正月時代劇「吉原裏同心~新春吉原の大火~」のスタジオ取材会が29日、神奈川県横浜市で行われ、出演者の小出恵介、貫地谷しほり、安達祐実、近藤正臣が出席した。
2014年6月から放送し人気を博した木曜時代劇「吉原裏同心」のスペシャル版。お正月の吉原で起こった前代未聞の連続遊女失踪事件を発端に、悪党たちに正義の剣で立ち向かう吉原の裏同心・幹次郎(小出)の活躍を描く。
今回安達が演じるのは、あるお武家に身請けが決まっていたものの、その直前に足抜け(失踪)する人気花魁 (おいらん)・香瀬川太夫(こうせがわだゆう)。この日も、白塗りの花魁衣装で登場し「NHKの時代劇は久しぶり。本来であれば花魁は26~7歳で定年なのに34歳の私がやらせていただけるのは光栄。楽しく演じさせてもらっています」と笑顔であいさつした。
昨年公開映画『花宵道中』でも花魁を演じた安達だが、「映画の役はちょっと“おぼこい”少女的な部分と、遊女としてのプロフェッショナルな部分を持ち合わせたものだった。今回はメークも異なり、キリッとした迫力のある花魁に仕上げていただいている。同じ花魁だけど、私の中では全然違うタイプの花魁だと感じている」と語った。
衣装については「重いし着心地がいいというものではない」と苦笑いしながらも「きれいなものを着ると気分は上がりますね。ちょっとこれで花魁らしくなれるというか、精神的にもグッと上げていただいている」と役作りの一助となっていることを明かした。
一方、主演の小出は、今回の続編決定に「前回の反省点があったのでいいチャンスをいただいた」と感謝しつつ、正月放送とあり「大河ドラマの前の一発目の時代劇。景気よくやりたい」と意気込みのコメント。
そんな小出に近藤からは「前回は、本番入るまでクニャクニャして落ち着かねー野郎だなと思っていたのが、今回は随分落ち着いた」「数少ない、立ち回りがうまい若手俳優の一人」などとお褒めの言葉。姉さん女房を演じる貫地谷も「さらにかっこよくなってうれしい」と持ち上げた。
2人から「何かいいことあったの?」とちゃかされた小出は「別にないです」と照れ笑いしながらも、殺陣の先生に褒められたことを明かし「何でしょうね? 特に訓練したわけではなく、人間的に腰が落ちてきたのかな…」と首をかしげて笑いを誘っていた。
ドラマはNHK総合で2016年1月3日、午後7時30分~8時58分に放送。