私はひごろ「信頼文具舗」というオンラインショップを運営しているのですが、本日はウチの商品の中からひとつ、お出ししてみたいと思います。
本題に入る前に、皆さんマジシャンのマギー司郎さんをご存じですか。「おっきな耳」のマギー審司さんの師匠です。そのマギー司郎さんがマジックの冒頭で言うお馴染みのフレーズがあります。「この手品、(近所とかの)××さんに好評だったネタでね。」というやつ。この切り出しかた、子供の頃の私には結構衝撃的でした。テレビ放送でご近所ネタ。その落差にびっくりしたわけです。今回の製品はまさにそのフレーズから始めたい気持ち。「ウィンドミル・テープディスペンサー」です。
「テープディスペンサー」とはセロハンテープの台のことです。通常皆さんが見慣れているテープ・ディスペンサーはこのようなものだと思います。
いっぽう「ウィンドミル・テープディスペンサー」は通常のものよりもだいぶカタチが違います。
大きくて、どうにも武骨なスタイル。無塗装の樹脂パーツは各所の仕上げもいまひとつ。お世辞にもカッコいいとは言えません。しかも本体両側にはペンスタンドとカードスタンド(?)がこれまた無造作にセットされています。
と、一見イケていない製品なのになぜ、製品の採否にうるさい信頼文具舗が扱っているのか。それはまさに「ウチの近所の食料品店のご主人に好評」だったから。
機能をご説明しましょう。ウィンドミルの特徴は、セロハンテープを一定の長さにカットしてくれることです。それも面倒な操作は一切不要。ユーザーは本体手前側に配された大きなダイヤルを回すだけ。本体内部に4枚の回転する刃があり、その上を通過するセロハンテープに刃を順次押し付けて均等な長さに裁断してゆきます。テープの長さは38mm。長すぎず短すぎず、丁度よい頃合い。
そしてそのテープはこれまた巨大なローターに乗って出てきます。1枚ずつテープがペロリと繰り出されるのではなく、最大3枚までのテープがローター上で「待機」してくれるので、一度に3枚のテープが必要ならばダイヤルを多めに回せばよいことになります。