世界的に展開している既婚者向けの出会い系サイト「アシュレイ・マディソン」がハッキングされ、登録会員約3200万人分の個人情報がインターネット上に公開されてしまいました。
男性が3100万人、女性が550万人登録しているとされる同サイト(女性の大半が活動実績がないというニュースも)。大企業のビジネスマンや米軍、政府関係者など影響力のある人が登録していたことが判明し、波紋をよんでいます。また、このハッキング攻撃からの個人情報の公開によって、2人の自殺者が出ており、訴訟も起きています。
サイト親会社である「アビッド・ライフ・メディア」(本社カナダ)のCEOであるバイダーマン最高経営責任者が辞任しましたが、それで全て解決といかない程に問題はふくれあがっています。
このニュースに関して、国内もののサービスではないということで、どこか対岸の火事のように感じている人も多いかもしれません。ただ、この不倫について「誰にでも起こり得る、社会問題としての不倫」と警鐘を鳴らしている書籍があります。『はじめての不倫学「社会問題」として考える』です。今回はこの不倫について、同書のデータを元に考えてみましょう。
不倫の定義は人によって様々ですが、同書では、「既婚者が、配偶者以外の相手と恋愛感情を伴った肉体関係を持ち、かつその関係を継続する意思を相手方と共有していること」としています。そこに継続性がない一夜限りの関係や、性風俗や売買春による金銭を介す関係はここでは除外されています。
同書では日本人の1~2割が不倫をしているのではと紹介されていますが、一体どのようなタイプがこの不倫にはまるのでしょう。
「通俗心理学の世界では、男性の場合は好奇心が強く、芸術性や創造性を高くも持ち、柔軟に型にはまらない思考をする知的な性格の傾向が強いほど不倫をする確率が高いとされている」とのこと。つまり、アーティストや芸能人、俳優、会社経営者にこういった不倫経験者が多いのは、この理由から。