映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』のジャパンプレミアが10日、東京都内で行われ、日本語吹き替え版のボイスキャストを務めた鈴木梨央、瀬戸朝香、伊勢谷友介、滝川クリステル、竹野内豊、ビビる大木、津川雅彦が登壇した。
本作は、1943年に出版されて以来、世界中で愛され続けているサン=テグジュペリの名作の“その後の物語”。
主人公の9歳の女の子の声を演じた鈴木は、これがアニメのアフレコ初挑戦。「女の子の口に合わせてせりふを言いながら、秒数も気にして、かつ感情を出さなきゃいけないのが大変でした。でもすごく楽しかったです」と笑顔で感想を語った。
一方、母親の声を演じた瀬戸は、収録は別々に行ったというが「完成してから梨央ちゃんの声を聞いたのですが本当にぴったりだった」と驚いたことを明かすと「10歳なのに本当にしっかりしている。プロモーションで一緒に過ごしていると、大人の私でもハハァ~!と思うことばかりで…」と感心しきり。
飛行士の声を務めた津川も「子役というのは天才だけど、この子は“その上”をいく天才。せりふを言うニュアンスからして、僕らが苦労しているところをヒューと超えていって…将来立派な女優さんになると思います」と絶賛した。
バラの声を吹き替えた滝川もこれが声優初挑戦。「小さいころからフランス語の原書を読んでいて、何かにぶつかるたびにこの本を手に取ってきた」と原作への思いを語ったが、「(アナウンサーとは)勝手が違って、これで私はもう(声優は)いいかな…というぐらい演技は難しいなと思いました」と苦笑交じりで振り返った。
ヘビの声を演じた竹野内は「この仕事をきっかけに原作を初めて読んだ」と明かし、「心の成長と共に、(読んだ時期で)感じ方が違う物語だと思う。僕も、あらためて考えさせられたことがあった。僕みたいな人もたくさんいると思うので、ぜひ映画もご覧いただきたい」とメッセージを送った。
映画は11月21日から全国ロードショー。