2026年8月にマイナポータルのパスポート申請画面が刷新された
【家電コンサルのお得な話・317】2026年8月、個人向けの行政サービスのオンライン口である「マイナポータル」のパスポート申請画面が刷新された。マイナポータルからのパスポート申請は、窓口に何度も足を運ばなくてもよい点が大きな特徴である。原則として受け取り時の1回の来庁で済み、新規申請、切替申請、記載事項変更、紛失届などに対応している。
申請時の手間や事前準備を大幅削減
今回の刷新で特に分かりやすいのは、申請時の手間を減らす方向に改善されたことである。
実物のマイナンバーカードを使う場合は、カードをかざす回数が減った。また、事前に「iPhoneのマイナンバーカード」をスマートフォンに設定しておけば、暗証番号の入力や実物カードの読み取りの代わりに、顔認証や指紋認証を使って申請できる。
子どもなどの代理申請も簡素化された。「子どものパスポート」を選び、案内に沿って情報を入力するのだが、これまで必要だった代理人の登録が不要となり、同一戸籍の親権者などが申請する場合は戸籍電子証明書提供用識別符号の事前取得も不要になった。子どものパスポートを申請する保護者にとって、事前準備の負担が減る仕様変更である。
さらに、国外転出の届出をしたマイナンバーカードを持つ人は、マイナポータルから在外公館へパスポート申請ができる。受取窓口として居住地域の在外公館を指定でき、一時帰国時に国内の窓口で受け取ることも可能である。国内だけでなく、海外に住む人にもオンライン申請の対象が広がったことになる。
細かな操作面も見直された。質問に答えることで適切な申請種別へ案内され、顔写真はアップロード後にサイズや位置を調整できる。申請を途中で中断する場合も、内容をマイナポータル内に一時保存し、後から再開しやすくなった。なお、マイナポータルからのパスポート申請には、8月25日に刷新した「マイナアプリ(旧マイナポータルアプリ)」が必要。
今回の刷新で重要だと感じるのは、機能を増やしたこと以上に、申請の途中で利用者が迷ったり、やり直したりする状況を減らそうとしている点である。行政手続きのデジタル化は、オンラインで申請できるだけでは十分ではない。実際に使う人が途中でつまずかず、申請を完了できるかが重要である。なお、具体的な操作方法や対応条件は今後、見直される可能性があるため、利用時にはデジタル庁や外務省の公式サイトで最新情報を確認していただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)







