令和8年熊本地震や令和8年8月千葉豪雨など、災害が各地で立て続けに起こっている。私たちも日ごろから備えておきたいところだが、一方で、「防災のためだけに備えるのはハードルが高い」と感じる人も少なくない。また、備えていてもいざ出番がきたときに使えない、といったこともよくある。今回は、日常で使いながら備えられる「ながら防災家電」を中心にヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでオススメ商品を紹介してもらった(BCN・寺澤 克)。(※価格表記は9月3日取材当時のものです。)
各メーカーラインアップは増えている 中でも人気のカテゴリーは?
答えてくれたのは5階の家電コーナーを担当するコンシェルジュチーム グループリーダーでプロダクトスペシャリストの肩書も持つ松枝大輝さん。本メディアには2回目の登場となる。やはり、最近は防災コーナーで接客をする機会も多いとのこと。さっそく話を聞いてみよう。
(以下敬称略) 一応当店では、通電していない防災グッズまで、さまざま取りそろえているんですが、家電として挙げるとしたら防災用のラジオや、懐中電灯といったものでしょうか。
はい。確かに自然災害も度々起きているので、防災にも使えるという商品を各メーカーが増やしてきている印象があります。
ただ、一番特徴的だったのが、ポータブル電源(ポタ電)ですね。ポタ電は防災関係のカテゴリーの中では、今一番人気だと思います。
アウトドア用途から災害時の電源確保に 客層が変わったポタ電
もともとは、アウトドアで使う方の問い合わせが多かったんです。しかし、最近は在宅で介護をされている方や、ペットを飼われている方から相談を受けることが多くなりました。
確かに、停電は命に関わることにもなるので、電源確保は、最優先事項になるでしょう。そういった意味で、ポタ電は「防災家電を突き詰めていくと最終的にたどり着くもの」という認識を持っていただけるとわかりやすいかもしれませんね。
やはりよくご要望があるのは「コンパクトで大容量」ですかね。
移動が困難な方、医療機器を使われている方は、なかなか災害時に避難所に行くことが難しいですし、自宅避難を選ばれる方も多いです。そんなときに、停電時でも少しでも長く電気を確保したいという意味でも大容量の需要は高いです。
幸いにも、最近のポータブル電源では、安全性と長寿命が特徴の「リン酸鉄リチウムイオン」をバッテリーに採用したモデルが増えてきました。そして、使いながら備えられるモデルも多いので「いざ使おうと思ったら自然放電して使えなかった」という失敗もありません。
身近なものからステップアップ もっと安心できる備えが欲しいならポタ電
特殊な事情がない限りは、身近ですぐに使えそうなものからステップを踏んで揃えていくのが良いのではないでしょうか。
まずはセットになった防災バッグ。懐中電灯を揃えてみてもよいと思います。
例えば、こちらのパナソニックの懐中電灯は、どの電池にも対応できる便利なアイテムになっています。
あとは、情報を得るために防災ラジオを揃えるのも良いと思います。
それでも「まだ満足できない」「もう少し安心できる備えが欲しい」となれば、ポータブル電源の導入を検討してみましょう。
ヨドバシ担当者がオススメする防災家電4選
Energizer「USBランタン」(ALU451)
まず、ご紹介したいのはEnergizerの「USBランタン」(ALU451)です。
通常はランタンとして使えるのですが、あわせて、スマートフォンなどのデバイスも充電できます。それから、乾電池式ですので、いざというときでも電池さえあれば使用できます。アウトドアでも使える防水仕様なので普段からキャンプなどに行くという人にもオススメです。
かりはな製作所 防災電球 蓄電型LED「KS01N-WH/OR」
次にご紹介するのは、かりはな製作所の防災電球 蓄電型LED「KS01N-WH/OR」です。
内蔵バッテリーに充電し、停電時に非常灯として使える電球はいくつか出ているのですが、こちらの製品は、取り外してランタンとして使えます。
また、停電を検知して自動で非常点灯するので、すぐに暗闇になることがなく、避難時でもケガのリスクを減らせます。
AiMY「AIM-SF02」
夏場の暑い時期の避難生活に便利なのがAiMYのコードレスソーラーファン「AIM-SF02」です。
このコードレスファン、ソーラーパネルがついて太陽光で充電ができるうえに、10000mAhのバッテリーがついてスマホの充電もできちゃいます。キッチンや脱衣所などに置けば、日常的に活用できますし、停電時でも太陽光があれば使用可能です。
Jackery「Jackery SlimPower H1」
最後にご紹介するのは、Jackeryのポタ電「Jackery SlimPower H1」(JE-1000E-WH)です。
特徴はこの薄さです。67mmのスリムボディーなので、例えば、冷蔵庫の設置スペースのちょっとした隙間に置いて、充電しながら使えば非常時にはバックアップ電源として活躍してくれます。
そして、オプション品のソーラーパネルを使えば、ソーラー蓄電にも対応します。
まずは小物から揃えてみるのが始めやすい
以上、ヨドバシAkibaで防災家電について聞いてみた。身近なものから、ポータブル電源まで、大小さまざまな商品を紹介してもらった。9月は台風が多い季節とされており、まだまだ油断できない時期が続く。さらに地震はいつ起きるかわからない。まずは、比較的安価な小物から揃えてみるのも、防災の第一歩となるだろう。







