~国内で評価された基礎研究を発展させ「第36回IFSCC Congress」パース大会で発表~

 タカラベルモント株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長:吉川 秀隆)の化粧品研究開発部は、2026年9月28日(月)~10月1日(木)にオーストラリア・パースで開催された「第36回IFSCC Congress」(以下、IFSCC Congress)において、毛髪に関する研究成果1題をポスターセッションで発表しました。「IFSCC Congress」は、国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)が主催する、世界の化粧品技術者が一堂に集う最も権威のある学術大会です。本大会には、全体で1200題以上のエントリーがあり、当社からは1題が採択されました。今回発表した研究は、2024年11月開催の「第2回日本化粧品技術者会 学術大会」において、ポスター発表TOP3として高い評価を得た「毛髪における超硫黄分子の局在および硫黄導入による影響」の研究成果を起点とするものです。

「IFSCC Congress」発表ポスター前にて

当社は、毛髪内に存在する超硫黄分子の役割を探る基礎研究を進めてきましたが、近年はその知見を深め、毛髪ケアへの応用研究へと発展させています。
本発表では、超硫黄分子を含む原料が毛髪の強度や柔軟性に与える影響を検証し、将来的な製品開発につながる新たな知見を得ました。ダメージを受けた髪を補修する従来のケアだけでなく、ダメージを受ける前の髪に働きかける「先手ケア」という新たなアプローチの実現を目指す研究成果を国際学会の場で披露しました。
今回の発表は、当社が培ってきた毛髪科学の研究成果を国際的な学術の場で発表する機会となり、継続的な研究の発展を示すものとなりました。
当社はこれからも、毛髪科学の探究と研究成果の応用に挑み続け、従来の常識にとらわれない研究と実用化を通じて、美しい人生をかなえる価値を創造してまいります。
【発表内容】 *当日発表者
■「超硫黄分子の可視化が、毛髪のしなやかさと強さを取り戻し、将来のダメージを防ぐ新たな仕組みを解明」
下村 東瑚*,立石 葉月,尾澤 佑輔,戸田 和成

■「超硫黄分子の可視化が、毛髪のしなやかさと強さを取り戻し、将来のダメージを防ぐ新たな仕組みを解明」
【背景】
超硫黄分子は、ブロッコリーやタマネギなどの身近な食品にも含まれる成分で、抗酸化作用などをもつことから医療・健康分野で注目されています。近年、この超硫黄分子が毛髪にも存在することが明らかになってきました。
毛髪では、髪の強さや柔軟性を支える重要な構造であるジスルフィド(SS)結合との関連が示唆されており、健やかな髪を維持するうえで重要な役割を担っていると考えられています。しかし、ケミカル処理による影響や、外部から補給できる可能性については十分に明らかになっていませんでした。そこで本研究では、毛髪中の超硫黄分子の変化と補給の可能性や髪の強さや柔軟性に、より効果的な同分子を含む化粧品原料について検証し、毛髪がダメージを受ける前の髪に働きかける「先手ケア」という新たなアプローチの実現を目指した研究を行いました。
【要点】
1.毛髪中の超硫黄分子量を増やすことで、毛髪の強度と柔軟性の向上が期待できることを発見
ケミカルダメージを受けた毛髪に対して超硫黄分子で処理をすることで、毛髪内の超硫黄分子量の増加が確認された。これによりダメージ処理毛と比較して毛髪強度が向上し、それと同時に柔らかさと弾力性も向上した。



2.髪の強さや柔軟性により効果的な超硫黄分子を含む化粧品原料を確認
様々な化粧品原料から、硫黄を含有している可能性のある原料を選抜し、複数の化粧品原料をスクリーニングした結果、特定の原料が超硫黄分子を含むことを見出した。さらに、ケミカルダメージを受けた毛髪に対して当該原料で処理をすると、毛髪内の超硫黄分子量が回復し、ダメージ処理毛と比較して毛髪強度と柔軟性の向上が確認された。



【コメント】下村 東瑚(シモムラ トウゴ) 開発本部 化粧品研究開発部 第一研究所ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正など、多彩なヘアデザインを楽しむ人が増える一方で、施術を重ねれば、重ねるほど、毛髪のダメージは複雑化します。本研究は、毛髪の強さや柔軟性に重要な関連性がある「超硫黄分子」に着目し、毛髪の領域では明らかにされていない「超硫黄分子」の可能性を提示しました。ダメージを受ける前の「先手ケア発想」でヘアケア製品への実用化を目指し、多彩なヘアデザインをより気軽に楽しみ、「美しい人生がかなう」未来を切り拓いてまいります。






<参考>
※IFSCC -国際化粧品技術者会連盟- について
国際化粧品技術者会連盟(The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists 略称IFSCC)は1959年に設立された、各国・各地域の化粧品技術者会から結成される国際機関です。世界各地78地域におよぶ国と48の団体が加盟し、総会員数は約16,000名にのぼります。毎年1度開催される学術大会(Congress)には、各国の化粧品技術者が一堂に会し、最新の研究成果を発表し活発な討論が行われ、優秀な発表に対しては各種のアワードが授与される国際的にも評価の高い学術大会です。開催地は各団体が中心となり、世界各地で開催されます。(IFSCC下部組織、日本化粧品技術者会ホームページより一部引用)
< 会社概要 >
商号 :タカラベルモント株式会社
代表者 :代表取締役会長 兼 社長 吉川 秀隆
所在地 :大阪本社(本店) 大阪市中央区東心斎橋2-1-1
東京本社 東京都港区赤坂7-1-19
創業 :1921年10月5日
資本金 :3億円
従業員数 : 1,626名(2026.03.31現在)
事業内容 :理美容・化粧品・デンタル・メディカル分野における製品・サービスの開発、製造、販売
URL :https://www.takarabelmont.com/ 
公式SNS:インスタグラム @takarabelmont_japan 
タカラベルモントは2021年10月5日に創業100周年を迎え、新たにパーパス「美しい人生を、かなえよう。」を制定しました。持続可能な社会を目指し、「美と健康をかなえる」プロフェッショナルとともに、進化し続けます。
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