皆さん、“うどん県”をご存知ですか?

昨年10月に突如スタートし、ネットを中心にさまざまな反響を集めた“うどん県”プロジェクト。「香川県はうどん県に改名しました」のキャッチコピーを掲げ、香川県の名産として広く知られるうどんを全面に押し出した、地域振興としてもなかなかに大胆な試みです。

では具体的にどんな展開をみせているかというと、副知事に任命された要“キャナメ((c)マシュー南)”潤さんが、うどん県の宛名で年賀状が出せないかと日本郵便に直談判したり、うどん県観光課係長・うどん健さんのビジュアルが話題になったりと、狙っているのか天然なのか、はたまた香川という土地柄なのか、絶妙にユルい展開がネット界隈を中心に人気を集めています。

ナレーションは観光課係長・うどん健氏。CV・中村悠一さん! 豪華! 要副知事のコメディセンスも高すぎです。参加記事:うどん県の観光課係長「うどん健」がけっこうイケメンな件

さて実はこのうどん県プロジェクト、正式には“「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクト”という名称なのですが、“うどん県”だけでもかなりのインパクトを放っているのに、“それだけじゃない”と念を押す貪欲さが気になるところ。じゃあうどんだけじゃない香川県って一体なんなんだ! ということで、それだけじゃない香川県の正体を調査すべく、3月6日に行われた『さぬきうまいもん祭り in 東京』に行ってきました。

その1・アート

さて“うまいもん祭り”と言いつつ、まずはこの日会場でも発表された、うどん県プロジェクトの新たなポスターをご覧ください。

相変わらず男前の要副知事の写真に添えられたコピーを見ると……ん? アート県? “それだけじゃない”どころか名前自体が変わっているじゃないか……! 予想外の展開に動揺しつつも、そうなんです、実は香川はアートのメッカでもあるのです。2010年に行われた『瀬戸内国際芸術祭』の盛り上がりは、アート好きの人には記憶に新しいはず。

撮影:中村脩
ジャウメ・プレンサ「男木島の魂」撮影:中村脩

直島、豊島など香川県周辺の島々を舞台に、島や地域に溶け込んだ現代アートを楽しむことができるとあって、総来場者数はなななんと93万8千人超を記録! 来場者アンケートでは7割以上の人が「また来たい」と太鼓判を押したこのアート祭、来年2013年には『瀬戸内国際芸術祭2013』として、春・夏・秋の3シーズンにまたがっての開催が決定しています。

さらに県内には数々の美術館が点在し、年間を通してさまざまなアートに触れることができるので、うどん屋巡りとあわせて美術館巡りを楽しめば、よりマニアックな香川通になれるかも。

さていよいよ食方面からいくつかピックアップしてご紹介します。