振り返ると、シンデレラ城とエントランスを一直線につなぐその線の上。
ウォルト・ディズニー像の前で、涼舞疾風・翔! コールをするドナルドダックと“雅絢爛・燦! ”チームの姿が見えます。
シンデレラ城前で踊るミッキーマウスたちに変わって、パレードルートを回りながら相手チームの名前を叫び、会場全体を盛り上げるドナルドダックたち。
その姿は、目がくらむほど美しい。
その後ステージに戻ってきたドナルドダックはにこやかに語りかけます。
「みんなー!ただいまー!」
誰よりも一番を望みながらも、80年以上もの間、三番手としてストーリーに華を添え続けてきた名脇役のドナルドダック。
これが、彼の雅!!
みんなで場をあたため、みんなで場を盛り上げ、そしてフィナーレへ向かっていく。
これが、今年の雅涼群舞! みんなでひとつのチームです。
群舞…っ! 圧倒的群舞っ……!
応援ダンスの前後、シンデレラ城前でおこなわれる「雅」「涼」一体になっての「群舞」。
これが何よりも美しい!
きらびやかな「雅」「涼」の衣装をまとったダンサーたちの堂々たる群舞。
鼓動を感じるほどの距離で行われる演舞から、あふれる躍動。
ミッキーマウスの放った水でかかる虹。
キラキラとした手甲の光。
「雅」の燃えるような赤、「涼」の澄んだ海のような青、それらを身にまとったダンサーの姿が、地面に広がる水に揺らめき、会場が炎と水に包まれます。
ウォーターキャノンやホースはあれど、比較的質素な舞台装置だと思っていた雅涼群舞ですが、こんなに美しい演出をみられるだなんて。
雅と涼の対比、その中にある統一感、衣類とは思えない存在感。
恥ずかしながら、衣装をみて涙を流したのは、この演目が初めてです。