自分を描かれて石井一久は…

ながさわは、“褒められたい”というコンセプトで自身が描いたイラストを対象者本人に見せて半ば強引に褒めてもらうという企画を実践してきた。野村克也氏を始めとした歴代監督、ヤクルトの選手はもちろん、それ以外の球団に所属する選手にも敢行してきたプロジェクトを、この日、石井にも勇敢に試みたが……。

大きなパネルをじーっと見つめて「ありがとうございます」と感心しつつ、「これ、実物の大きさですか?」と突拍子もない質問を繰り出す石井。トータルテンボス・藤田から「だったら、カズさん(石井)は2メートル60センチくらいあることになるよ?!」とツッコまれると、会場は大爆笑に。

 

褒められたくて…で描いた、ながさわによる石井一久のイラストをパネルに

石井から「フォームが似ている。野球が好きでもあんなに似せることはできないし、選手のああいう描写は中々できないと思います」と誉められたながさわは「聞きました? 皆さん」と興奮気味。大きなパネルにサインと自分への激励のメッセージを入れてほしいと懇願すると「負けても勝て!!」というひと言をもらった。

 

石井一久からながさわへの激励メッセージ「負けても勝て!!」

イベント終盤には、ながさわの石井パネルをかけたクイズ大会や質問コーナーも行なわれ、笑いが絶えず、大盛況。 今シーズンのヤクルト全試合のイラストを、『ゆるすぽweb』に掲載することが決定しているながさわ。同ウェブ編集長・小島克典氏より最前列のシーズンチケットと自宅から神宮球場最寄り駅までの定期券(半年分)が提供されることが告知され、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。

 

客席への問いかけ、質問を募集するなど、温かいイベント模様

「ながさわさんは、シーズンが始まると(野球の試合がない)月曜日にしか一緒にご飯に行けない。プロ野球選手みたいな生活をしてるんです」と言う編集長に、ながさわは「対広島3戦目の絵を描き上がったのは、今日の夕方4時半。だいたい4時半に描き終われると神宮球場に6時には行けるんです」と、すでにシーズン中の勘が戻って来ていることを告白。

また、「表現力でスワローズにエールをおくってください」と激励されると、「年間シートをいただいたことで、神宮球場に自分の場所ができた。ありがたいです。しっかりやります」と意気込みつつ、客席へ「監督の胴上げでシーズン終われるようにがんばりますから、皆さんもしっかりしてくださいよ!」と力強く呼びかけた。

 

●「プロ野球画報 東京ヤクルトスワローズ全試合」
著者:ながさわたかひろ
本体1,389円(税込1,500円)発売中 ぴあ刊/A5 変形・168頁・全4色

●「ゆるすぽ web」
直球ではなく変化球だけでスポーツを盛り上げるwebサイト。2015年シーズンのドラフトを経て、ながさわたかひろ氏は「ゆるすぽ育成枠」へ。今季から東京ヤクルトスワローズの全試合ほかのイラストをサイトで公開。

●「スポヲチ」
元メジャーリーガー・石井一久初のMC番組!毎週月曜日よる8時~生配信!スポーツ大好きよしもと芸人が、楽しく、深く、そして熱い1週間のスポーツニュースを「お話」でお届け。