親世代のスマホ選びに悩んだら…狙い目はシニア向けスマホより「iPhone」? シニアこそiPhoneが向いている説

「スマホを買い替えたいんだけど、結局どれを選べばいいの?」親世代や祖父母世代から、そんな相談を受けたことはありませんか? スマホに不慣れな人にとって、まず候補に挙がるのがシニア向けスマホ。でも、困ったときに誰かに教えてもらうことまで考えると、実は使っている人の多い「iPhone」も有力な選択肢かもしれません(フリーライター・仙水ろっか)。

「シニア向け」を買ったのに、使い方がわからない?

アラサー筆者、ときどき親世代や祖父母世代から、スマホ選びや使い方について相談されることがあります。よく聞くのが「種類がありすぎて、どれを選べばいいのかわからない」という悩み。スマホに詳しくないから簡単なものがいいということで、お店で勧められたシニア向けスマホを選ぶ人も少なくありません。

ところが、「簡単だと言われて買ったのに、操作がよくわからない」という声を聞くことも。

というのも、知人のマダムから「スマホの使い方を教えてほしい」と頼まれたことがありました。聞けば、それまで何度もショップへ出向き、有料のサポートを利用していたそう。それでもなかなか操作を覚えられず、ついには「塩対応」に……。

マダムは穏やかな方ですし、さほど面倒な客だったわけではないはず。むしろ、教えてもらったことを丁寧にノートへ書き留めているほど熱心。それでも、ちょっとした操作でつまずいてしまうことが続き、スタッフさんから「もう手に負えません」と匙を投げられてしまったというのです。

では実際に触ってみよう……と筆者がスマホを借りたのですが、ここで意外な問題が発生。私も、よくわからなかったんです。

「使いやすいスマホ」と「教えやすいスマホ」は違うかも

もちろん基本的な操作はできます。「文字サイズの設定はどこ?」「ホーム画面に戻れない!」など、デジタルネイティブのはずの筆者でも少々戸惑ってしまうことがありました。

考えてみれば当たり前。普段使っている機種ではないからです。

筆者はもともと大のAppleフリークで、10年以上メインスマホはiPhone。サブ機としてGoogle Pixelなどを使うこともありますが、何も考えずに操作できるのは、やっぱり長年使い続けているiPhoneです。

スマホの「使いやすさ」というと、本人が操作しやすいかどうかに目が向きがち。でもシニア世代の場合、もうひとつ重要なのが「困ったとき、周囲の人が教えやすいか」ではないでしょうか。

「親からスマホのことを聞かれるけど、ちょっと面倒なんだよね」「つい『そのくらい自分で調べて』と言ってしまう」。同世代の友人からは、そんな話を聞くこともあります。一方、親世代からは「息子や娘に聞いても忙しそう」「何度も同じことを聞きづらい」という声も。

初めは誰もが初心者。ならば、聞かれた側がパッと答えられるスマホを選んでおく。これも立派な「使いやすさ」なのかもしれません。

「利用者が多い」はやっぱり強い!

「教えやすさ」を軸に選ぶなら、候補になるのはやはりiPhone。

BCNランキング(※)を見ても、スマートフォンの売れ筋にはiPhoneシリーズが多数ランクインしています。2026年9月に売れたスマートフォンランキングトップ10を見ても、7機種がiPhoneシリーズです。

利用者が多いということは、それだけ家族や知人にもユーザーがいる可能性が高いということ。モデルが異なっていても、同じiPhoneなら「歯車のマークをタップして、次はこの項目を……」と、自分の端末を見ながら説明できます。わからないことをネットで検索したときも、使っている人が多い機種ほど情報を見つけやすいのは、大きなメリットです。

日常利用なら「型落ち」でも十分快適

さらに、シニア世代におすすめするのは「型落ち」のiPhoneです。

電話やLINEなどのメッセージアプリ、Web検索、道案内、写真撮影、動画の視聴といった目的が中心なら、必ずしも最新モデルの高性能なカメラや処理能力が必要とは限りません。比較的安価な型落ちモデルでも、普段使いなら十分というケースは多いでしょう。

子世代が以前使っていたモデルと同じもの、あるいは操作感の近いモデルを選ぶのもひとつの方法。「家族が使ったことのあるスマホ」なら、何かあったときのサポートもぐっとラクになります。

普通のiPhoneをシニア向けに設定しよう

シニア向けの機種に比べ「普通のスマホって文字やアイコンが小さいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、iPhoneをはじめとする一般的なスマホでも、文字サイズや画面表示を大きくするなど、見やすさを調整することができます。使い始める際に家族と一緒に設定して、よく使う機能を使いやすい状態にしておくのがおすすめです。状況に応じて、迷惑電話対策などのアプリも導入しておくと安心です。

最初から「シニア向け」に作られたスマホを選ぶのもいいけれど、一般的なスマホをその人に合わせて使いやすくしていく方法もあるんです。

地味だけど大事!「スマホケースが選べる」問題

そしてもうひとつ、個人的に見逃せないのがスマホケース。iPhoneのような人気機種は、とにかくケースや保護フィルムなどの選択肢が豊富です。

かわいいデザインやシンプルなものはもちろん、手帳型、ストラップ付き、滑りにくいタイプなど、自分に合ったものを探しやすいのもポイント。

毎日手にするものだからこそ、「落としにくい」「持ちやすい」といった部分は意外と重要です。サードパーティ製のアクセサリーが充実していることも、スマホ選びでは案外見逃せないポイントかもしれません。

親のスマホ選び、「誰に聞くか」まで考えてみよう

もちろん、シニア向けスマホの方が使いやすい人もいますし、すべての人にiPhoneが向いているわけではありません。

ただ、「簡単そうだから」という理由だけでスマホを決める前に、ちょっと考えてみてほしいのが「困ったとき、誰に聞くのか」ということ。家族が普段からiPhoneを使っているなら、親世代にもiPhoneを選んでもらう。それだけで、教える側・教わる側、両方のハードルが少し下がるかもしれません。(もちろん、家族がPixelユーザーならPixelを、GalaxyユーザーならGalaxyを、といった具合で臨機応変に……!)

スマホ選びに迷ったら“あえてのiPhone”。ぜひ候補に入れてみてくださいね。

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