朗読の魅力について語った宮沢りえ

 オーディオエンターテインメントサービス「Audible」のプレス発表会「Audible パブリック リーディング―物語に耳を澄まそう」が16日、東京都内で行われ、女優の宮沢りえ、コピーライターの糸井重里氏、イラストレーターのエドツワキ氏が出席した。

 同サービスでは幅広いジャンルの本やオーディオエンターテインメントを、アプリで聴くことができる。イベントでは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をイメージしたエド氏のライブペインティングをバックに、宮沢が詩の朗読を披露した。

 朗読後にはトークショーも行われ、久しぶりに同詩を読んだという宮沢は「カタカナではなく平仮名で書いてある原稿を読んだ時に、胸が熱くなって泣きそうになってしまいました。今、いっぱい物や情報があふれている中で、とても欲深く生きている自分が恥ずかしくなって、キュンってしました」と明かした。

 朗読という表現については「力を抜いて声を発する、言霊というものにするには、立って身振り手振りをする以上に一言一言にエネルギーを大切に注がないといけないと思っていますので、精神を整える事は意識しています」と女優業との違い述べた。

 エド氏から「声がセクシー」と褒められた宮沢は「読んでいる時に後ろから筆が紙をなぞる音がしてきて、とても官能的でいいものだと思いました」とイラストと朗読のコラボレーションを楽しんだ様子だった。

 また、朗読の魅力について宮沢は母から娘へ行う読み聞かせを例に挙げ「耳から物語が入ってくる楽しさは子どもの時に一番経験していると思います。それを大人になってできるのはちょっといいなって思います」とアピールした。