公共空間に偶発的な出会いを生み出す、モントリオール発のアート&デザインスタジオDaily tous les joursが、CCBTとキャットストリート(旧渋谷川遊歩道路)を会場に展覧会を開催。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](以下、CCBT)は、2026年11月14日(土)から2027年1月17日(日)まで、カナダ・モントリオールを拠点とするアート&デザインスタジオ Daily tous les jours(デイリー・トゥ・レ・ジュール)との協働による展覧会「Enchanted Moments as Resistance -その上で踊る」を開催します。会場は、CCBTと、原宿・キャットストリート(旧渋谷川遊歩道路)の一角にある広場の2か所。2会場でひとつの展覧会を構成し、訪れる人、通りかかる人を巻き込みながら展開します。
人と人とのつながりが希薄化する現代社会を問い直す、Daily tous les jours。Daily tous les joursは、Melissa Mongiat(メリッサ・モニャ)とMouna Andraos(ムーナ・アンドラオス)を中心に、2010年に設立。以来、世界中の都市において、互いに異なる「他人」の存在を前提とする公共空間に偶発的な出会いを創出し、新たな「つながり」を生む作品と体験を生み出してきました。人々を魅了する作品の美しさと、すべての人にひらかれたあり方の一方で、その活動の本質は、人と人とのつながりがますます希薄化する現代社会を鋭く捉え、問い直す姿勢にあります。

Daily tous les jours “Spaghetti Chorus” (National Gallery of Canada, Ottawa, Canada, 2025) Photo: Maryn Devine
CCBTとキャットストリート(旧渋谷川遊歩道路)をつないで、声が光に、歩みがダンスに。気づけば、見知らぬ誰かと歌い、踊っている。
本展は、CCBTと、キャットストリート(旧渋谷川遊歩道路)の一角にある広場を起点に、原宿を舞台として展開します。2025年12月の移転を経て原宿の地を知っていくなかでCCBTが着目したのは、そのユニークな地形と、そこに沿うように立ち現れてきた地域コミュニティ、そしてその中心にある「水路」の存在でした。1964年の東京オリンピック開催を機に覆われていった水路は、かつて「水の都」として知られた東京において、人々が出会いや発見を楽しむ偶発性の舞台でもありました。
本展では、この「地形と人々との関係性」にインスピレーションを得て、“蓋をされた水路”がつなぐ2会場に、人々のためのインフラを一時的に設置します。Daily tous les joursが提唱する“Infrastructure for the Human Spirit”(人の心のためのインフラ)とは、人々が立ち止まり、関わり合い、交流するきっかけを生み出す、いわば「柔らかな」インフラです。本展は、原宿のまちに作品を設置することで、見知らぬ人どうしの偶発的な出会いや交流を促し、公共空間における新たなつながりの可能性を探ります。

Daily tous les jours “Walk Walk Dance” (The Bentway, Toronto, Canada, 2021) Photo: Jack Landau
展示作品 ―― 音と光から、思いがけない出会いが生まれる
声が光になる“Spaghetti Chorus”をCCBTに、歩みが音楽になる“Walk Walk Dance”をキャットストリート(旧渋谷川遊歩道路)に。思わず足を止め、気づけば参加している2つの作品です。
CCBT会場|“Spaghetti Chorus”

Daily tous les jours “Spaghetti Chorus” (National Gallery of Canada, Ottawa, Canada, 2025) Photo: Maryn Devine
Daily tous les jours “Spaghetti Chorus” (National Gallery of Canada, Ottawa, Canada, 2025) Photo: Maryn Devine
話しかけた声を、音楽と光に変えて届ける“ゆっくりな”通信装置。2つのマイクをつなぐ光のチューブを通して、吹き込まれた声が色とりどりの光となって伝わり、メロディを奏でます。話し言葉がもつ音楽性に着目し、声を介した新たなコミュニケーションのかたちを探る、Daily tous les joursの「Hello」シリーズの一作品です。
旧渋谷川遊歩道路会場|“Walk Walk Dance”

Daily tous les jours “Walk Walk Dance” (Laval, Canada, 2023) Photo: Paul Litherland
Daily tous les jours “Walk Walk Dance” (The Bentway, Toronto, Canada, 2021) Photo: Jack Landau
踏む、跳ねる、踊る。地面に描かれたラインの上での動きに反応して音楽が鳴りだす、Daily tous les joursの“音楽を奏でるライン”のシリーズ。日常の「歩く」という行為を、誰もが参加できる遊びへと変え、人々がともに街を楽しむきっかけを生み出します。モントリオールで生まれ、トロント、カルガリー、ボストン、デトロイトなど北米各地で展開されてきました。本展では、“Walk Walk Dance”の新作を旧渋谷川遊歩道路に設置。サウンドは東京塩麹が本作のために作曲し、時間帯によって異なるパターンの音色が鳴り響きます。会場を訪れたら、ぜひラインの上を歩いて、跳ねて、踊って、自分の動きから音楽が生まれる瞬間を楽しんでください。
※作品画像はいずれも参考図版です。
Daily tous les jours(デイリー・トゥ・レ・ジュール)

Photo: Richmond Lam
Melissa MongiatとMouna Andraosにより設立された、モントリオールを拠点とするアート&デザイン・スタジオ。インタラクティブアート、ストーリーテリング、パフォーマンス、都市デザインを融合させ、21世紀における共生のあり方を新たに構想する先駆的な実践を展開しており、数々の賞を受賞。2010年の発足以来、世界70以上の都市でプロジェクトを手がけている。近著『Strangers Need Strange Moments Together』では、人の心のためのインフラを創り出すための、さまざまな実験的試みを紹介している。また、アートやテクノロジー、公共空間をめぐる議論にも積極的に参加し、SXSW、New Cities Summit、iFデザイン賞、アルス・エレクトロニカなどで講演を行う。
公式ウェブサイト:https://www.dailytouslesjours.com/
建築、音楽など、多彩なクリエイターが集結
本展には、建築、リソグラフ、音楽の各分野からクリエイターが参加し、Daily tous les joursとともに原宿の2会場をつくりあげます。

空間設計(CCBT会場)
iii architects(建築家ユニット)
殿前莉世・平井未央・福留愛の3名による建築家ユニット。建築設計を軸に、家具、庭、舞台美術、展示など領域を横断して活動している。異なる背景を持つ3人の視点を重ね、日常の観察から人と周辺環境の関係を読み解き、新たな風景や居場所が生まれる建築を目指す。 主な作品に〈阿久根の兼用住宅〉(2026)、〈内之浦の家〉(2023)など。

Photography : Yuta Itagaki (KIENGI), Mana Hiraki (KIENGI) / Hair&Makeup : Yuki Omori
サウンド(Walk Walk Dance)
東京塩麹(コンテンポラリーポップバンド)
2013年に始動したコンテンポラリーポップバンド。音の反復と解体、再構築を主軸とし、バンド形態でありながら完全に譜面に落とし込まれた独自の音楽性で注目を集め、ディスクユニオン主催「DIM.オーディション2016」に選出。2017年、1stアルバム『FACTORY』をリリース。同作はNYの作曲家スティーヴ・ライヒから「素晴らしい生バンド」と評された。2018年に「FUJI ROCK FESTIVAL’18」へ出演。2023年リリースの3rdアルバム『Goodbye』で全国5都市ツアーを開催。同作はアジアの音楽賞The 14th Golden Indie Music AwardsでBest Asian Creative Artist賞にノミネートされた。
公式ウェブサイト:http://shiokouji.tokyo

グラフィックデザイン、リソグラフ
オオクボナナ(リソグラフプリンター・イラスト・デザイン)
リソグラフを専門に、分版・色設計から印刷までを手がけるプリンターとして活動。2024年より雑誌『NEUTRAL COLORS』のリソグラフ印刷を担当。アーティストやデザイナーからの依頼を中心に、ZINEやアートブック、ポスターなどの印刷を手がけている。また、nana名義で建物や身近な風景をモチーフにリソグラフを活かした作品制作も行っている。
Instagram:https://www.instagram.com/nana.okubo/
詳細を見る
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開催概要
Daily tous les jours × CCBT「Enchanted Moments as Resistance -その上で踊る」
2026年11月14日(土)~2027年1月17日(日)13:00~19:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始(12月28日~1月4日)
会場:
1.シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]B1 STUDIO
(東京都渋谷区神宮前1-14-4 1/1(ONE) HARAJUKU “K”)
*JR山手線原宿駅竹下口より徒歩2分、東京メトロ副都心線明治神宮前〈原宿〉駅3番出口より徒歩4分
2.旧渋谷川遊歩道路(神宮前5-29の広場)
*CCBTから徒歩15分、渋谷駅B1出口より徒歩5分
※会場の位置・地図の詳細は、下記の展覧会ウェブサイトをご覧ください。
観覧料:無料
アーティスト:Daily tous les jours
空間設計(CCBT会場):iii architects
サウンド(Walk Walk Dance):東京塩麹
グラフィックデザイン、リソグラフ:オオクボナナ
企画・制作:Daily tous les jours、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京)
共催:渋谷区
連携:アルスエレクトロニカ、法政大学デザイン工学部建築学科南後由和研究室
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京
協力:ケベック州政府在日事務所、福永紙工株式会社、理想科学工業株式会社
展覧会ウェブページ:https://ccbt.rekibun.or.jp/events/dailytouslesjours
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関連企画
会期中、シンポジウム、ワークショップ等を開催予定です。詳細は後日発表します。
■シンポジウム
CCBT × Ars Electronica「Civic Creative Jam」
日時:2026年11月14日(土)15:00~17:00(14:30開場)
会場:LIFORK HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 3F)
参加費:無料(要事前申込、先着順)
定員:60名(予定)
登壇者(予定):Daily tous les jours、iii architects(建築家ユニット)、オオクボナナ(リソグラフプリンター・イラスト・デザイン)、小川秀明(CCBTクリエイティブ・ディレクター/アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)、久納鏡子(アルスエレクトロニカ・アンバサダー)、Anna Weiss (アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ リサーチャー)、島田芽生(CCBT)ほか
申込はこちらから:https://peatix.com/event/5239333
※日英同時通訳付
■ワークショップ
SUNDAY HIDEOUT PRESS
日時:会期中毎週日曜日 (1月3日(日)を除く)14:00~(予定)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT] B1 STUDIO
参加費:無料(要事前申込、先着順)
※詳細はCCBTウェブサイトにてご確認ください。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]とは
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点です。実験と創作のための開かれたラボとして、多彩なプログラムを展開し、クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える原動力となっていきます。
公式サイト:https://ccbt.rekibun.or.jp/

アクセス
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-4
1/1(ONE) HARAJUKU “K” B1・3F
JR山手線 原宿駅竹下口より徒歩2分
東京メトロ副都心線 明治神宮前〈原宿〉駅3番出口より徒歩4分

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