舟津カナ
アメリカ・LA在住。ジープ・ラングラーでオフロードキャンプに出かけ、アンティークを掘り出す”ワクワク追求人”。保護猫2匹と暮らす家は、ビンテージのランタンと最新ガジェット、アウトドアギアが同居する小さな遊び場。アメリカの住まいのリアルから、インテリアも家事もとことん「楽しむ」暮らしを発信します。
スマホを開けば一瞬で正確な時間がわかる現代。
それでも今、アメリカでは「あえて手間やレトロ感を楽しむ」アナログブームが広がりを見せています。
音楽の世界ではサブスク全盛の裏でアナログレコードが再注目。デジタル写真に慣れた若者の間ではレトロな写りを楽しむフィルムカメラやデジカメがブームに。
日常の利便性よりも、手触り感や温かみを楽しみたい人が増えているのを感じます。
そんなアメリカのアナログ・レトロ再評価の波に乗って、改めて注目を集めているのが、インテリアに“全振り”したようなユニークな時計「キットキャット・クロック」です。
秒針のかわりに目と尻尾が動く! 愛嬌たっぷりの猫型壁時計

1932年、世界大恐慌の真っただ中に「人々に笑顔と元気を届けたい」という思いから誕生したといわれるキットキャット・クロック。
秒針のかわりに左右へキョロキョロと動く大きな目と、振り子のようにゆらゆら揺れる長い尻尾が最大のチャームポイント。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をはじめ、数々の洋画や海外ドラマにも登場しているため、「名前は知らなくても、一度は見たことがある!」という方も多いのではないでしょうか。
誕生以来、一貫してアメリカ国内で製造されており、ミッドセンチュリーのアメリカンヴィンテージな雰囲気と、どこかコミカルでキュートな表情を、今もほぼそのまま受け継いでいます。

作りはシンプルですが、それ故に壊れても修理しやすく、アメリカのアンティークショップでは、ヴィンテージのキットキャット・クロックも結構高額で販売されています。
空間を一変させる、圧倒的なレトロ感

ミッドセンチュリーモダンやアメリカンヴィンテージ、ポップなダイナー風インテリアにはもちろん相性抜群。
ですが、あえてシンプルなモダンテイストのお部屋やキッチンにアクセントとして取り入れてもスタイリッシュ。
定番の「クラシックブラック」をはじめ、赤・ピンク・イエローなどのカラフルな色合いや、パステル系、さらには首元にパールネックレスをあしらった「レディ・キットキャット」など、バリエーションの豊富さも魅力のひとつ。
季節によっては帽子やマフラーがついた着せ替えを楽しめるバージョンもあり、遊び心が満載です。

わが家は「赤」を購入して飾っていますが、シンプルな白い壁にこれひとつ掛けただけで、殺風景だった部屋が一気にレトロで温かみのある空間へと生まれ変わりました。
部屋ごとに色を変えて置きたくなるほど、コレクター心をくすぐられるのも納得です。
ただ時間を知るだけじゃない、「愛着」を育てるインテリア

時間を確かめるだけなら、スマホやスマートウォッチで十分な時代。
だからこそ、愛らしく目を動かすキットキャット・クロックのような存在が、私たちの心を引き寄せるのかもしれません。
単なる「時計」を超えて、空間の主役になってくれるキュートなアイテムです。
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