今年で開局60周年を迎えたNHK Eテレ。
番組名を保持しつつ、出演者の交代で新規性を付与するのが、2019年度改編の特徴だ。
2018年3月末で、「おかあさんといっしょ」のよしお兄さん・りさお姉さんを筆頭に、「いないいないばぁ! 」「みいつけた! 」「ゴー! ゴー! キッチン戦隊クックルン」「シャキーン! 」「天才てれびくんYOU」など複数のこども幼児番組で出演者が交代する。
キッズ番組の支柱「ワンワン」
今のEテレ・こども幼児番組に欠かせないキャラクターと言えば、ワンワン(5歳・23年目)だろう。
ワンワンは「いないいないばぁ! 」「いないいないばぁ! ワンワンわんだーらんど」「ワンワンパッコロ! キャラともワールド」と3つの番組に出演し、今年度はその全ての番組でお姉さんが交代する。
いなばあ ゆきちゃん→はるちゃん へ
「いないいないばぁ! 」は、ワンワン(5歳・23年目)、うーたん(2歳・16年目)、お姉さん(小学校低学年程度)の3人をメインに構成される乳幼児向け番組。
2018年度で6代目お姉さん・ゆきちゃん(大角ゆき・10歳・4年目)が別番組に進級、2019年度からは7代目お姉さん・はるちゃん(倉持春希・7歳)が出演する。
番組では、3月25日から3月29日の5日間をかけ、新しいお姉さんが紹介された。
体操「わ~お! 」で全力ダッシュを見せてくれたちっちゃなゆきちゃんも、今は10歳のお姉さん。
4月からは、どんな体操どんなコーナーがはじまるのか。そして、はるちゃんがどんなお姉さんに成長していくのか注目していきたい。
2019年2月20日にCD/DVD「いないいないばあっ! ポポポポポーズ」が発売。
特典映像には「ゆきちゃんのおもいで」が収録されている。
わんだーらんど ゆうなちゃん→ゆきちゃん へ
各地で行われるワンワンのコンサートを放送する「いないいないばぁ! ワンワンわんだーらんど」には、「いないいないばぁ」5代目お姉さん・ゆうなちゃん(杉山優奈・16歳)と交代で、6代目お姉さん・ゆきちゃんが出演する。
ゆうなちゃんは自身のブログで「大丈夫だよ。みんな。またわんだーらんどに遊びに行くから だから、安心して!」とコメントしている。
また、4代目お姉さん・ことちゃん(空閑琴美)、5代目お姉さん・ゆうなちゃん時代の「いないいないばぁ! 」「いないいないばぁ! あつまれ! ワンワンわんだーらんど」はアマゾンプライムビデオ「NHKこどもパーク」で視聴することができる。
ワンパコ めいちゃん→ららちゃん へ
NHK BSプレミアム「ワンワンパッコロ! キャラともワールド」では、いやし山めい(畑芽育・16歳)の妹として、いやし山らら(柳井楽々)が出演する。
同番組は、NHKゆかりのゲストが登場するコーナーやNHKこども番組の再放送をするコーナーを有する振り返り要素の強い番組であるが、ダーティーなワンワンをみられるのが魅力。
裏番組を意識した発言「仮面とかアニメもいっぱいやってんのにみてくれてるの? 」(発言の半年後、仮面ライダーの放送時間が変更)や、やつあたりで物を壊す振る舞いをサイコパスと揶揄するなど、子ども番組とは思えない過激な番組が制作されている。
還暦を過ぎた5歳のワンワン
ワンワンの声優・操演を務めるのは、「たんけんぼくのまち」にも出演していたチョー(61歳)。
部分的に異なる魂が宿ることもあるが、「ワンワンといえばチョーさん」という声は多い。
放送23年を迎えた「いないいないばぁ! 」が持つ「番組(いないいないばぁ! )=キャラクター(ワンワン)=声優(チョー)=操演(チョー)」の密接したイメージは強みでもあり、今後の課題といえる。
どんなワンワンもワンワンだ。これまでは「たんけんぼくのまち」世代や成人後ワンワンと出会う保護者が多かったが、これからは親子二代でワンワンのお友達になる家庭が増えていく。
2年後の「いないいないばぁ! 」25周年、その先にある30周年、50周年に期待して、これからもワンワンを応援していきたい。