平成最後の大晦日に、とんでもない異種格闘技戦が実現する!11月5日、格闘技イベント「RIZIN.14」(12月31日(月)・さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表会見が行われた。
100人以上の報道陣が詰めかける中、まず呼び込まれたのはボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザーJr。50戦無敗というパーフェクトレコードを残し、5階級制覇を成し遂げた超大物だ。そして、高田延彦・RIZIN本部長のカード発表に応じて姿を現したのは、“神童”那須川天心! キックボクシング27戦、MMA4戦、ミックスルール1戦の計32戦全勝という、こちらもパーフェクトレコードを誇る格闘技界のビッグスターだ。
メイウェザーと天心の顔合わせはまさに異次元、しかもふたりが対戦するとあっては、驚く以外にない。しかし夢ではなく本当に、このふたりの対戦が、大晦日にさいたまで行われるのだ!
天心のハイライト映像を見たことがあるというメイウェザーは、「若くて強くて速い選手。無敗であることが、その実力を証明している」と絶賛。対する天心は「オファーをもらった時、すぐにOKしました。皆さんも驚いていると思いますが、僕もビックリしています。この拳で世界を変えられるんだということを証明します」と意気込んだ。またメイウェザーと対面した印象については、「身長以上に大きく感じました。オーラがあった。でも、パンチを当てられるなと思いました」と、ニヤリ。これを聞いたメイウェザーが笑うと、天心は一瞬ムッとする場面も。
昨年、UFC王者コナー・マクレガーと行った試合も記憶に新しいメイウェザーは、アメリカ以外で試合を行うのはこれが初めて。日本のファンにとっては、レジェンドの雄姿を自分の目で見られる貴重な機会となる。さらに「RIZINとのパートナーシップはこれがスタート。これからもっと日本に来たいし、いろいろなことをやっていきたい」と意気込んだ。
また、発表直後から世界中の話題をさらっているこの1戦は、天心にとっては「ものすごい世界進出。飛び飛び飛び飛び飛び飛び飛び級ぐらいじゃないですか」と言うほど、世界に向けて存在をアピールする大チャンス。対戦するだけでも話題なのに、「20歳の神童がメイウェザーを倒した!」とでもなれば、一気にワールドワイドな大スターになるのも夢ではない。
試合のルール、体重設定などについてはこれからの決定となるが、榊原信行・RIZIN実行委員長は「競技の枠にハマらない果たし合いにしたい」と意気込む。また天心も、「2度とないチャンスだから、とにかく受けました。相手のルールでも何でもいいですよ」と、頼もしい言葉。いずれにせよ、ふたりがリングで対峙する姿だけでもとてつもない見ものだ。すでにチケットは発売中の同大会、ソールドアウトになる前に押さえるべし!
取材・文:高崎計三