憧れの女性は女子プロレスラーの高橋奈苗選手
そんな武田が憧れる“強くてカッコいい女性”は、女子プロレスラーの高橋奈苗選手だという。
「自分の場合は意外とネガティブなところもあるので。仕事でもやりたい!って思ったことに対しては強気なんですけど、あまり自信がないときは、自分なんかでいいのかな?って思ったりするんです」
だが、そのネガティブな自分を打ち負かすポジティブな姿勢こそが、武田に今日の成功をもたらしたと言っても過言ではない。
褒められて伸びるのではなく、怒られて伸びるタイプ
「ネガティブな自分に、ポジティブな自分が何が何でも勝つようにしています。
くよくよしている時点で負けだし、負けず嫌いなので、勝負に負けたり、物事がうまくいかないと悔しくて仕方がなくなるんです。
そういう時は自分を追い込んで。空手の試合でも先生からいつも『敵は相手じゃなくて自分だ。自分に勝て!』って言われるんですけど、自分を追い込んで、あとはひたすら練習するしかないですね。待っていることができないので、自分からどんどん攻めていきます」
「私は褒められて伸びるのではなく、怒られて伸びるタイプなんです」と自己分析する。
「家族もマネージャーさんも、空手の先生もいい意味で私を褒めることはしないんですよ。
私が落ち込んでいると逆にすごく怒ってくれて。でも、怒られるとやっぱり悔しいじゃないですか?
どうしてこんなことで怒られなきゃいけないんだって思うし、絶対に見返してやる!っていう気持ちになるんです」
自分の中に湧き上がる“悔しさ”こそが、武田梨奈の強さに源なのかもしれない。そのことを象徴する、彼女が決して忘れることのない過去の大きな事件を教えてくれた。
「いまの事務所の前に別の事務所に1年半ぐらいいたんですけど、なかなかお仕事が決まらなくて。
オーディションも落ち続けていたので、『もう少しだけチャンスをください』というお願いも聞いてもらえず、『もう無理です』って契約をばっさり切られちゃったんです。
そのときほど悔しかったことはないし、絶対に見返してやる!って思いました。でも、そのことがあったから、逆に頑張れたところがあるし、いまの事務所から声をかけてもらったときも前の事務所に対してざま~見ろとは思わなくて。
それよりも、自分のやってきたことをちゃんと見てもらえるようになったんだなという嬉しい気持ちの方が強かったんですよね」