い草のある空間で、認知課題への反応時間の短縮や、「香りが好ましい」「リラックスできる」という評価の向上を確認




株式会社イケヒコ・コーポレーション(本社:福岡県三潴郡大木町 代表取締役:猪口耕成)は、九州大学大学院農学研究院との共同研究により、日本の伝統素材「い草」を取り入れた空間が人の集中やストレスへの適応を支える可能性を科学的に確認しました。
9月24日は「畳の日」。日本の暮らしの中で長く親しまれてきた畳やい草に改めて目を向けるこの日に、い草の「なんだか心地いい」という感覚を、科学的な視点から見つめました。
「畳の部屋に入ると、なんだか落ち着く」「い草の香りが好き」
日本の暮らしの中で長く親しまれてきたい草。その心地よさを感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。
今回の研究では、い草ござを使用した環境と、香りのないポリプロピレン製のござを使用した環境を比較。その結果、い草のある環境では、認知課題への反応時間の短縮や、課題への取り組み、休憩時のリラックスなどに関連する脳活動の変化が確認されました。また、参加者による評価では、「香りが好ましい」「リラックスできる」といった項目で、い草の環境が高く評価されました。
▶研究論文はこちら:https://www.nature.com/articles/s41598-026-47520-8

長年、暮らしの中で親しまれてきた「い草の心地よさ」。今回の研究は、その感覚を科学的な視点から見つめ直す、新たな一歩となります。

「集中する時間」と「休む時間」の両方に、い草の可能性 

今回の研究では、成人17名を対象に、い草ござを敷いた環境とポリプロピレン製ござを敷いた環境を比較しました。
参加者には、それぞれの環境で認知課題に取り組んでもらい、反応時間や心理状態、脳波などを測定しました。その結果、い草の環境では認知課題への反応時間が短縮。さらに課題中には、注意や認知的な活動に関連する脳活動の変化が確認されました。
一方、課題後の休憩時には、安静やリラックスした状態に関連する脳活動が維持されるなど、ストレスからの回復や適応を支える可能性も示されています。
つまり今回の研究では、い草のある空間が、何かに取り組む時間には「集中」そして、休息する時間には「リラックス」という、人が日々の暮らしの中で必要とする二つの時間に関わる可能性が示されました。



■「い草の香りが好き」「落ち着く」という感覚にも、科学的な視点  
い草の魅力のひとつが、その独特の香りです。今回の研究では参加者による主観評価において、い草の環境は対照環境と比較して、「香りが好ましい」「リラックスできる」という評価が高くなりました。また、実験を行った空間の空気を分析した結果、い草に特徴的な揮発性成分も確認されています。
これまで、「なんとなく好き」「なんだか落ち着く」と語られることの多かったい草の香り。今回の研究は、その主観的な心地よさに対して、心理評価や脳活動など複数の視点から科学的なデータを加えたものです。
■ストレスの多い毎日だからこそ、「過ごす空間」に目を向ける
私たちは毎日、さまざまな空間で時間を過ごしています。
集中して仕事や勉強に取り組む時間。
家に帰って、ゆっくりと休む時間。
その一日の中で、人を取り巻く空間がいかにあるかは、私たちが思っている以上に重要です。今回の研究では、い草を取り入れた環境が、人の課題への取り組みやストレスへの適応を支える可能性が示されました。もちろん、今回の研究結果だけで、い草がすべてのストレスを解決するわけではありません。しかし、日々の暮らしの中で過ごす空間に自然素材を取り入れることが、より心地よい環境づくりを考えるひとつのヒントになる可能性があります。

今回の研究で確認されたポイント

1. い草の環境では、認知課題への反応時間が短縮
い草ござを使用した環境では、対照環境と比較して、認知課題への反応時間の短縮が確認されました。


2. 課題中には、集中や認知的な活動に関連する脳活動の変化
課題への取り組みを測定した結果、い草の環境では、注意や認知的な活動に関連する脳活動の変化が確認されました。
3. 休憩時には、リラックスやストレスへの適応に関連する変化
課題後の休憩時には、安静・リラックスした状態などに関連する脳活動の変化が確認され、ストレスからの回復や適応を支える可能性が示されました。
4. 「香りが好ましい」「リラックスできる」という評価が向上
参加者による主観評価では、い草の環境は「香りが好ましい」「リラックスできる」と高く評価されました。
■科学の視点で見つめ直す、日本の伝統素材「い草」
い草は日本の暮らしの中で1,400年以上前から使われてきた素材です。
その価値は、これまで文化や伝統、肌触りや香りといった感覚的な魅力によって語られることが多くありました。今回の共同研究は、そうしたい草の価値を心理評価、脳活動、認知課題、空間中の成分分析など、複数の視点から科学的に検証したものです。

株式会社イケヒコ・コーポレーションについて



福岡県大木町に本社を構えるインテリアメーカーのイケヒコ・コーポレーションは、1886年(明治19年)創業のインテリアメーカーです。い草栽培の一大産地である九州を拠点とし、畳・い草製品をメインとした商品の開発と販売を行ってきました。
私たちは、地場に根付くこのい草産業の継承者として、現代のライフスタイルに合うい草商品をご提供し続けています。



【会社概要】
会社名:株式会社イケヒコ・コーポレーション
本社所在地:〒830-0424 福岡県三潴郡大木町三八松1052
代表取締役:猪口 耕成
事業内容:インテリア商品の製造・卸
創業:1886年
電話: 0944-32-1203
HP:https://ikehiko.net/

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ
株式会社イケヒコ・コーポレーション
広報 阿部
TEL:0944-32-1203
E-mail:press@ikehiko.co.jp
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