~「定年まで勤めることを前提としない」大学生は8割、若手社会人は9割超。将来のキャリア不安要素は、大学生は「プライベートとの両立」、社会人若手は「将来の方向性」が最多~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2026年7月に、就活中(予定・完了含む)大学生、および新卒時の就活経験を持つ若手社会人の合計812人※1を対象に「大学生・若手社会人の『就活・はたらく』に関する調査」を実施しましたので結果をお知らせします。
本調査レポートの第1弾「就活・キャリア選択の価値観編」では、何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか、ファーストキャリアの相談相手、キャリアの不安などについて、大学生は就活している現状において、若手社会人は就活当時の状況と現在について回答した結果をまとめています。
なお、第2弾「AI時代の仕事・スキル編」は、大学生は就活、若手社会人は仕事における生成AI活用実態や成果、活用する中で感じた不安などについてまとめ、9月29日(火)に公開予定です。
※1 <大学生>大学3・4年生、<若手社会人>社会人歴1~3年/2024年~2026年入社を対象に調査実施。詳細は調査概要に記載。

調査結果サマリ
【社会人として活躍するために重要だと思うこと】※大学生は未来(就職後)を想像して回答、現在の思いを回答- 大学生、若手社会人ともに1位は「コミュニケーション力」。社会人の活躍条件として、学生は「自己研鑽」に対し、若手社会人は「職種マッチ」へと重点が移行。
【ファーストキャリア(就活・新卒入社の会社)について】※大学生は現在、若手社会人は就活当時と現在について回答
▶何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか
- はたらく想定期間について、大学生は「5年以上(定年までを除く)」が最多。若手社会人は「3~5年」が最多で「3年未満計」は大学生の約2倍になる一方、約4割の若手社会人は実際にはたらいた期間が「想定より長くなった」と回答しており、自分に合う環境や成長実感が得られれば、長くはたらき続けたいと考えることもうかがえる。
- 「定年まで勤めることを前提としていない」大学生は8割、若手社会人は9割を超えることが明らかに。
▶ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点
大学生は「労働環境・生活との両立」を強く意識、就活当時の若手社会人は「給与」「はたらく環境」を幅広く重視。
▶ファーストキャリアの相談相手やツール
- 大学生・若手社会人ともに1位は「友人」。TOP5に「親」「就活サイト・記事・ランキング情報」「SNS・口コミ」がランクインしており、身近な人とオンライン情報の双方を活用する就活スタイルが共通して見られる結果に。
- 学生の「生成AI」活用は若手社会人を大きく上回り、就活での活用も急速に広がっている様子が見られる。
▶将来のキャリアに対する不安
- 就活時の不安については、「ワークライフバランス(プライベートとの両立)」が大学生1位、若手社会人2位。大学生はファーストキャリアにおける意思決定の重視点の1位も「ワークライフバランス」であり、不安要素と意思決定要素には共通項が見られる。
- 若手社会人の現在の悩みは「このまま今の仕事を続けてよいかわからない」が最多。悩みの内容が、就活時の「待遇面」から、社会人になってからは「将来の方向性」に変化している。
主な調査結果
【社会人として活躍するために重要だと思うもの】※大学生は未来(就職後)を想像して回答、現在の思いを回答大学生・若手社会人ともに、社会人として活躍する上で重要だと思うものは「コミュニケーション力」が最多でした。「一緒にはたらく人との関係性」「主体性」など上位項目は共通しており、上司や同僚との関わりや自ら動く力、積極的な行動姿勢を重視する傾向が見られました【図1】。大学生の3位「学び続ける力」は、若手社会人比で7.6pt高くなっています。
一方で若手社会人は「職種とのマッチ度」が4位、学生比で3.2pt上回ります【図2】。大学生は社会人の活躍条件として関係構築力や自己研鑽力を、若手社会人は実務との適合性やフィット感のある仕事という観点をより重視している様子がうかがえます。

【図1】社会人として活躍するために重要だと思うもの

【図2】社会人として活躍するために重要だと思うもの
【ファーストキャリア(新卒就活・新卒入社の会社)について】※大学生は現在、社会人は就活当時を振り返って回答
▶何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか(選ぶ予定か)
何年はたらく想定でファーストキャリアを選んだか(選ぶ予定か)については、大学生は「5年以上(定年までを除く)」、若手社会人は「3~5年」が最多でした。ファーストキャリアではたらく想定期間が3年未満だった若手社会人の割合、大学生の約2.2倍となっており、若手社会人のほうが短い期間を想定して入社している傾向が見られました【図3】。
一方で若手社会人に現状のはたらく期間を聞いたところ、約4割の若手社会人が「想定より長い(長くなる予定)」と回答しており、自分に合う環境や成長実感が得られれば、長くはたらき続けたいと考える「定着シフト」が起きている様子もうかがえます【図4】。
想定より長くなった理由として、「職場の人間関係や環境が良かった」、「自身に合う職場や業務内容だから」など、職場や仕事内容への満足度の高さが多くあがりました。また、満足度が高いからこそ、「いまの会社で長期的に成果を出したい」「キャリアをしっかり積んでいきたい」という回答も目立ちました。
「想定より短くなった(なる予定)」と回答した若手社会人は約3割で、その理由として「思っていた会社と違った」「仕事内容や社風が合わなかった」など、入社前のイメージと実態のギャップを感じたという声や、「転職でキャリアアップを図りたい」「他で自分の力を試してみたい」など新たに挑戦したいという前向きな声も多く見受けられました。
「定年まで勤める」と回答した大学生は15.3%、若手社会人は6.3%という結果から、大学生の8割超、若手社会人の9割超は「新卒入社の会社で定年まで勤めることを前提としていない」ことも明らかになりました。また、合わないと感じたらすぐにでも転職活動を始める」大学生の割合は若手社会人を6.9pt上回っており、「転職」がキャリアの選択肢として大学生にも浸透していること考えられます【図3】

【図3】何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか

【図4】何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか
▶ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点
大学生1位の「ワークバランス」は全体の3割を超え、若手社会人比でも6.5pt高く、労働環境・生活との両立を強く意識する傾向が見られました。一方で3位の「仕事内容の魅力・やりがい」は若手社会人比で5.9pt高いことから、仕事そのものの魅力ややりがいを求める大学生も一定数存在することがわかります。
若手社会人の1位は「給与・年収水準」(26.0%)となるものの、2位「勤務地・転勤有無」(25.3%)、「労働時間・はたらきやすさ」(25.3%)と僅差であることから、就活当時の若手社会人は、給与・はたらく環境を幅広く重視していた様子もうかがえます【図5、図6】。

【図5】ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点

【図6】ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点
▶ファーストキャリアの相談相手やツール
大学生、若手社会人ともにファーストキャリアの相談相手・ツール1位は「友人」でした。また「親」「就活サイト・記事・ランキング情報」「SNS・口コミ」などもTOP5に入り、身近な人とオンライン情報の双方を活用する就活スタイルが共通して見られます【図7】。
大学生2位の「生成AI」は若手社会人を12.9pt上回り、就活においても生成AIの活用が急速に広がっていることがわかります。また大学生は若手社会人比で「大学キャリアセンター」は6.8pt、「大学の教授、指導教員」は5.1pt高くなっています。近年は大学側も大学生のキャリア支援や教育を強化しており、「大学キャリアセンター」をはじめとする相談先が充実した結果、デジタルツールと併用してこれらの学内リソースを積極活用する大学生が増加していることも考えられます。
一方若手は、「OB・OG訪問先の社員」は11.4pt、「インターン先社員」は4.4pt大学生を上回っています。若手社会人世代は就活時に先輩社会人との直接接点も重視していた様子が見てとれます【図8】。

【図7】ファーストキャリアの相談相手やツール

【図8】ファーストキャリアの相談相手やツール
▶将来のキャリアに対する不安
大学生が感じている将来のキャリアに対する不安については、「ワークライフバランス(プライベートとの両立)」が最多となりました【図9】。ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点の大学生1位も「ワークライフバランス」であることから【図5】、不安感の強いものが意思決定の重視要因となっていることも考えられます。
TPO5の項目を見ると、大学生は「人間関係・組織・待遇」に関するものが多くランクインしており、仕事内容よりも職場への適応やはたらく環境への不安感が強い傾向が見られます。
社会人若手社会人が就活時にもっていた将来のキャリアに対する不安は、「給与・年収」が最多となり、次いで「ワークライフバランス」となりました。一方で、就活時に感じていなかったが、社会人になってから感じるようになった不安のトップは「このまま今の仕事を続けてよいかわからない」で全体の3割を占めています。社会人経験を通じて若手社会人の不安が「待遇面」から「将来の方向性」にシフトしており、社計人経験を積んだことで、自らのキャリアを主体的に選択・形成していくことへの新たな悩みや迷いが生まれている様子が見られる結果となりました。

【図9】将来のキャリアに対する不安

【図10】将来のキャリアに対する不安
解説コメント1. dodaキャンパス編集長<大学生領域> 川嶋 由美子
今回の結果からは、現在の大学生が「どの会社に入るか」だけでなく、「自分らしく長くはたらけるか」という視点で就活に向き合っていることが見えてきました。就職先選びでも「ワークライフバランス」や「仕事内容の魅力・やりがい」を若手社会人が就活していた当時以上に重視しています。企業の知名度や条件面だけでなく、自身の成長やはたらき方との相性を重視する価値観が広がっているといえるでしょう。また、全体の2割が「5年以上はたらく」と回答している一方で、「定年まで勤めることを前提としていない」大学生が8割を超え、「合わないと感じたらすぐに転職活動を始める」は若手社会人を大きく上回りました。自分に合う環境であれば長く活躍したいという意識と、ミスマッチ時には転職を前向きな選択肢として捉える柔軟かつ現実的なキャリア観が広がっていることがうかがえます。

さらに、就活の相談相手として生成AIを活用する大学生は3割を超え、大学教員やキャリアセンターの利用率も若手社会人の就活当時を上回りました。現在の大学生は人的支援とデジタルツールを組み合わせながら就活を進めている一方で、「職場の雰囲気に馴染めるか」「ワークライフバランスを保てるか」といった不安も強く、自分に合った環境を見極めようとしている様子もうかがえます。今後企業には、採用時の魅力訴求だけでなく、入社後の成長機会や職場環境を透明性高く伝えミスマッチを防ぐ取り組みが今後ますます求められていくと考えられます。
解説コメント2. doda編集長<社会人領域> 桜井 貴史
今回の調査では、社会人としての活躍要素について、すでに社会に出ている若手社会人・これから社会に出る大学生ともに「コミュニケーション力」が最多になる一方で、若手社会人は「職種とのマッチ度」が上位にランクインしました。若手社会人は実際の就業経験を通じて、自身の強みや適性を発揮できる仕事や環境との適合性が重要だと感じていることがうかがえます。活躍にはスキルや努力だけでなく、自分に合った仕事や役割を選ぶことも重要であることが示された結果と言えるでしょう。また、今回の調査から見えてきたのは、新卒入社後の実体験を通じて、新卒1~3年目の若手社会人のキャリアに対する価値観や不安が変化していく点です。新卒入社の会社ではたらく期間について、約4割の若手社会人が「想定より長く現在の会社ではたらいている(はたらく予定)」と回答、その理由として、「人間関係が良かった」「仕事が自分に合っていた」といった声が多くあがりました。

長期的なキャリア形成における選択肢の1つとして「転職」が一般化したことで、若手社会人はすぐに辞めるというイメージを持たれがちですが、実態としては、自分に合う環境や成長実感が得られれば、長くはたらき続けたいと考える人も少なくありません。
はたらくことへの不安要素については、就活当時の「給与・年収」や「ワークライフバランス」から、社会人経験を経た現在は「このまま今の仕事を続けてよいかわからない」に変化しています。学生時代は待遇面やはたらく環境、はたらきやすさに不安があったわけですが、社会に出てはたらく経験を積んだからこそ、将来のキャリア選択への迷いに直面していると言えるでしょう。今後、企業では、採用時の期待伝達やはたらく環境・制度情報だけではなく、入社後もキャリアの見通しや成長機会を提示し続けることが、若手社会人の活躍と定着を支える重要な要素になると考えられます。
■調査概要
調査名称:大学生・若手社会人の「就活・はたらく」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年7月24日(金)~29日(水)
対象 :大学3、4年生、若手社会人 合計812人
<大学生>大学3,4年生、修士1,2年生で、就活中(就活終了、就活予定ありを含む)、かつ就活において生成AIを活用している大学生〈412サンプル〉
<社会人>従業員数50人以上の企業に在籍中で、過去に新卒の就活経験を持ち、現在の仕事において生成AIを活用している若手社会人(社会人歴1~3年/2024年~2026年入社)〈400サンプル〉
■転職サービス「doda」について< https://doda.jp >
「doda」は、「はたらく今日が、いい日に。」をスローガンに、転職サイトや転職エージェント、doda転職フェアなど、各種コンテンツで転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供しています。
■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/ >
パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションに掲げ、転職サービス「doda」、ハイクラス転職サービス「doda X」、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」などを通じて、個人のキャリア形成と企業の人材活用を支援しています。私たちは、個人と企業の継続的な意思決定を支えるパートナーとして、個人には納得できるキャリア選択を、企業には最適な人材獲得・活用を支援し、それぞれの成長に貢献していきます。
当社のミッションについて: https://www.persol-career.co.jp/mission_value/
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