今週のテーマ「とにかく濃厚! ガツンとした味わいの缶コーヒー3本飲み比べ」

メーカー:コカ・コーラ
商品名:GEORGIA マックスコーヒー

以前は地域限定で販売されていた伝説的な缶コーヒー「マックスコーヒー」。現在は全国エリアで広く販売されるようになり、手に入りやすくなった。その味の決め手はやはり大量に投入されている練乳。もはや練乳入りのコーヒーなのか、コーヒー入りの練乳なのかわからないほどの甘さは強烈だ。最近の微糖ブームも何のその、健康のことなんて知ったことか! という潔い態度が非常に清々しい一本である。その甘さといい、熱狂的なファンを多く抱える人気ぶりといい、マックスコーヒーはいわば缶コーヒー界の福山雅治だろうか。芸能界一の“モテ声”と評判の福山雅治の甘い歌声は多くの女性を虜にしてきた。それでいてかっこつけすぎていないところもまた、マックスコーヒーの朴訥な佇まいを彷彿とさせる。福山と同じく、マックスコーヒーも今の味を守り抜き、ファンを喜ばせ続けてほしいものだ。





【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal)  48
たんぱく質(g)  0.6
脂質(g) 0.7
炭水化物(g) 9.8
ナトリウム(mg) 32
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ☆☆☆☆☆
香り ★★☆☆☆
甘味 ★★★★★
苦味 ☆☆☆☆☆



メーカー:Asahi
商品名:WONDA BIG

“ビッグ”の名の通り、通常の缶コーヒーよりもボリュームのあるロング缶コーヒー。オレンジを基調にしたシンプルなパッケージ通り、味もわかりやすくてどっしりとした重厚な味わいだ。かなり甘味が強く、さらにミルク分だけでなくコーヒー感も強い。豆の風味とミルクのコク、その両方がしっかりと生きている味は、一見すると強すぎると感じるかもしれないが、しかし体が疲れているときなどに飲むとじわっと効くだろう。そう、WONDA BIGは大きな体で見た目もこってりしていながら実は癒し系という、いわばホンジャマカの石塚なのだ。グルメリポーターとして数々の美味しいものを食べ歩き、美食を知り尽くした男、石塚。彼に倣ってWONDA BIGも愛され缶コーヒーとしてのポジションを確立し、全国の缶コーヒーファンに「まいうー」と言わせることができるだろうか。

 


【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 36
たんぱく質(g) 0.7
脂質(g)  0.4
炭水化物(g) 7.4
ナトリウム(mg)  33
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★☆☆☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★☆☆☆
甘味 ★★★★☆
苦味 ★☆☆☆☆



メーカー:KIRIN
商品名:小岩井 濃厚カフェオレ  

小岩井といえば牛乳やヨーグルトなど、乳製品ファンの間ではおなじみのブランド。コーヒー界にももちろん進出しており、クオリティの高い商品で多数のファンを獲得している。本商品は、小岩井の生クリームが使用されているだけあり、とにかくミルク感が濃厚でインパクト大。逆にコーヒー成分については、わざとだろうと思うが、やや薄めに調整されており、コーヒーらしさを求める人には合わないだろう。しかしそんなことは問題ではなく、本商品はとにかくミルクが大好きで、でもコーヒーっぽさもちょっとは欲しいよなぁというワガママな人にこそ飲んでもらいたい一本だ。「小岩井」+「缶コーヒー」というこの夢の組み合わせは、たとえばそう、ビリー・ジョエルとレイ・チャールズがデュエットした「Baby Grand」のような価値がある。

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal)  50
たんぱく質(g) 0.9~1.9
脂質(g) 1.2~1.9
炭水化物(g) 7.5
ナトリウム(mg) 60
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★★☆
キレ ☆☆☆☆☆
香り ★★☆☆☆
甘味 ★★★★☆
苦味 ☆☆☆☆☆

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ