4月の番組改編期が近づいてきた。
そのため3月に入ると、新番組の記者発表、あるいは新MCを迎えての番組リニューアル発表など、これから春のテレビ番組ネタがマスメディアを賑わしていくことだろう。
新番組、新MCのように大々的にニュースとして取り上げられることはないが、注目したいのが、改編期を境にしてブレイクする中堅および若手芸人たちである。
彼らは新番組の冠をゲットするワケではなく、レギューラーになるワケでもない。しかしながら番組改編期をきっかけに、バラエティ番組のひな壇芸人として、情報番組のゲストとして、あるいはレポーターとして注目を集める中堅・若手芸人たちが必ず現れるものだ。そしてこの春、バラエティ番組を席巻する第一候補はアンジャッシュだろう。
とはいえ、このコンビ、現時点でもすでにレギュラー番組を多数抱えている。
・「めざせ!会社の星」(NHK教育テレビ)
・「情報満喫バラエティ 週末にしたい10のこと!」 (日本テレビ)
・「白黒アンジャッシュ」(チバテレビ、テレビ埼玉ほか)
・「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(テレビ東京)※隔週レギュラー
・「アッコにおまかせ!」 (TBS系)※準レギュラー
・「E!TV 『ハシゴマン』」(TOKYO MX)※渡部のみ
・「CIRCUS CIRCUS」(J-WAVE)※渡部のみ
・「ヒルナンデス!」(日本テレビ)※渡部のみ・火曜日レギュラー
アンジャッシュは既に“売れっ子”である。
しかしながら、今春の目玉として挙げたのは、彼らは今まさにブレイク寸前の状態にいるからである。
これまで地道な安定成長を続けてきたアンジャシュではあったが、2011年に突入してから、児島一哉がいきなりブレイクし始めた。
「キング・オブ・コント」「リンカーン運動会」におけるダウンタウンとの絡みをきっかけに、
児島のイジられキャラ、キレキャラが発覚。
その面白さと、すでに確立されていた渡部のグルメマスター、恋愛マスターといった
“お洒落エスプリ小技芸”がシンクロして、日増しに人気度、出演頻度が上がってきている。
そして、それが飽和点に達して一挙にブレイクするのが、この春の番組改編かも知れない。
そもそもアンジャッシュは、学生時代の同級生である児嶋一哉と渡部建(ともに1972年生まれ)が、1994年に結成したコントコンビである。
つまり冷静に捉えると、今年で芸歴18年、不惑を迎える“おっさんコンビ”なのである。
はっきりいって、もはやプチ・ベテラン。絶対、若手じゃない。
にも関わらず、フレッシュに見えるのは、ズハリこれまでブレイクしかしてこなかったから。
そのくせ、すでに認知度はある。
というのも彼らは、90年代以降のブームとなったお笑いネタバトル番組で
常に確固たる地位を築いてきたからである。