今週のテーマ「春の眠気をすっきり! ブラック3本飲み比べ」

メーカー:JT
商品名:Roots アロマインパクト ブラック

一言でいうと“水みたいにゴクゴク飲めるブラックコーヒー”といったところだろうか。渋みなどは一切なく、とにかく飲みやすさに秀でたブラック缶コーヒーである。ブラックコーヒーは比較的好き嫌いがはっきりしている飲み物で、筆者の周囲でも「ブラックじゃないと飲めない!」という人と「ブラックなんて飲めない」という人に分かれているように思う。そんな中でこのアロマインパクトブラックは、ブラックが苦手という人でも比較的飲みやすく仕上がっているように感じるのだ。主張の違う両者を結びつける役目を果たしている本品は、いわば薩長同盟のキーパーソンとなった坂本龍馬である。これまでブラックコーヒーはちょっと……と思っていた方、最初の一杯としてぜひこのアロマインパクトブラックを試してみてほしいぜよ。

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 0
たんぱく質(g) 0
脂質(g) 0
炭水化物(g) 0.6
ナトリウム(mg) 13.6
糖類(g) 0

 

コク ★☆☆☆☆
キレ ★★★★★
香り ★★☆☆☆
甘味 ☆☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆

 

メーカー:Asahi
商品名:WONDA BLACK WONDA 

ブラックはブラック……なのだが、100%ドリップ・高級豆使用・炭焼焙煎と様々なこだわりの製法で作られたプレミアムな一品。ブラックコーヒーらしいすっきりとした味わいの奥に炭焼特有の香ばしさが感じられ、それが高級感を生み出している。隠していてもにじみ出る奥深いコーヒーのコクと香り――そこから思い出されるのは、一見チャラチャラしているようで言動に育ちの良さがにじみ出ているDAIGOだ。祖父に第74代内閣総理大臣の竹下登を持ち、金丸信や小沢一郎とも親戚関係にあるという家柄からは想像の付かないお気楽なキャラクターで活躍中のDAIGOだが、このBLACK WONDAもそんな彼と同じく、高級豆がどうとか炭焼焙煎がどうとか小難しいことは考えず、気楽に飲み干してほしいカジュアルな一本である。

  

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 0
たんぱく質(g) 0
脂質(g) 0
炭水化物(g) 0.1~1.0
ナトリウム(mg) 11~21
糖類(g) 0

 

コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
甘味 ☆☆☆☆☆
苦味 ★★★☆☆


メーカー:サントリー
商品名:BOSS 無糖ブラック

ブラック缶コーヒーといえばこれ、という人も多いのではないだろうか。「深煎り・荒挽き・雑味なし」のキャッチコピーでおなじみ、BOSSの無糖ブラック。定番のブラックコーヒーの一つとして高い人気を誇るだけのことはあり、さっぱりした味とコーヒーならではの苦味が両立された格調高い一本である。それだけに他の缶コーヒーよりもより苦味などのコーヒーらしさは強く出ており、ブラックコーヒーが苦手な人にはややキツイかもしれない。逆にブラックコーヒーとしてのパンチが利いている製品であることも事実で、そこがファンの心をつかんで離さないのだろう。好き嫌いが分かれるという点で例えるなら、爆笑問題・太田光だろうか。アクの強い喋りが苦手だという人がいる一方で、頭の回転の速さ、ボキャブラリーの豊富さなどを支持するファンも多い。そんな風に賛否が分かれるくらいでないと、芸能界でも缶コーヒー界でも生き残るのは難しいのかもしれない。

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 0
たんぱく質(g) 0
脂質(g) 0
炭水化物(g) 0~1.0
ナトリウム(mg) 10~30
糖類(g) 0

 

コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
甘味 ☆☆☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ