名曲『パート・オブ・ユア・ワールド』はカットされそうになった
父トリトンに地上へ近づくことを叱られ、地上への思いを歌い上げるアリエル。そのときの歌が 『パート・オブ・ユア・ワールド』です。
実はこの曲、制作途中でカットされそうになったのです。
子ども向けの試写のときに、ミュージカルナンバーのこの曲が「間延びする」ということで、カットの候補になりました。
曲を手がけたハワード・アッシュマンたちの説得により、なんとかカットは免れたのです。
ちなみに、リトル・マーメイドには『ワン・ダンス(One Dance)』という楽曲があり、こちらは公開ギリギリになってカットされてしまいました。
こちらもなかなかの名曲ですよ。『リトルマーメイド~グレイテスト・ヒッツ~』という、映画のサウンドトラックに収録されています。
アリエルのお姉さんたち 歌の順番と生まれた順番は違う
映画の中で、アリエルはトリトン王の7人娘の末っ子として登場します。
実は映画で歌われている『トリトンの娘たち』という曲の順番と、生まれた順番は違うのです。
『トリトンの娘たち』では、アクアータ、アンドリーナ、アリスタ、アティーナ、アデーラ、アラーナ、アリエルの順番で歌われています。
映画公開当初は、こちらが生まれた順番とされており、今でもディズニー関連の書籍などではこう書かれています。
しかし、2008年8月に発売された続編『リトル・マーメイドⅢ はじまりの物語』では、この曲の順番と生まれた順番が違うことが明かされているのです。
トリトンの娘たちは生まれた順番に、アティーナ、アラーナ、アデーラ、アクアータ、アリスタ、アンドリーナ、アリエルとなっています。
アリエルの尾の色は「アリエル色」
アリエルの尾の色は、エメラルドグリーンを思わせる美しい緑色になっています。
実はこの色、映画制作のときに、ディズニーが独自に調合して作り出した色なのです。
リトル・マーメイドはセル画を使って制作されました。
「セル」と呼ばれる透明なシートに、絵を描き、色を塗り、それを何枚も撮影して作品を作り上げたのです。
今と違って、コンピューターで簡単に色を作り出せませんでしたので、非常に苦労したようです。