8月12日発売の最新フラッグシップ「Insta360 X6」
今、カメラ市場でひときわ存在感を高めているジャンルがある。それが「360度撮影対応アクションカメラ」だ。全国の家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」の8月のランキングでは、「Insta360」ブランドを展開するArashi Vision(以下、Insta360)の最新フラッグシップ「Insta360 X6」がいきなり1位を獲得。夜間・暗所撮影に強くなった圧倒的な高画質のハイエンドモデルの登場で、市場拡大にさらに弾みがつきそうだ。
360度カメラは撮影後に構図を決める「新しい撮影スタイル」
360度撮影対応アクションカメラは、通常「360度カメラ」と呼ばれる。「全天球カメラ」「360度全景カメラ」「全方位カメラ」といった呼称も使われている。かつての360度カメラは、一部のガジェット好きやパノラマ映像の専門家が使う特殊な機材というイメージが強かったが、ここ数年、インターネット上で活躍するVlogger(動画ブロガー)やインフルエンサーの動画やSNSの口コミをきっかけに、従来のデジタルカメラやアクションカメラに代わる「アクション・Vlogカメラ」としてじわじわとユーザー層が広がりつつある。
「BCNランキング」で2023年8月の360度撮影対応アクションカメラの販売台数・販売金額をそれぞれ1とすると、26年7月の台数は3.20と、3年間で約3倍の規模まで拡大。特に25年4月以降、伸びが加速している。金額でも、26年7月は3.11に達した。7月の反動で8月はやや下がったが、3年前に比べると着実に市場規模は拡大しているといえるだろう。
メーカー別では、Insta360がトップを独走。月によって変動はあるものの、おおむねシェアは6割前後で推移しており、直近の26年8月は2位以下を大きく引き離す75.1%を占めた。
360度撮影対応カメラで撮った動画は、撮影後に構図を決める「リフレーミング」に対応している。この「とりあえず撮る」スタイルは、カメラやスマートフォンとは異なり、事前に構図を決める必要がなく、旅の記録やイベントの様子を丸ごと残したいユーザーに最適だ。さらに、ソフトウェア処理によって専用の自撮り棒が映像上から見えなくなるため、臨場感のある動画を手軽に撮影できる。後から「思ったようなシーンが撮れていなかった」と後悔しないよう、「画角を気にせず撮影したい」と考える層が増えており、360度撮影対応アクションカメラはその受け皿となっているのだ。
画質が大幅に進化したフラッグシップ「Insta360 X6」がいきなり1位に!
この成長市場において、圧倒的な存在感を示しているのがInsta360だ。なかでも、8月12日発売の最新フラッグシップ「Insta360 X6」は、1/1.1インチのソニー製カスタムセンサーを2基搭載し、8K/50fpsという圧倒的な高解像度・高フレームレート撮影を実現。従来の360度カメラの課題であった暗所・夜景での画質が大幅に向上したほか、最大140分の連続撮影が可能なエクストリームバッテリー、トリプルAIチップによる自動編集機能や新設計の放熱システムなどを盛り込み、より長時間の連続撮影や編集不要のVlog作成が可能になった。
こうしたハードウェア面だけでなく、AIによる自動編集など、ソフトウェア面でも最上位機種ならではの付加価値を追求した結果、26年8月の360度撮影対応アクションカメラの機種別ランキングでは、付属品のないスタンダードモデルである「Insta360 X6 通常版」の「ミッドナイトブラック」が1位を獲得。圧倒的な性能向上をいち早く体感したいプロユースや映像クリエイター、こだわり派のハイアマチュア層からの指名買いが相次いだようだ。
なぜ「Insta360」は選ばれ続けるのか? 圧倒的シェアの背景と強み
Insta360シリーズの強みの一つは、コンパクトながら360度撮影から広角アクションカメラ撮影、ジンバル風撮影までこなす汎用性と、豊富な純正アクセサリーにある。ECモールの大規模セールにあわせたキャンペーン施策や店頭での体験型プロモーションも360度カメラの市場拡大を後押ししているとみられる。
用途と予算に応じた多彩なラインアップも強みだ。8月の機種別ランキング1位に輝いた「Insta360 X6」は確かに魅力的な機種ではあるが、価格は本体だけでも10万円を超えるため、日中の撮影がメインなら、同じ8K撮影対応ながらより安価な「Insta360 X5」もコストパフォーマンスの点では有力な選択肢に入るだろう。
アプリでの編集を前提に、360度全方位の映像を丸ごと撮って後から切り出す360度カメラは、SNSと親和性の高いVlogやアクティビティ撮影における主役の一つになりつつある。ワンランク上の動画を撮りたい人や、本格的な動画制作を始めたい人は、シリーズ歴代最高画質のフラッグシップ機「Insta360 X6」に改めて注目だ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。







