山崎賢人(左)と涙を流す桐谷美玲

 映画『ヒロイン失格』の初日舞台あいさつが19日、東京都内で行われ、出演者の桐谷美玲、山崎賢人、坂口健太郎、福田彩乃、英勉監督ほかが出席した。

 幸田もも子氏の人気同名コミックを映画化した本作は、イケメンとの三角関係に揺れるヒロイン失格なはとり(桐谷)の恋を描く。

 「4年前に原作と出会って以来、いつかはとりを演じたいと思っていた」という桐谷は、初日を迎え「本当にようやく夢がかなった。今すごく胸がいっぱいです」と感無量の面持ちであいさつした。

 撮影中大変だったことを聞かれると「あまりないぐらい本当に楽しい現場だった」と答えたが、続けて「寒さが大変だった。池ポチャのシーンの撮影が3月の頭だったので、極寒だった。体が冷たくて動かなくなることって本当にあるんだとびっくりした」と英監督に向かってコメントし、笑いを誘った。

 イベントでは幸田氏から託された手紙を福田が代読するサプライズも。幸田氏は、主人公のビジュアルは自分が好きだった桐谷を参考にしていたことを告白、さらに「映画の中のはとりは本当にはとりそのままだった。美玲ちゃんにはとりを演じてもらえたこと、本当に言葉では言い尽くせないほど感謝しています」とメッセージを送った。

 じっと聞き入っていた桐谷は「多分、私をモデルに描いてくださったんだろうなと…。いつか現実になったらと強く思っていたので本当に幸せです」と語り、隣の山崎が差し出したハンカチでこぼれる涙を拭った。

 サプライズはさらに続いた。三角関係を演じた山崎と坂口から花束を送られた桐谷は「皆さんと一緒に大好きな映画を作れて本当に良かった」とあらためて感謝。山崎から「ヒロイン合格だね」と声を掛けられると、はにかんだ笑顔を見せた。