指輪型AIデバイス「Vocci」
フォーカルポイントは、「Vocci(ヴォッチ)」のクラウドファンディングを9月30日からGREEN FUNDINGで開始した。これに合わせて、9月25日にVocci日本上陸発表会を実施した。
次世代ウェアラブルAIデバイスVocciが早くも日本上陸
発表会では、Gyges Labs 共同創業者兼COOのDomingo Deng氏が登壇し、Gyges LabsやVocciブランドについて紹介した。Gyges Labsはシンガポールに本社を置き、AIおよびソフトウェアチームをシリコンバレーに擁するグローバル企業。この体制によって、AI研究、製品イノベーション、そして製造能力を融合させることが可能となっている。
Deng氏は、「私たちは、AIが単にコンピュータやチャット画面の中にとどまるべきではないと考えている。AIは、私たちの日常生活における現実の文脈を理解し、必要な時に私たちをサポートするものであるべきと考えている。そして、ウェアラブルAIこそが、AIエージェントにとって『欠けていたコンテキストレイヤー』を補うものになり得ると信じている」と語った。
次に、日本国内代理店であるフォーカルポイント マーケティング部の田中大士氏が、製品に関する詳細、また、Vocciクラウドファンディングの詳細を紹介した。田中氏は、「AIが登場し、気軽に誰でもアクセスできるようになった。現在、ビジネスからプライベートまで、様々な場面で私たちのアシスタントとして活用されている。AIに質問すれば、知りたいことを教え、文章を依頼すれば、きれいにまとめてくれる。しかし、あなたがAIに与えた情報の中での最適解であり、定型的な生成回答にすぎない」と指摘する。
「もし、あなた自身の過去の会話、日々の出来事、行動、考え、予定など、あなたを形づくる『現実世界のコンテキスト』をAIが理解できたら、AIとの関係はもっと大きく変わる。Vocciを活用することで、ユーザー自身の身の回りのことをAIに知ってもらい、明日につなげる。そんな未来を指先に身につけることができる。Vocciは、AIを単なるアシスタントから、あなた自身を理解し、日々の生活や仕事をともに考えるライフパートナーへと進化させる画期的なソリューションである」とアピールした。
Vocciは、日々の体験の「記録」、「分析と整理」、「活用」の3ステップで機能する。まず「記録」では、Vocciは指輪型のため、スマートフォンを取り出して録音する必要がない。会話の途中でスマートフォンを取り出すことで生まれてしまう中断や違和感を避け、自然な会話の流れを保ったまま情報を捉えることができる。
指輪型デバイスのボタンを2回クリックするだけで、録音が開始される。一度録音を開始すれば、操作は完全にハンズフリー。もし、録音中に重要な部分をマーキングしたい場合は、リングを1回クリックすることで、その瞬間をマークできる。指輪型の小型デバイスでありながら高性能バッテリーを搭載し、最大8時間の連続録音に対応。録音自体にはスマートフォンとのペアリングも必要ない。
IP67の防塵・防水性能によって、水や汗、ホコリにさらされる環境でも使用できる。軽量で目立ちにくいチタン製ボディーにより、Vocciは1日中指につけていても負担になりにくく、何かが起きたときにいつでも録音を開始できる。
ステップ2「分析と整理」では、Vocciが録音したコンテンツを、実際に活用できるコンテキストへと構造化する。文字起こしや要約を生成するのはもちろん、重要な場面や決定事項を特定し、次のステップを整理する。また、過去の会話や情報とのつながりを維持しながら、継続的なコンテキストを構築する。
ステップ3「活用」では、ユーザーの世界をAIと共有する。田中氏は、「これまでのAIができたことは、AIが学習してきたこと、AIが検索しうるWeb上のすべての情報。しかし、想像してほしい。今日からのすべての『あなたの人生経験、会話、情報』をAIと共有した世界を。AIが完全にあなたに最適化され、これまでのすべての会話、予定、経験をもとに最適な答えを提案する。AIがアシスタントツールから、ライフパートナーに変わる瞬間である」と述べている。
Vocciは、Model Context Protocol(MCP)に対応している。これにより、構造化されたコンテキストと、ユーザーがすでに利用しているAIワークフローや生産性向上ツールとの連携が可能。メール、ドキュメント、メモ、タスク、カレンダーなど、既存のツールと連携することで、Vocciは単なる録音デバイスではなく、リアルワールド・コンテキスト・レイヤーとして機能する。
VocciオリジナルのAIであるVocci AIはもちろん、ChatGPT、Claudeなど、ふだん使い慣れたAIを使って、日々の録音データ(その文字起こし、要約メモ)を活用できる。ChatGPTやClaudeからVocciの録音履歴を直接、参照できるため、従来のワークフローがそのまま利用できる。
価格は4万9990円。クラウドファンディングの限定割引は、最大43%OFFとなる2万9990円から。







