― 大井保育園や品川区内イベントをフィールドに効果を検証 ―
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光真大、以下「当社」)は、品川区と連携し、当社が開発する宇宙に熱を逃がしゼロエネルギー冷却を実現する放射冷却素材「SPACECOOL」を活用した暑熱対策の実証試験を、8月28日から開始したことをお知らせします。

本事業は、品川区と企業をつなげ、社会課題の解決を目指す官民共創のオープンイノベーションの仕組み「しながわシティラボ」を活用して実施するものです。
実証実験では、区立大井保育園における試験施工や区内イベントでのテント活用を通じて、施設利用者の快適性向上や熱中症リスク低減効果を検証し、暑さに強いまちづくりに向けた新たな知見の獲得を目指します。
しながわシティラボ
https://shinagawa-citylab.jp/issues/c3zV84zBaNg
暑熱対策実証実験について
当社が開発するSPACECOOLは、太陽光による熱の吸収を抑えるとともに、熱を赤外線として宇宙空間へ放射する「放射冷却」の原理を活用した新素材です。外部電力を使用しないゼロエネルギー冷却により温度上昇を抑制できることから、人や動植物の熱中症対策、建物の省エネルギーなどに活用されており、都市化の影響によるヒートアイランド現象の緩和にも資する技術です。
本実証実験では、区立大井保育園において、建物屋上へのSPACECOOLの試験施工を行い、表面温度の低減効果や施設環境への影響を検証します。あわせて、空調設備周辺への施工による省エネルギー効果についても検証を行います。
これらの取組により、子どもたちが利用する施設環境の快適性向上や熱中症リスク低減に資する効果が期待されます。
また、SPACECOOLを使用したテントを活用し、区内で開催されるイベント等において実証実験を実施する予定です。来場者の滞在環境の改善や暑さ指数(WBGT)の変化を把握し、屋外空間における暑熱対策としての有効性を検証します。
区立大井保育園の建物屋上には、SPACECOOLと防水シートを一体化させた「イノベーションプルーフRR」(販売元:ロンシール工業株式会社)を施工しています。従来の防水シートに放射冷却機能を付与することで、建物の省エネルギーに貢献することが可能です。
近年、夏の猛暑は区民の健康や生活環境に大きな影響を及ぼしています。東京都心では猛暑日が増加し、熱中症対策や快適な都市環境の確保が重要な課題となっています。こうした中、当社は、電力を使用せず温度上昇を抑制できるSPACECOOLを活用し、新たな暑熱対策に取り組みます。
当社は、本実証実験を通じてSPACECOOLの効果と活用可能性を検証し、区民が安全・快適に過ごせる都市環境づくりに向けた知見を蓄積します。さらに、その成果を活かし、公共施設をはじめとするさまざまな場所への導入を推進することで、持続可能な都市環境の実現に貢献してまいります。

SPACECOOL施工後の大井保育園屋上
区内イベントで使用されたSPACECOOLテント
しながわシティラボとは
品川区では、大学・研究機関、民間事業者と連携し、SDGsに資する地域課題の解決を図るため、「しながわシティラボ」を運営しています。区をフィールドとした社会実装を目指す提案を民間企業や大学等から募集し、社会課題の解決に資する技術やノウハウ、アイデア等の提案を受け付け、社会実験の場等を提供することで、新たなソリューションを創出するとともに、行政および企業等における双方向の連携を推進しています。
放射冷却素材「SPACECOOL」とは
直射日光下において、太陽光からの熱を反射し熱吸収を抑えることに加え、熱を「大気の窓⁽*⁾」の波長域の赤外線として宇宙に逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした世界最高レベルの放射冷却性能を持つ新素材です。

SPACECOOLの原理イメージ
(*)光には、大気を通過しやすい(透過率が高い)波長と大気に吸収されやすい(透過率が低い)波長が存在しています。光エネルギーの形で熱を宇宙空間に輸送するには大気の透過率が高い波長が優れており、特に透過性が高い波長8-13μmの波長範囲を「大気の窓」と呼びます。
※「SPACECOOL」は登録商標です。
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