株式会社明治は21日、今年で発売40周年を迎えた「きのこの山」の新TVCMに、松本潤を起用した「七福潤」篇をオンエアすると発表した。
新CMは、松本が七福神ならぬ“七福潤”として、一人七役で7人の神々に変身。恵比寿天潤、大黒天潤、毘沙門天潤、布袋尊潤、寿老人潤、福禄寿潤、そして弁財天潤に扮(ふん)した松本が、ギター演奏を皮切りに、40周年を祝して舞い踊るというもの。
最初の撮影となったのは、七福潤のセンターを飾る弁財天潤のシーン。松本はゴールドのストールとエレキギターを肩からかけて登場。監督から一日の撮影の流れを聞いた松本は「7人も(自分が)登場する時点でやばいですね!」と、思わずコメント。
2人目は、祝い事には欠かせない鯛を抱えて登場する恵比寿天潤。左手に大きな鯛、右手には釣り竿を持ちながらのダンスシーンは、身動きが取りづらい状態だったが、本番では一度振付を見ただけで、動きにくさも感じさせない軽快なステップを披露した。
3人目は、大きな福袋と黒の頭巾が印象的な大黒天潤。松本は「そろそろ(今演じているのが)どんなキャラクターなのか分からなくなってきた」と苦笑いを見せたが、それでも、打ち出の小づちをリズムカルに振って踊るその姿に、監督も「面白くて、つい長めに撮影してしまった!」と言うほど、コミカルな大黒天潤のキャラクターが完成した。
4人目は、人の背丈以上もある長い槍を持った勇ましい毘沙門天潤。その姿同様、真剣な表情を崩さない松本は、自身の演技を振り返ってモニターでチェックしている際に、毘沙門天潤とその他の神との位置や目線の微妙なズレを発見。すかさず「監督、もう一度いいですか?」と再チャレンジをお願いするなど、松本らしいストイックな姿勢を見せた。
5人目は、団扇(うちわ)を手に、少しラフめに衣を着た布袋尊潤。まるで舞台の上にいるかのような空気感をつくり出す踊りに、スタッフからも思わず拍手が起きると「仕事です、仕事!(踊るという)僕の仕事をやっているんです」と少し照れた様子だったという。
6人目、長い杖を持った福禄寿潤でも軽快なステップを披露すると、七福潤最後の寿老人潤の撮影へ。杖を持ち、黒の襟巻きをかけた松本は、セリフでも老人らしさを出すべく、深く渋いトーンに挑戦。テークを重ねるごとに寿老人潤が出来上がっていく様子に、監督からは「いい感じ!」と声が掛かった。
七福潤がそろったシーンをチェックした松本は「これは感動するね!」と、感慨深い様子だったとか。監督や振付師からのリクエストにノリノリのダンスで応えていった今回の撮影は、終始順調に進んだという。
「きのこの山」新TVCM「七福潤」篇は25日から放送。