大阪市立科学館の施設及びアクセス情報
〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1 公式HP:https://www.sci-museum.jp/電話:06-6444-5656 FAX:06-6444-5657
(最寄駅)
・Osaka Metro四つ橋線「肥後橋駅」3 号出口から西へ約 500 メートル
・京阪電車 中之島線「渡辺橋駅」2 号出口から南西へ約 400 メートル
・JR 大阪環状線「福島駅」、JR 東西線「新福島駅」2 号出口、阪神本線「福島駅」3 号出口から南へ約 1000 メートル

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