パックマンをはじめ、日本が生んだゲームキャラクターが“地球の侵略者”として多数登場する話題のエンターテインメント大作『ピクセル』の特別フッテージ映像が5月18日に、都内で報道陣にお披露目された。『パックマン』の生みの親で、本編にカメオ出演している岩谷徹教授(東京工芸大学)も駆けつけ、「巨大化したパックマンが、ニューヨークの街をドリフトしながら進む姿がすばらしい」と太鼓判を押した。
30年前にNASAが宇宙に発信した“平和のメッセージ”を、宇宙人がなぜか勘違いし、メッセージに含まれていたパックマンやドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーといったゲームキャラクターに変身し、地球を侵略しにやって来るというユニークなパニック映画。『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督が、メガホンをとり、異なるゲーム会社の複数キャラが登場するハリウッド初の実写作品を生み出した。
この日お披露目された8分37秒の映像には、巨大化したパックマンがパワークッキーを食べて“立場が逆転”するというプレイ経験者なら、思わずクスッとなるシーンも含まれており、岩谷教授も「こうして3Dで表現されると、圧倒的な存在感ですね。きっと新しい世代にも、キャラクターの個性を知ってもらえるはず」と映画の完成に期待を寄せた。
岩谷教授本人は昨年8月、ロケが行われるカナダのモントリオールを訪問し、「主演のアダム・サンドラーさんは豪快な人。ミシェル・モナハンは日本語ペラペラで、驚かされた」と出演者の印象を語った。また、劇中の岩谷教授を演じる日系俳優デニス・アキヤマとも対面を果たし、「一緒に食事をしたが、あまりに似ていてビックリ(笑)」。岩谷教授本人も、ゲームセンターの修理工としてカメオ出演している。
『ピクセル』
9月19日(土)より丸の内ピカデリー他全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼