©2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 © 諫山創/講談社

映画の公開に合わせて配信されるdTVのオリジナル・ドラマ版『進撃の巨人 ATTACK ON TAITAN 反撃の狼煙』にも同じリル役で出演(ハンジ篇 8月15日(土)配信 サシャ篇 8月22日(土)配信 フクシとリル篇 8月29日(土)配信)。

©2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 © 諫山創/講談社

1話約30分の3部作で、対巨人用の兵器「立体機動装置」の誕生秘話やリルと渡部秀の演じるフクシがどういう経緯でカップルになったのかが描かれるようだが、製作発表会見で武田も「ドラマ版のアクションもアザができるほど激しいもの。いままでにないアクションができたと思う」と強調していただけに、こちらも興味深い。

そんな彼女について、劇場版で特殊造形プロデューサーを務め、ドラマ版では3作のうちの1本のメガホンもとった西村喜廣監督が「武田は絶対もっとアクションをさせた方がいいよ。もったいない!」と訴える。

「それぐらい彼女のアクションはいい。頑張ってやりました感がしないし、現実的に覚えるのが早い。

覚えが早いということは、自分のオリジナリティを出せて、そこで演技もできるということ。アクションだけでいっぱいになっちゃうと表情すら自分で作れないけど、武田は自分でそう言っているだけあって、本当の“アクション女優”ですよ」

武田梨奈の眼差しは世界へと向いている。

そんな中、2本目の海外の作品となるミャンマー映画『Yangon Runway』に千葉真一らとともに参加。

「ちょっとしたアクションもある」というこちらは現在撮影中で、そんな武田梨奈の眼差しは世界へと向いている。

「海外の作品にもっと出たい。映画を通してほかの国と交流を持ちたいし、私が海外と日本の架け橋になれたらいいなと思っているんです。

映画にしかできないこともありますから、今後は積極的に自分から海外に出て行こうと考えていて。

タイのアクション映画『チョコレート・バトラー』(11年)に出演していたテミ(K・キム)ちゃんともSNSで『いつかタイと韓国と日本の合作でアクション映画を撮りたね』っていつも話しているし、『マッハ!!!!!!!!』(03年/タイ)のプラッチャヤー・ビンゲーオ監督や『ザ・レイド』(11年/インドネシア)のギャレス・エヴァンス監督とも『いつか一緒に撮りたいですね』というやりとりをしているので、近い将来、それを実現したい。

それと、アメリカやカナダ、イギリスといった分かりやすい国ではなくて、自分があまり知らない国に行ってみたいんです。

フィリピンの友だちの話を聞いていたら、フィリピンも面白そうだったので、プライベートでも遊びに行きたいですね。言葉が通じなくても、生きていけますよ。同じ人間だし(笑)。それに私、食べ物は基本何でもいけちゃいますから!」

いや~話を聞けば聞くほど頼もしい!

さまざまな経験で手に入れた「自信」と「強さ」で輝きと魅力をどんどん増している武田梨奈から、これからも目が離せない。彼女の快進撃はまだ始まったばかりだ!!
 

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。