今週のテーマ「気持ちをリフレッシュ! 春を感じる缶コーヒー3本飲み比べ」

メーカー:JT
商品名:ROOTS エクスプローラー テ・マリアージュ

コーヒーのコクに紅茶の香りを加えた珍しいタイプの缶コーヒー。この新しい発想は、まさに新年度を迎える一本にふさわしい。ここで疑問なのが、実際にコーヒーと紅茶が合うのかということだが、これが驚くほど調和しており、コーヒー感の奥から紅茶の香りがスッと漂ってきて実に心地良い。コーヒーと紅茶の組み合わせの妙を楽しむために甘さは控えめ。コーヒー好き、紅茶好きの両者にぜひ飲んでみてほしい逸品だ。意外な組み合わせでマッチした芸能人といえば、思い出すのは忌野清志郎と坂本龍一の『い・け・な・いルージュマジック』だろうか。「え、その二人がコラボしていたの!?」と驚かれた若人は、ぜひ一度聴いてみてほしい。意外ながらも不思議とマッチしていることに感心するはずだ。もちろんその際に音楽を聴きながら飲む一本は「ROOTS エクスプローラー テ・マリアージュ」で。


 【成分(100gあたり)】 

エネルギー(kcal) 30
たんぱく質(g) 0.5
脂質(g) 0.5
炭水化物(g) 5.9
ナトリウム(mg) 42.4
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ★★☆☆☆
香り ★★★★★
甘味 ★★☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆



メーカー:KIRIN
商品名:FIRE モカブレンドの春 

エチオピア産モカを浅煎りし、華やかな香りを出した春らしい一本。口に含むと、一瞬はごく普通の缶コーヒーの味に感じるのだが、すぐにモカの深い香りが押し寄せてきて、何層にも重なった重厚な味わいを楽しむことができる。ミルク感もたっぷりで、全体が軽やかにまとまった完成度の高い缶コーヒーだ。筆者は本品を飲んで、学生時代の春、それも新学期を迎えたときの気持ちを思い出した。新しい環境に対する不安と期待……「モカブレンドの春」には、学生たちのそんな複雑な思いが表現されているように思う。この“青春の雰囲気”を音楽で例えるなら、「いきものがかり」の楽曲がぴったりだと筆者は思う。学生の皆さんはぜひ「モカブレンドの春」を飲みながら、一度しかない今という時間を精一杯楽しんでほしい。



【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal)  32
たんぱく質(g) 0.2~1.2
脂質(g) 0~1
炭水化物(g)  6.3
ナトリウム(mg) 52
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★★★☆
甘味 ★★☆☆☆
苦味 ★☆☆☆☆

 

メーカー:ユーシーシー
商品名:UCC バリスタ キャラメルラテ

缶コーヒーにも濃厚なものからさっぱりしたものまで様々あるが、本品は口をつける前からキャラメルの香りが漂ってくるという究極に濃厚な一品だ。もちろん味の方もその期待を裏切らない。コーヒーというよりも、もはやキャラメルそのものと言った方がいいくらいである。さらにミルクについても北海道産の濃縮乳を使用しており、どこまでも濃厚さにこだわっているところに好感が持てる。この濃厚さは春というよりも、冬から春への季節の変わり目、そう、ちょうど今くらいの季節に飲むのがオススメだ。このスイートな味わいは、同じくスイートな雰囲気で全世代の女性に愛される俳優・小池徹平を彷彿とさせる。キャラメル好きはもちろん、甘いものが嫌いでなければぜひ飲んでみてほしい。

 

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 60
たんぱく質(g) 1.7
脂質(g) 1.9
炭水化物(g)  8.9
ナトリウム(mg) 40~75
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ☆☆☆☆☆
香り ★★★★☆
甘味 ★★★★★
苦味 ☆☆☆☆☆

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ