長編と同時上映された作品たち
最近のディズニー長編作品には、短編が同時上映されることが多くなっています。
『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』や『ミッキーのミニー救出大作戦』も長編映画と一緒に公開されました。
映画の“最高の前菜”として5分ほどの間にしっかりとしたストーリーが構成されています。
ネッシーのなみだ
2011年の『くまのプーさん』の同時上映作品。
スコットランドのネス湖に住むネッシーを描いた作品です。
柔らかいタッチのアニメーションで、話はナレーターによる進行。
温かい音楽と共に、ほっこりするストーリーになっています。
『くまのプーさん』と同じイギリスが舞台で、プーと同じくナレーターが本を読んでいく進行。
同時上映の長編と同じようなスタイルながら、しっかりとしたメッセージも打ち出し、プーとはまた違った温かさを見せてくれます。
長編と短編、2つの作品が同時上映されることで、お互いの作品の深みが増していく好例と言えるでしょう。
紙ひこうき
『シュガー・ラッシュ』の同時上映作品。
紙ひこうきが繋ぐラブストーリーにはセリフがありません。
さらに、この作品は基本的にモノクロ。
印象的な音楽と、全てのものをキャラクターにしてしまうアニメーションらしさが物語を牽引していきます。
白と黒だけの世界でもCGが浮かず自然な風景として描かれるのは最新の映像技術によるもの。
長編ではなかなかできない表現があちこちに用いられた、短編らしい短編です。
愛犬とごちそう
『ベイマックス』の同時上映作品。
一匹の子犬の食事を通して、飼い主の人生を描いた作品です。
言葉は使わず、飼い主の心情が子犬の目線、食べ物という視点から描かれています。
ごちそうを食べる表情など、動物アニメーションの真骨頂。
嬉しそうな動物の姿を描く技術の高さはさすがディズニーですね。
幸せな気分になれるアニメーションです。