(左から)野村周平、新井陽次郎監督、キャラクターデザイン・作画監督の石田祐康氏

 映画『台風のノルダ』の初日舞台あいさつが5日、東京都内で行われ、主人公の声を務めた野村周平、新井陽次郎監督ほかが出席した。

 本作は、離島の中学校の文化祭前日を舞台にした青春物語。主人公・東役で声優デビューとなった野村は「声優という仕事は初めてで全然分からず、どうしていいのか監督と話しながら作りました」と明かした。

 「声だけで表現するって普段はあまりやらないので難しかったです。体が動いてしまい、音を立ててNGになるということもあって…」と収録を振り返った。新井監督が「すごく緊張されていました。最初は素の感じでやってみましょうというところから始めました」と野村の様子を語ると、野村は「まずリラックスするところから入って。監督がうまいこと僕を乗せてくれて、最後は安心して帰ることができました」と笑わせた。

 野村は公開初日を迎えたことについて「僕はすごく恥ずかしいんです。初めての声だけの出演で、まるで初めてのドラマに出るような気持ちというか。こんなにたくさんの人に自分の“初めて”を見てもらうというのは、自信がないわけじゃないのですが、すごく恥ずかしいです」と照れ笑いを浮かべた。

 最後に野村は「アニメなのですが、動き方がすごくリアル。人の動き方、走り方、飛んでくるものなど、本当にこういう動きをするなと思えるように描かれていると思いました。自分の青春時代に戻らせてくれるような心温まる映画になっていると思います」とアピールした。