防災用品を収納する家具が、避難所ではプライバシーを守る空間へ。工具を使わず組み立て・組み替えができる木製の家具として製品化。


防災イベントで、タナカノカコエールを囲みながら、使い方や過ごし方を参加者のみなさんと一緒に考えました。

株式会社 時悠建築舎(愛知県豊橋市)は、2026年11月8日(日)、豊橋市の多米公民館で毎月開催されている朝市「ぶらり多米市」で、「タナカノカコエール」を紹介します。

時悠建築舎の大工と建築士の夫婦が考案した、「タナカノカコエール」は、防災用品を収納する家具として暮らしの中にあり、避難所などではプライバシーを守る空間へ組み替えることができる木製の家具です。

当日は、10時から行われる「防災士・大工の田中と防災のコトを話そう!」の時間に、時悠建築舎の代表取締役で大工・防災士の田中孝司が、タナカノカコエールを組み立てながら、その仕組みや考案した経緯をお話しします。見て、触れてもらいながら、防災について一緒に考える時間にしたいと考えています。

「もしも、自分だったら。」

私たちは、大工と建築士の夫婦です。
夫婦ふたりで、株式会社 時悠建築舎を営んでいます。

私たちは避難所で暮らした経験がありません。

トイレを使うとき。
おむつを替えるとき。
着替えをするとき。
授乳するとき。
着替えや排せつに介助が必要なとき。
少しだけでも、ひとりになりたいとき。

 「もしも、自分だったら。」
 「大勢の人がいる避難所で、何があったら少しでも落ち着けるだろう。」

そんな想像を重ねるところから、タナカノカコエールは始まりました。

「囲いたい」ことだけは、最初から決まっていました。

カタチは何度も変わりました。
それでも、一つだけ変わらなかったことがあります。

それは「囲いたい」ということです。

トイレ、おむつ替え、着替え、授乳、介助、ひとりで静かに過ごしたいとき。
使う人や場面が変わっても、人の目を気にせず使える空間にすること。
その想いだけは、最初から変わりませんでした。

トイレを使いたいとき

おむつ替えをしたいとき

着替えをしたいとき


そして、カタチにしていくために、大工と建築士の2人だからこそ、決めたことがあります。
●できるだけシンプルなカタチにすること。
●簡単に組み立てられること。
●丈夫であること。
●長く使えること。
●使う木はヒノキに統一し、木材の規格も一種類に絞ること。
●材料を無駄にしない部材寸法にすること。
この6つを軸に、建築士の私が図面を描き始めました。

大きさや組み立て方、部材の寸法を考えながら、何度も描き直します。
図面だけでは確認しづらいところは、大工の夫が原寸の模型をつくります。
図面で考えていたことを、実際の大きさで確かめる。
 「これでいいね。」
そんなやりとりを重ねながら、少しずつ設計を詰めていきました。

そして図面がまとまると、大工の夫がその図面をもとに、カタチにしていきます。
 「できた。」
図面の中にあったタナカノカコエールが、大工の手で目の前に立ち上がった瞬間です。

収納家具から、プライバシーを守る空間へ

タナカノカコエールは、防災用品を収納する家具として暮らしの中にあります。
収納家具として使うときの大きさは 約巾1.3m×奥行65cm×高さ1.8m

避難所などでは、約巾1.3m×奥行1.3m×高さ1.8mの、
プライバシーを守る空間へ組み替えることができます。

いつもは、防災用品を収納する家具として暮らしの中に

収納家具の状態から組み替えます。

避難所などではプライバシーを守る空間になります。


プライバシーを守る空間へ入ってもらったとき
 「この広さがあれば充分だね」
そんな言葉が返ってきました。

「囲いたい」という思いを大切にしてきた私たちにとって、この広さでよかった、
と確信できた言葉でした。

工具を使わず、組み立て・組み替え



タナカノカコエールは、収納家具として組み立てるときも、
プライバシーを守る空間へ組み替えるときも、工具を使いません。

部材同士を「ダボ」と「ダボ穴」で組み合わせていきます。



組み立ては「ダボ」と「ダボ穴」のみで組み立てます。


組み立てる様子を見てもらったときは
 「工具を使わないって、そういうことなんですね」
そんな言葉が返ってきました。
私たちがこだわったことのひとつ、「簡単に組み立てられること」がちゃんと伝わっているんだ、
と感じた言葉でした。

収納家具の組み立ては、約10分を目安としています。
そこからプライバシーを守る空間へ組み替えることができます。

大人ひとりでも組み立てることができますが、2人で行うと、より安全に組み立てやすくなります。

11月8日、「ぶらり多米市」でタナカノカコエールを紹介

11月8日(日)、豊橋市の多米公民館で毎月開催されている朝市「ぶらり多米市」で、
タナカノカコエールを紹介します。

朝市は8時から12時まで。
10時から30分ほど設けられる「防災士・大工の田中と防災のコトを話そう!」の時間に、
代表取締役で大工・防災士の田中孝司がタナカノカコエールを組み立てながら
 「なぜ私たちがタナカノカコエールを考えたのか」
 「避難所にプライバシーを守る空間があることの意味」
 「工具を使わずに組み立て・組み替えができる仕組み」
をお話しします。

タナカノカコエールを見て、触れてもらいながら、日常の中でできる備えや、もしものときに
必要なことなど、防災についておしゃべりできる時間にしたいと思っています。
この時間が、あらためて防災について考えるきっかけになればうれしく思います。

また、地域の防災イベントや自治会、施設などで
 「タナカノカコエールを見てみたい」
 「組み立ててみたい」
そんなお声をいただけたら、可能な範囲で伺い、見て、触れていただける場を
つくっていきたいと考えています。

「どうぞ。」が生まれる場所になれたら

避難所で暮らしたことがない私たちは、タナカノカコエールが正解だとは思っていません。
落ち着ける場所や過ごし方は、きっとみんなそれぞれです。
それでも、
「こんなものがあったらどうだろう。」
そう考えながら、私たちの答えをひとつのカタチにしました。

市主催の防災イベントで、来場者のみなさんにタナカノカコエールを紹介しました。

もし、タナカノカコエールを囲んで、
 「どうぞ。」
 「おさきに。」
そんな言葉が自然に交わされたとしたら
そこに、落ち着ける場所が生まれたからではないでしょうか。
タナカノカコエールが
まちの中の身近な場所に、少しずつ増えていく。

 「もしものとき、ここに落ち着ける場所がある」

そんなまちの未来を、
私たちは思い描いています。



もしものとき、落ち着ける場所があることを知らせる目印に。

知的財産権について
実用新案登録番号:第3255269号
商標登録出願番号:商願2026-007017号
株式会社 時悠建築舎について
愛知県豊橋市を拠点に、大工と建築士の夫婦で木の家づくりをしている建築会社です。
「丁寧に向き合い、一緒につくり、一緒に楽しむ家づくり」を大切に、職人の手しごとを活かした
新築・リフォームのほか、ものづくりやワークショップを通して、地域での活動にも取り組んでいます。
本リリース・「タナカノカコエール」についてのお問い合わせ
株式会社 時悠建築舎(ジユウケンチクシャ)
TEL:0532-74-2551
E-mail:info@gy-you.com
Web:https://gy-you.com
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