ダイエットフードとしての食材

続いては、お米のご飯以外の代替えや、それ自体がダイエットに役立つ、豆腐と大豆ミートについて教えていただきましょう!

1.豆腐

小川「豆腐は、生クリームの代わりに豆腐クリーム、チーズの代わりに豆腐チーズ、シチューやグラタンなどのホワイトソースの代わりに豆腐のホワイトソース、豆腐を水切りしてハンバーグなどの具材に肉の代わりに使用するなどさまざまな活用法があります」

【栄養価】

  • グルタミン酸やチロシンなどのアミノ酸
    脳の働きをよくする働きが期待できる。
  • サポニン
    コレステロールや中性脂肪などの血中脂質の低下作用が期待できる。

【おすすめの調理方法】

●豆腐クリーム
小川「豆腐をよく水切りし、フードプロセッサーでよく攪拌させます。豆腐臭さをなくすために、レモン汁を入れるといいです。さらに甘味としてメープルシロップをお好みで加えてさらに攪拌します。お菓子などの生クリームの代用として使用できます」

●豆腐のホワイトソース

小川「豆乳に溶いた葛粉または米粉や片栗粉と、溶いた味噌を入れ火にかけて作ります」

●豆腐を水切りしてハンバーグなどの具材に肉の代わりに使用

【簡単水切り方法】

小川「鍋に水を入れ沸騰させたところに、水分を切った豆腐を入れ、再沸騰させます。そして軽く水気を絞れば使用できます。一度加熱することで豆腐の水分が抜けやすくなり、時短で水切りができる上に、より豆腐臭さを抜くことができます」

2.大豆ミート

小川「大豆ミートは大豆を100%使用したもので、大豆の油分を搾油して過熱加圧・高温乾燥させて作られます。『大豆ミート』という名前が表しているように、お肉の代わり使用できます。大豆ミートの唐揚げ、大豆ミートのそぼろ丼、大豆ミートのミートソースなどがポピュラーです」

【栄養価】

  • 良質なタンパク源
    大豆は畑の肉とも言われるほど良質なたんぱく質が豊富。
  • サポニン
    コレステロールや中性脂肪などの血中脂質の低下作用が期待できる。
  • イソフラボン
    女性ホルモンに似た作用をするといわれる。
  • 食物繊維
    デトックス効果、腸内環境を整える働き、血糖値急上昇の抑制などが期待できる。
  • コレステロールフリー
    お肉と比べるとカロリーは1/2~1/4。

【おすすめの調理方法】

小川「乾燥したものをお湯で戻した後、お肉と同様に調理するだけ。すでに過熱処理をしているため、そのままでも食べることができます。油の使用なども控えられるため、ダイエットにいい影響も。

加熱時間を短くできることから、高温で長時間の調理で増加する老化因子のAGEの生成が通常の肉などより抑えられ、アンチエイジングに効果が期待できます。(AGE:たんぱく質と糖が加熱されてできた物質のこと。終末糖化産物といわれ、老化の原因物資と考えられている)

いつものお米のご飯は、カリフラワー、キャベツ、キヌアに置き換え、豆腐や大豆ミートをうまくおかずなどに活用するなどすれば、ダイエットに役立つと考えられます。

正月太りに限らず、日々のメンテナンスに活用してみてはいかがでしょうか。

【取材協力】管理栄養士・美腸栄養コンサルタント 小川昭子(おがわ・あきこ)さん

大学を卒業後、都内の病院で管理栄養士として勤務。 疾患別栄養指導・特定保健指導など2000件以上の栄養指導実績あり。 その経験を生かし、ダイエット教室では美腸栄養学やダイエットアドバイザーの講座の講師として 活動。医療従事者として、予防医療研究会の理事も務めている。

『食べてキレイになる』をモットーに、栄養学と食の両面からのアプローチでアレルギー対応の スイーツレッスンや美腸に特化した料理教室、個別栄養コンサルタントも行っている。 雑紙やweb等での執筆活動もあり。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。